昔の実家(心霊体験?)
子供の時にみた幽霊の話。
初めてストーリーというモノを書いてみます。
昔住んでいた実家はわりと古かった。築5,60年くらいかな
空襲で焼け残った家屋とも聞いて入るが真意のほどはよくわからないけど。
区画整理のために取り壊され今では立派な商店街のイベントスペースと化している。
そんな昔の実家は3階建てだった。
1階がお店(おもちゃ屋)と玄関とキッチンと居間
2階は倉庫(と勉強部屋)
3階は寝室とゲーム部屋。(友達は屋根裏だと思ってたみたいw)
ゲーム部屋の先はアーケード商店街を見下ろせる小さなベランダになってた。いつもベランダの手すりはハトが止まっており、よく手すりを汚していた。
(社会で働くようになって今更だが、「家帰ったら親がいる」って状況に感謝だなーと振り返りながら思う)
そのときはゲーム部屋でFF6をしていた。ラストのケフカ戦に向けて息巻いていた。
むげんどうふのコマンドにも慣れてきたところで、グランベヒーモスとエンカウントした。
ATBゲージがたまり、コマンドを選ぼうとした所
ふと、テレビの脇にあるガラスケースの市松人形に目が行く。
物心ついた時からずっとソコに鎮座してある人形だ。(今にして思えば。かなり不気味。)
「何だろ?」って思った瞬間 なぜかいつもは気にしないベランダに目を向ける。
夕方のこの時間。いつもならいるはずのハトが居ない。いつも手すりを汚すハトがいない。
なんとなくどんよりとした空気が漂う。なにより商店街から聞こえてくる雑踏が全くない。
怖い雰囲気をグッと我慢し、「気のせいだから!とラストダンジョンだから!」と奮い立たせテレビの方を向く。
その時、後ろにスゴくいやーな気配を感じた。
あきらかに誰かがいる気配。
家にはだれも居ないし1階ではまだ両親と祖母が働いているし・・・。
コントローラーを持つ手が震えた。なんか異様な手汗が吹き出た。
そしてこの時テレビ画面で起きていることに気付いてなかった。
<見てはいけないモノ>の気配を感じつつも
後ろをそっと振り返る
普通は牛の鼻緒のように垂れ下がっているはずの取っ手が1箇所だけピーン!と上を向いていた。
なぞの怪現象を観たその瞬間
テレビの方、もっと厳密に言うと市松人形がある方向から生ぬるい風が自分の体をすり抜けた。
『お化けだ!』
なぜかそう直感し、コントローラーを放り出して一気に3階→2階、2階→1階へと掛け落ちるように走った。
2階から1階の階段向かう際に確実に「何かの気配が追ってくる」のを感じた。
いざ1階に向けて階段を降りるときにふと3階へとあがる階段の方を見てしまった。
そこでみてしまったのは
ゆーっくりゆーっくりと
150cmくらいのおおきな影がこけし人形の形を形成しながら
スーッと追いかけてきていた。
ちびりかけた自分は
10段以上の階段を3歩で降り、1階のお店部分で父親に助けを求めた。
なぜだか、状況を説明する言葉のみ喋れなかった。
『とにかくゲーム部屋に来て欲しい!!』という思いを父親から祖母にターゲットを変えてなんとか祖母を連れ出すことに成功。
二人でゲーム部屋まで観に行くことに。
『道中 会ったらどうしよう・・・』と不安に駆られまくって祖母に先導してもらったが、なにもなくゲーム部屋へ。
ベランダにはいつもどおりハトがいたし、桐箪笥の取っ手も戻っていた。
ホッとした。自分は祖母に謝り、そのままゲームを続けることにした。
結果的にそのまま、まほうでホーリーを選択しグランベヒーモスを一発で倒す。そのまま一気にラスボスのケ○カを倒した。
イフリートやシヴァの別れのシーンに感動しながら無事エンディングを迎えた。
それから、しばらく経ちFF6の攻略サイトを見ていた。グランベヒーモスのグラフィックを観たとき「そういえばーあんとき幽霊みたけど全クリしたなー」って
思ってた。
グランベヒーモスのHPは11000
FF6の仕様上 1回であたえられる攻撃の最大値は9999。
あきらかにカンスト仕様をみこした敵キャラだったのにホーリー一発で倒せたのは何故だったんだろう?
とちょっと戦慄した。ま、カウンターとかがその時発動したのかなーって頭をよぎった
けど
今更思い出したこととして
『戦闘シーン止めるの忘れてたのに、なんで敵は動かなかったのだろう?』
※FF6はターン制じゃないです。
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