地獄の債務整理体験談 ~闇金、出会い系サイト、出会い系パーティ潜入、風俗で竹の子剥ぎに遭遇、マルチ商法に引っかかる、パチンコ釘師へ転職、パチンコ釘師とは?業務内容暴露、そして借金完済~

このエントリーをはてなブックマークに追加

この体験談は事実です。

僕が借金を重ね、債務整理にいたるまでの体験談です。

■第一章 始まり

「ラララむじんくん」のC M が全盛期だった頃。僕は2 0 歳だった。

その頃は大手修理メーカーに勤めており、月収1 5 万、手取り1 2

万だった。

日々の生活費や、ローンなどを差し引くと残りは約4 万位。その金

を増やすべく、

パチンコをやっていた。その頃は、黄門ちゃま全盛期。3 回ワンセ

ットの爆裂機が

業界を席巻していた。会社は大手だけあり、残業はなし。5 時には

退社出来る。

そうなると、暇な時間はパチンコへ。とゆうのが毎日の日課になっ

てくる。

しかし、そううまくいくはずもなく、4 万の小遣いは瞬く間に無く

なって行く。

そして・・・・。給料日前の週末。近所で新装開店の店がO P E N

することになった。

新装開店。必ずでる! そう考えたが、資金が無い。そして、初借金

をしてしまった。

記念すべき1 件目。そう! 「ラララ無人くん」で有名なア○ ムであ

る。

自動ドアを入り、無人のB O X へ。レンタル屋の会員申込みのよう

な紙に、

住所や氏名、家族構成、勤務先などを詳しく書いて行く。書き終わ

ると、モニターの前へ。

ゆっくりとした動きで、機械が動き出し・・・・・

3 0 分後、カードが発行された。このカードで1 0 万円借りれるら

しい。

早速、C D で3 万円を借り入れる。銀行カードみたいだ。

その金を軍資金にしてパチンコ屋へ向かう。新装開店だけあって、

55

朝から6 時間近く並んだ。

そして、1 0 0 0 円投資1 4 0 0 0 円回収。まあまあの結果だ。

次の日、早速借りていた3 万円を返し、借り入れ金は0 に戻った。

しかし、借金はこのあと始まるのだ。

パチンコは日々の日課になっていた。当然、お金がないときはいけ

なかったが、

C D に行けばお金が出てくる。次の給料日に返せばいいや。勝った

ら返せばいいや。

と思い、近所のC D で金を借りてはパチンコをやる日々が続く。

プロでもない僕は、当然負けが増え、結局、1 0 万限度まで借り入

れてしまう。

ギャンブルで負けた金は、ギャンブルで取り返してやる。そう思っ

た僕は、更に借金を重ねて行く。

56

■ 第2章 金銭感覚

1 0 万の限度額借り入れた頃、ア○ ムより、会社へ連絡が入った。

ご利用期間が長くなってきたから、限度額を1 0 万から3 0 万にU

P します。とのこと。

これは最終的には5 0 万まで上がったが、それはもう少し先の話。

3 0 万にU P したと聞いた僕は、早速、C D から金をおろす。もう、

この頃は、借りるとゆうより、

お金を銀行からおろす感覚だった。ボーナスで一括返済すればいい

や。などと甘い考えで

次々と借り入れてゆく。パチンコで負ければ借り、負ければ借

り・・・・

1 週間ほどで、1 0 万の借金は2 0 万へと増えていた。ギャンブル

で使った借金はギャンブルで

返してやる! と思い、( これが馬鹿) 競馬へシフトした。

これが更に借金を増やす結果になる。

競馬予想会社の広告に騙されてしまったのだ・・・・

魅惑的な広告。

情報料とゆう形で、3 0 万支払い、更に馬券代として同じ額を使う。

当然、すべて借金。

すべて無人で借り入れ。

アイフ○ は、3 0 万即金で。本田ちよがマスコットの千代田トラス

○ 。

ここは、電話で借りた。2 5 万。

更に、1 週間ノーローン( 1 週間で返せるわけがないから意味なし)

のシン○ は2 0 万。

プロミ○ は、会社の昼休みに無人くんで審査。

ここも3 0 万。

すべて競馬に消えた。

更に、信販系のクレジットに申込み、2 0 万。

それが、大手最終となった。

この頃になると、大手無人では審査がおりなくなっていた。

審査で落とされるようになる。

大手がだめだと、少しL A N K を下げ、マイナーなところに行くの

流れ。

57

この頃になると、もう返済は追いついていない。

1 2 万の手取りに対し、支払いは1 2 万以上だ。

それぞれの返済は、利息のみもしくは、利息より多少多めに支払う

が、

すぐ借り入れてしまう。

元金はまったく減らない。

この状態が2 ヶ月ほど続く。

58

■ 第3章 闇金

借金総額が、2 0 0 万を超えると2 流のいわゆる街金も貸してくれ

なくなる。

僕は、その場しのぎの金欲しさに目がくらみ、とうとう闇金に手を

出してしまう。

新聞の3 行広告に載っていたとある会社にTEL。現在の借り入れ状

況を簡単に話す。

すると、審査があるから3 0 分後にもう一度電話をかけてくれ! と

のこと。

3 0 後、もう一度電話すると、審査は通ったが、1 0 万しか貸せな

い。

振込みは出来ないので会社まできて欲しいといわれ・・・・・

翌日、仕事を休み、神田駅にある金融会社へ向かう。

雑居ビルの5F。店の看板もでていない。

会社とゆうより、面接室みたいな感じで、妖しい・・・・

担当の男の人は、まあ普通な感じのおじさん。

1 0 万貸すけど、うちは十一といって1 0 日で1 割の利息がつくよ。

といって1 0 万から3 万円引かれる。これは利息だからといわれ、

1 0 日後には、1 3 万返してね。と。

きちんと返せば、怖い人もこないし、大丈夫だよ

あの頃は、それで納得して借りたが、いま思えば、十三だったんだ

よな。

結局、7 万円は競馬に消え、1 0 日後、2 0 万のボーナスから1 3

万を

郵便局から振込みで払った。

そして・・・・・

とうとう、利息すら払えない状況になってきた。

とゆうのは、こんな借金があるのに、なぜか、専門学校に通いだし、

しかもジャック○ で4 0 万( 月々3 万) のローンが通ってしま

い・・・・

月々の支払いが難しくなってきたのだ。

59

■ 第4章 相談所

もう自力での返済は無理。困難な状況になりどうしようもなくなっ

ていた矢先。

自宅のポストにちらしが・・・・

「借金、多重債務にお困りの方 ご相談下さい。」

しかも無料と書いてあるのです。

妖しいと、多少思ったものの、もうどうすることも出来ない。

行くしかない! と、ちらしを見て、仕事中に携帯から相談所へ電話

しました。

相談員さんは「最近、若い人で君のように多重債務の人が増えてい

る。でも、君も

今回のことで懲りたとは思うけど、電話でもいいから、私と1 つ約

束してくれないかな?

この約束を守れるなら、私はあなたの相談に乗りましょう」

その約束は、もう2 度とこんな借金はしないこと。

僕は電話で相談員の人に約束を守る旨伝えると、相談員さんは「そ

れなら相談し応じます」とゆうことになり、翌日

相談員さんと会うことになる。

翌日・・・・

相談員さんとは、渋谷で待ち合わせ、喫茶店で詳しい話をすること

になった。

あのあと、仕事終わって自宅かえったあと、相談員さんに電話して、

詳しい債務債務内容を

相談員さんに話しておいたら、喫茶店で内容をまとめた書類をもっ

てきてくれた。

喫茶店では相談員のひとにもう一度、お説教をされ、がんばれば破

産しなくても

いまの状況なら債務整理とゆう方法で借金を返せるから。と励まさ

れた。

手取り1 2 万、ボーナス2 0 万

月々9 万円を支払いに回して、ボーナス時は+ 1 0 万

約2 年半で完済予定。

債務整理は弁護士を探してもらうことにしよう。

といわれ、福○ 援○ 会とゆうところに連れて行かれた。

そこでは、債務整理の弁護士費用を、分割でやってくれる弁護士さ

60

んを探してくれた。

そして、カードや書類をもって弁護士さんのところへ向かった。

61

■ 第5章 弁護士事務所にて

紹介された弁護士事務所へ電車で向かう。

借金で弁護士さんの世話になるとは・・・

そんなこと思いつきもしなかった。

地図を見ながら、弁護士事務所へ向かう。

高級マンションの1F2F。

そこに事務所はあった。扉を開けて中に入る。

「すいません、○ ○ ですが・・・」

事務員の女の人に待合室へ連れて行かれ、待つこと1 0 分。

今度は2F の応接室に連れて行かれる。

そしてすぐに弁護士さんと、事務員さん2 人がやってきた。

弁護士さんに名刺をもらい、まずは、どうして借金がこんなに増え

てしまったのか、

原因を聞かれた。

いいづらい話だったが、パチンコから始まり、競馬予想会社、遊び、

アルバイトまで

細かく話した。事務員さんは僕の話をこと細かにメモし記入してい

た。

弁護士さんは僕の話を聞き終えたあと、少し説教をしてくれた。

そのあと、細かい債務整理の内容を話してくれた。

利息をカットして、借りた分はきちんと返す。

ただ、まだ借り入れたばかりのところ( 借りて1 ヶ月たっていない)

は、

まず、1 回分利息のみ支払ってから整理を始めようとゆうことにな

った。

そして、騙されたアルバイトのビデオ。

これは、まずビデオを5 0 本すべて弁護士事務所に送った。

このビデオ、チェックしたところ、すべてコピー商品だった。

弁護士さんは、そのビデオ会社とリース会社はグルになっているは

ずだ。

といって調べてくれた。( 調べたところ、リース会社の住所には別の

会社が)

そして、弁護士さんはその会社に対し、書面を送ってくれ、支払い

の必要はなくなり、

少し借金が減ったのでした。

62

支払いの方も、月々9 万円 ボーナス時+ 1 0 万円

弁護士費用も分割

とゆう形になり、生活は大分楽になりました。

そして、その翌日から、すぐに取り立ての電話はならなくなりまし

た。

そして債務整理の生活が始まったのです。

63

■ 第6章 債務整理中の出来事 その1

弁護士さんに債務整理を頼んだ次の日。

また弁護士事務所へ行き、もっていた各金融会社のカードを事務員

さんが

はさみで切って、カードを使えなくしました。

事務員さんから、「これから各金融会社から電話がかかってきたら、

○ ○ 弁護士事務所に

にかけなおすよう伝えれば大丈夫ですから」と言われる。

月々の支払い9 万円は、僕の債務額からすると、ぎりぎりらしく、

「支払いが遅れそうなときは必ず連絡下さい。」とも言われた。

そして、債務整理後、初めての給料日。

まず、まだ一度も支払いをしていない消費者金融に5 0 0 0 円支払

う。

( 1 0 万借り入れだから、利息のみの最低額)

9 万円は弁護士事務所へ振り込み、携帯料金を1 0 0 0 0 円。

残金5 0 0 0 円。つらい・・・・

僕は、債務整理をすることがきまったとき、1 人暮らしをやめ、実

家に帰った。

家賃は相当つらいから。事実、実家に帰ったことで、家賃分約5 万

円は返済へまわすことが出来る。

その他、水道光熱費やら食費やら、2 0 0 0 0 円は更にういている

はず。

その頃の手取りは、1 4 万程度。実家に帰ったおかげで、1 4 万す

べてが自由に使えるお金なので

9 万円支払うと、5 万円は手元に残る。

しかし!

債務整理をしたばかりの僕は、まだ以前の生活の後遺症が・・・・

生活費5 万円をいきなり、パチンコ競馬で使い込んでしまうのだ。

本当に馬鹿。( この月は親からお金を借りてなんとか切り抜ける)

債務整理をしたんだから、まずギャンブルを辞めねば!

とゆうことで、次の月から禁ギャンブル生活が始まる。

債務整理中の僕の給料の行方

手取り1 4 万

弁護士事務所へ送金 9 万円

64

携帯料金 1 万円

定期代 1 万5 千円

昼飯代 1 万円( 1 日約4 0 0 円)

残金1 万5 千円

しかし、僕は、銀行のローン( 口座にお金がない場合、1 0 万まで

貸してくれる)

のを債務整理から外してしまったために、その支払いが月々5 0 0

0 円。

残金1 万円。

しかし、この1 万円は、だいたい会社でのジュース代等に消え

月の遊ぶお金は無いにひとしい生活が続く。

65

■ 第7章 債務整理中の出来事 街金編

一向に生活が向上しない状態。

すでに債務整理を初めて7 ヶ月以上が過ぎ

日々暮らすのが精一杯な状況。( ギャンブル辞めればもっと楽なは

ず)

こんななか、どうしてもお金が欲しくなった僕は

会社の昼休みに、とある公園の電話B O X で金融会社を調べる。

まずは、大手。

まだ借りたことの無い、○ ○ ○ に電話で問い合わせ。

無人へ行くのはめんどくさくて、金利おかまいなしで電話振込み融

資を狙う。

( 店舗で借りるより、電話振込みのほうが少し金利高い)

1 0 分後・・・・・

携帯へ折り返し返答が。

当然無理。大手は無理なのはわかっていたけど、かすかな望みで

かけたが撃沈。

次。C M でよくみかけるモ○ ット。

いきなり限度額いっぱいの5 0 万で審査。

ここも、撃沈。

更に、あまり聞いたことの無い、あやしい無人に突入。

G ○ だったかな?

いけそうな気がしたけど、最後、審査で×。

もう行くところがない。

ではどうするか?

ほとんど聞いたことない、吉祥寺に1 店舗ある○ ○ 。

もう無人すらない、完全街金だ。

タウンページで探したその店へ

詳しい借り入れ状況を電話で伝える( 当然、債務整理中とは言わな

い)

すると、審査するから・・・と言われ。

1 0 分後、もう一度電話すると?

撃沈。

こうなると、もう次は闇しかない。

しかし、闇は・・・・

深く深く考えたあげく・・・・

66

金を作ることを決意。

家にあるC D を売ることに。

古本屋にて、各種C D をまとめて売りさばいた。

・・・・・・・・

1 枚約1 0 0 円から5 0 0 円で約2 万円。

しかし2 万円なんてはした金。

すぐなくなってしまいます。

また更に家の私物を売ることに。

次の標的は、プレステのゲームソフト。

そして次は、電化製品。

最後は、フリーマーケットで服を売りさばく。

そして・・・・

なにも売るものがなくなった僕は、

会社の車を利用して、あるものを探すようになる。

それは・・・

古本。それから、看板や、駅、C D 店等のポスターやのぼり。

あゆや、その他アイドル系を回収して、

古本は、単行本や、雑誌、エロ本、アダルトビデオなど。

それを、古本屋で売りさばく。

ガソリン代はただなので、もう探し放題。

これで、月約2 万くらいの収入になりました。

でも、労働力の割には、収入が少ない。

古本等探すのに、深夜1 2 時から3 時、4 時まで毎日毎日・・・

でも2 万円のため、半年くらいがんばりました。

看板や、のぼり等は、時にはかなり高値で売れました。

そんなこんなで。

生活は一向に向上しないまま。

第二の転職活動が始まります。

その頃も、なんとか、月9 万円は払っていました。

でも、生活に余裕はなく、服とか、靴とか

その他ファッションに気を配るほどのお金は全くありませんでした。

しかし! とあるデパートでなんとカードが作れたのです。

そう! あの悪名名高い丸○ です。

67

■ 第8章 債務整理中の出来事 悪魔の取立て 丸○

友達から丸○ の赤いカードの話を聞き、上野にある丸○ へ仕事帰り

に出かけた。

とりあえず、服を見ていたら、赤いカードのカタログが置いてあっ

たので

とりあえず見てみる。見ていたら1 分もしないうちに、店員がやっ

てきた。

「カードお持ちじゃないんですか? すぐ作れますよ」

やけに優しい。実は、これは後から聞いた話、丸○ の店員さんは、

新規カード会員を

ゲットすると歩合で給料が上がるらしい。そんなことも知らずに

僕はその優しさに流されつつ、赤いカードを作ってしまう。

とゆうより、作るつもりでいたんだけど。

これが悪夢の始まりでした。

カードは即日発行。

赤いカードは、キャッシングも出来るカードだと思い、まず、A T

M でお金を引き出すことに。

しかし、エラーのメッセージが流れ、サービスカウンターへお問い

合わせ下さい。と表示される。

指示通り、サービスカウンターへ行き、問い合わせると、実績がな

いとキャッシングは出来ないと

言われる。しかたない。

じゃあ実績を作るか・・・と、地下電気売り場で、プレステのソフ

トをカードで購入。

カード使えるのかな? ドキドキしながら結果を待つ。

・・・・・・・・・・・

「ありがとうございました。サインをお願いします」

買えた! ! !

この赤いカードでソフトが買えたことで、僕はある秘策を思いつく。

今思い出すと馬鹿なことをしていたなーとつくづく思います。

その秘策とは、赤いカードでプレステ2 を買い、すぐ売る。

その当時、プレステ2 は定価とほぼ変わらない値段で売れたのです。

キャッシングと同じじゃん!

68

そう思った僕は、早速次の日、プレステ2 を購入し、近所のゲーム

屋で売りさばいたのでした。

ほとんど一人買い取りや状態。

冬の半額セールとかになると、冬物のブランドコートをカードで購

入したり、

もう買いたい放題。これが、悪魔の取立ての始まりでした。

ショッピング限度額は1 0 万円。

カードを作って約3 、4 ヶ月でその限度額近くまで来ました。

月々の支払いは、約5 0 0 0 円、3 0 0 0 円、4 0 0 0 円、計1 2

0 0 0 円位。

3 ヶ月目までは、遅れず支払いしていましたが、

4 ヶ月目。5 0 0 0 円と3 0 0 0 円は支払ったのですが、4 0 0 0

円が払えない!

カードの支払いが2 7 日くらいなのに、給料日が月末のため、どう

しても払えない。

で2 8 日。ちょうど日曜日でした。

家の電話が鳴ります。

男の人でした。

「はい」

「○ ○ さんいますか? 」

「僕ですが」

「○ ○ さん4 0 0 0 円支払い遅れているんですよね」

「すいません、給料日が3 0 日なもので」

「今日中に支払って下さい」

「今日は無理なんです、給料日まで待ってもらえませんか」

「今日中じゃないと困るんですよね」

「でもほんとにお金なくて」

「今日中になんとかして払って下さい」

「いやでもほんとにお金ないんで」

「○ ○ さん、購入頂いたものの代金はしっかり払って頂かないと困

るんですよ」

「はい、わかってます、だから払わないといっているわけじゃなく

て、給料日まで待って・・・」

「今日中じゃなきゃ困るんですよ」

「でも今日お金作るのは無理なんで」

「なんとかしてくださいよ」

69

ここらへんからいい加減僕も切れてきました。

「給料日には支払いますから待ってもらえませんか? 」

「○ ○ さん、購入した服とか着てるんでしょ? だったら払って下さ

いよ」

「だから今日は無理ですよ どうやってお金作ればいいんすか」

「○ ○ さん、購入した服とかもってるんでしょ? 」

「は? 買ったもん売って金作れっていってんすか? 」

「そこまではいってませんよ。でもお金なんてすぐ作れるでしょ

う? 」

「はあ? どっかで金借りて払えっていってんの? 」

「そうはいってないでしょう? 」

「そうゆうふうに聞こえんだよ」

「別にそうはいってないですよ ただねいろいろあるでしょ? お金

作る方法なんて」

その時は午後5 時でした。

「もう夕方ですよ? どうやって金作れってんだよ どっかで借りて

来いってゆうふうにしか聞こえねーんだよ! 」

「だからそうはいってないいでしょ? うちはとにかく今日中に払っ

てもらわないと困るんですよ」

とゆうやり取りが1 時間続きました。

その人が言うには、ショッピングは延滞金が取れないから

今日払ってもらわないと困ると・・・

上記会話は、あんまり覚えてないので、少し作ってありますが、で

も大体こんな感じです。

とにかく、今日払え! しかいわない。

絶対待たない。

きりがないので、1 時間後、電話切りました。

払えないものは払えないから。

親にももう借りれないし。

( 債務整理中の人はわかりますよね? 親に迷惑かけっぱだから)

で、結局3 0 日に4 0 0 0 円支払いに行きました。

結局、その電話のあと、丸○ の赤いカードは使ってません。

たぶん使えなくなってるだろうけど。

そんなこんなでカードがなくなりました。

70

■ 第9章 債務整理中の出来事 お金が足りない!

お金が足りない。

これは債務整理中はずっとそうでした。

それもそのはず、給料の3 分の2 以上は支払いで消えるわけだから。

しかも、最悪なのは、銀行のローンを債務整理から省いたこと。

これが、日々の生活をかなり圧迫してきました。

携帯の通話料金も月2 万弱と馬鹿にならず・・・・・

そして、とうとう弁護士さんに支払う3 分の2 を使ってしまいまし

た。

ああ・・・・

支払い期日を1 日過ぎ、悩んだ挙句、競馬で増やすことを決意。

そして撃沈。さらに痛手を負い、なくなく弁護士さんへ電話しまし

た。

「すいません、今月のお金なんですが・・・・」

事情を説明すると、事務員の人が

「ああ大丈夫ですよ。○ ○ さんはいままで一度も支払い遅れてない

、今月はいつもの半分でも大丈夫ですよ」

天の声でした。それなら、もっとはやく相談すればよかった・・・

と安心して家へ帰ると、赤紙が!

「? 市役所? 」

そう! 税金を支払え! と市役所からの催促。

貯まりにたまってなんと1 0 万円。

はらえるか!

そして月日は流れ・・・・

赤紙が5 枚を数える頃。

ぴんぽーん。

日曜の昼下がりでした。

「○ ○ さんですか? 市役所の納税課の者ですが」

「・・・・はい。」

「○ ○ さん、税金がね、2 期分支払われてないんですよ」

と言われ、とりあえず、現状を正直に話しました。

すると

「じゃあ、分割でもいいですよ」

しかし、分割もつらいので粘って粘って・・・・

71

とうとう分割5 0 0 0 円まで値下げ。

今月から郵便局から支払ってね。

とゆうことで、振込み用紙をもらい、市役所の人は帰って行きまし

た。

そんなこともあり、お金がない。

でも、お金がなくても生きてゆけるもので、

昼飯は食べなくても、夕飯をちゃんと食べればなんとかなりました。

夕飯は自宅なのでただ。

のどが渇いたら、無料のドリンクコーナーでよく飲んでいました。

( 高速パーキングにはよくある)

経費もうまくやれば結構うくもんです。

チケット屋はよく利用します。

特に新幹線は、1 0 0 0 円くらい安くなるから。

首都高も、実は5 0 円ほど安くなるからお徳。

ハイウェイカードはあんまり安くなりません。

そんなこんなでお金がなくともなんとか生き延びて・・・・

でも、たまに贅沢をしたくなって

それが不幸を呼んだのでした。

■ 第1 3 章 債務整理中の出来事 八王子で竹の子剥ぎに騙される

毎月給料の3 分の2 以上を支払うなか、残業が少し多くなり、ちょ

っと贅沢出来る

お金が出来ました。( といっても1 万程度)

仕事で大月の方へ向かう用事があり、でも仕事の時間までかなり時

間が空いてました。

高速のI C がある、八王子を通りかかり、ちょっとよって行こう。

と思ったのが

不幸の始まりでした。京王プラザホテル前のコインパーキングに車

を止め、

街を散策。まだ時間は1 3 時過ぎだったので、ぶらぶらしながら

パチンコ屋へ。まだスロットは、あまり客がついていなくて、

朝一状態。とりあえず、1 0 0 0 円でカニ歩きをしていたら3 0 0

0 円でB I G 。

それが2 連チャンで約6 0 0 枚強。

で、それをそのまま流して換金。1 万円ちょっとの両替。

3 0 0 0 円投資だから、約8 0 0 0 円の勝ち。

72

そして・・・その8 0 0 0 円で風俗に行こう! と思ってしまいまし

た。

これが、後に不幸を呼びます。

駅前通りを丸井の方へ抜け、怪しい道路へ。

とりあえず、8 0 0 0 円で済まそう。と思っていたので

看板を見ながら街を1 週。

少し高めかな? 大体9 0 0 0 円位。

そんななか、「3 回転! 激安5 0 0 0 円」の看板を発見!

更に「チラシ持参で更に2 0 0 0 円O F F 」

これは行くしかない!

すぐさま、チラシを握り締め、そのお店へ向かいました。

そのお店は雑居ビルの3 F にありました。

入り口は開放されていて中は薄暗い。

音楽がガンガンに鳴っていました。

入り口を入ると、モロやぐざな店員さんがお出迎え。

ベットのようなソファーがある部屋へ通されました。

そしてチラシを見せ、3 0 0 0 円を支払いました。

5 分ほどすると、女のこがやってきました。

かわいい! これは3 0 0 0 円でいいの?

女の子は僕の隣に座り、「ここは初めて? 」

「初めて。看板みてきたんだ」

「とりあえず、洋服全部脱いでもらっていい? 」

いわれたまま、服を脱ぐ。靴下以外すべて脱ぐと、

女のこはタオルを僕に渡し、こういいました。

「うちはね、料金制なの」

「? 料金? さっき入り口で払ったよ」

「あれは、入場料なの、プレイ料金がね、他に必要なんだよ」

「は? いくら? 」

「3 0 0 0 0 円と5 0 0 0 0 円と1 0 万円」

やられた! 竹の子剥ぎだ!

一番安いコースでも3 万円。払えるか!

僕は「じゃあいいや。もう帰るから」

と服を着ようとした。すると、女の子は「だめなの。とりあえず、

コース料金支払ってもらわないと」

「そんな金ねーもん。無理。もう帰るよ」

すると、女の子は「ちょっと待ってね」といって奥へ消えていった。

73

その間に僕はすばやく着替える。

少しすると女の子が帰ってきた。

「やっぱり、払ってもらわないとだめみたい。」

「でもほんと金ないし」

すると女の子は耳元で「こうゆうところだからやくざさんがね、裏

にいるの

さっき入り口で見たでしょ? 」

確かに・・・やくざともめるのは嫌だ。でも3 万円はなあ

すると、女の子が財布を見せて。と。

財布は車に置いてきたので、手元にある有り金8 0 0 0 円を見せる。

ほんとにこれしかない。

すると女の子は

「じゃあ8 0 0 0 円でいいよ」

といってくれ、8 0 0 0 円を持って裏へと消えていった。

少しすると女の子が帰ってきた。

「まだ足りないって」

でももうお金はない。すると、女の子がバックから財布を取り出し

1 0 0 0 0 円を手にこういった。

「残りは私がだすから。もうこんなとこきちゃだめだよ。八王子に

ここみたいなぼったくり店があと3 つくらいあるんだよ」

と耳元でささやくと、1 万円を持って裏へと消えた。

そして少しすると今度はローションとタオルをもって帰ってきた。

「O K だったよ。じゃあ始めようか」

そしてプレイは始まった。ローション+ コ○ ドーム+ 手のみ。

・・・・・

・・・・・

・・・・・

プレイが終わると僕は服をすぐ着て、女の子は服すら脱いでないの

そのまま「もうきちゃだめだよ」と耳元でささやきかえっていった。

店から出る時、入り口でやくざ店員が僕をにやけた顔で眺めていた

のが

かなり印象に残っています。

いま思えば、たまたま財布を車に忘れていなかったら・・・・

74

きっと財布の有り金はすべて抜かれ、カードとかも使わされていた

のかなあ

まあカードはもともと使えないけど。

後からネットで調べたら、八王子の竹の子剥ぎはけっこう有名で

僕のようにまずは入場料3 0 0 0 円

そして僕の時のように5 0 0 0 円 3 0 0 0 円 5 0 0 0 円と

まだ足りない足りないとお金をどんどん払わせ、

最終的には3 ~ 5 万、多いと1 0 万くらいは取られ

プレイ内容は手のみ。( 料金にかかわらず)

僕はかなり運がよかったのかも知れませんがしかしなあ・・・悔し

い。

合計1 1 0 0 0 円も支払わされ・・・・・

75

■第10章 新宿2丁目でのバイト編

日曜日の新聞の折込広告に、時給1 5 0 0 円以上 日給1 0 0 0 0 円

以上可能

1 日2 時間から短時間でO K 夕方5 時から出勤 服装はジーンズO

簡単な接客の仕事です。と書かれた広告を発見。

場所は新宿1 丁目。たぶんバーテンかなんかだろうと思い、応募し

たのが不幸の第一歩でした。

まず、電話にて連絡。

「アルバイトしたんいんですけど、担当の方いらっしゃいますか? 」

「ああ、じゃあまず面接するので今日暇? 」

「はい。」

「じゃあね、新宿の三越わかる? 三越のまえに電話B O X あるから、

そこついたら電話して」

といわれる。とくに履歴書とかは必要ないらしい。

早速新宿へ向かう。で、三越の前へ。あるある! 電話B O X が3 台。

早速、電話B O X からまた電話する。

「三越のまえにつきました」

「じゃあ、そこの道を曲がって少し歩くと、新鮮組ってっゆうコン

ビニがあるからそこからまた電話して」

言われるまま、指示に従う。新鮮組発見! またそこから電話する。

「新鮮組につきましたけど・・・」

「そしたら、信号を渡って、真っ直ぐ行くと右手に公園が見えるか

ら・・・・・」

とビルの場所をやっと教えてくれた。

しかし、そこは・・・・新宿2 丁目。

うーん・・・怪しい・・・・しかし、もう引き返せない。行くしか

ない。

とりあえず、ビルに侵入し、そのお店へ。

店内は普通の喫茶店チック。ちょっと安心。

程なくして、店長が現れる。

店長も普通な感じだ。

しかし・・・・・

バイトの内容は凄惨なものだった。

76

まず、時給はただお店にいるだけで8 0 0 円。

お客さんに選ばれ、店外デートで2 時間1 万5 千円

ロング( オール) で3 万円

客層は男8 割女1 割( 嘘男9 割以上)

店外デートの内容は、相手によってまちまちだが

いっしょにご飯を食べたりすることもある。

が、基本的にホテルへ行くにいくのが一般的で、

ホテル代は当然客持ちだから、支払う必要はない。

ホテルでは相手にいろいろ要求されるが、アナ○ セックス以外はす

べてやって下さい。

アナ○ セックスは拒否してもいいです。

それ以外は必須です。といわれる。

バイト代は仕事( デート) が終わったあと、お店から支給される。

なぜ後払いかとゆうと、バイト中に逃げる奴がいるらしいのだ。

・・・・・これは出来ないだろう・・・・・

と思い、店長に断りをいれようと思ったが、なんと

「あそこのお客さんがあなたのこと、気に入ったみたいだから、と

りあえず今日は練習って感じでやってみない? 」

と言われ、なかば強制的にそのお客のとこへ連れて行かれる。

「おとこのひと同士ってね、性感帯を熟知してるから以外に女の子

とするより気持ちいいのよ」

店長去り際のセリフ。

お客は4 0 代なかばのおやじ。

スーツを着て、結構金持ちそうな奴だ。

「きょうがはじめて? いいねー 新人は」

こいつ! 初物好きか?

寒気が止まらない。これはもう逃げるしかない。

しかし、なかなか逃げるチャンスがない。

そうこうしているうちに、店外デートになってしまった。

チャンスか?

店外に出ると、おやじは真っ直ぐホテルへ向かいだした。

やる気だ。

逃げるチャンスはいましかない。

おやじが信号を渡り、少し離れた隙に反対方向へダッシュ!

77

あとは後ろを一度も振り向かずそのまま、新宿駅へ向かいひたすら

走った。

・・・・・・

おやじは追ってこなかった。

( おってきたかも知れないけど、新宿駅まではこなかった)

78

■第11章 当たり屋に遭遇する

その日は一度会社へ出社したあと、届け物をしに地方へ車で行くこ

とになり

会社から高速に乗り、とある町へ。

信号のない交差点で、一時停止の看板が見えたので止まり、左右確

認のあと、

右折。しようとしたときに事件は起こった!

ガシャ! ガガガガ! ガシャーん!

嫌な音とともに、倒れるバイク。

転がるバイク。そして路肩にぶつかるバイク。

「? ! 」

わけもわからず、すぐに飛び出し、バイクへかけよる。

バイクは破損、フレームが曲がってしまう。

運転手は?

起き上がってきたので無事みたいだ。

しかし、初めての事故で気が動転している僕は、パニック状態。

バイクの運転手は文句をいってるようだ。

とりあえず、警察へ1 1 0 番。

事故が発生したことを伝え、その場で待つこと1 0 分。

警察がやってきた。

其の間に、自分は会社へ連絡する。

警察がくると現場検証がはじまり・・・・・

自分の車はとゆうと、たいして壊れていない。

とゆうより、ほぼ壊れてない。壊れてるのはナンバーのへこみくら

い。

それがいま思うと怪しかった。

しかし、そのころはそんなことも気にならない。

すいませんの気持ちが一杯だ。

現場検証後、警察署へ移動し、事情聴取が始まった。

なんで事故が起こったのか、などいろいろ聞かれた。

初めての事故の自分は、もうはいはい。としかいった覚えがない。

そのうえ、バイクの運転手の示談書までかかされる始末。

その内容はとゆうと、この事故にかかる費用はすべて自分が持つ。

とゆうもの。

そして、それが当たり屋だとわかったのは保険屋さんからの話しだ

79

った。

・・・・・・

なんと、相手はバイクの保険に一切加入していない人らしい。

そのうえ、何度も保険屋さんがかかわったことのある人物らしく、

保険屋さんでも要チェック人物だったらしいのだ。

示談書がなければ、なんとかなったが、示談書を書いてしまったた

めに

もう手のうちようがない。とゆう話し。

・・・・。

わざと車にぶつかって、はでにこけてみせて相手を動転させ、警察

では相手の不注意だと言い張る。

一時停止で信号ないところは奴らのなわばりみたいなもので、一番

事故が多くて、しかもどっちが悪いか甲乙付け難い。僕も、警察で、

一時停止して、左右確認した! と言い張ればまた違ってきたはずだ

が、はいはい。いってしまったために、こうゆうことになってしま

った。

いい経験になりました。

でも当たり屋むかつく。

そのひとは結局、ヘルメットと服を買い替え、

バイクはフレームを直し、更に傷がついたとゆうことで

マフラーやら外装やらすべて交換したみたいだ。

・・・・・。

80

■ 第12章 出会い系サイト

出会い系サイト。

しかも携帯ではなく、パソコンでの話です。

少し暇だったので、ネットサーフィンをしていたら

優良出会い系サイト紹介ページなるものを発見。

そのまま見ていました。

いくつかページを見ていましたが、1 つだけ目をひくページを発

見! !

「女性会員数6 割強! 」

これはすごい。

そして他にもいいことしか書いていないバナー広告。

これは! と思い、早速ページへジャンプしました。

ページはたいしたことのないページでしたが、

なかなか信頼出来そうな感じ。

料金もとくに書いていなかったのでそのまま登録してしまいました。

これがまずかった。

なんと、登録完了のメールを見ると

「登録ありがとうございます。登録料として3 0 0 0 0 円6 日以内

にお振込み下さい」

とのこと。

はあ?

ふざけるな!

早速、メールにてふざけるな、払わないとゆうメールを

事務局へ。すると、事務局からは

「規約に書いてあるから支払いなさい」

「規約を読まないあなたが悪い」

と返信。

しかし、あまりにもむかつくのでほうっておいたら

7 日後に延滞料金が発生し、更に業者に委託したから

合計4 5 0 0 0 円だかなんだか払えだと。

あまりにもむかついたので

まずは、市の消費生活センターへ電話。

すると、規約にかいてあるならあなたにも非がある。

しかし、延滞金は払う必要はないので3 万円のみ支払う。

納得いかないなら、ハイテクセンターへ電話しなさい。

81

と言われる。ハイテクセンターとは、

警視庁ハイテクセンターのことです。

納得いかない僕は、そのままハイテクセンターへ電話。

すると、ハイテクセンターの人も同意見。

でも延滞金は払う必要はない! とのこと。

しかたない・・・・。

メールで、3 万のみ支払うことをメールで伝える。

( この時点ではまだハイテクセンターに相談したことはいっていな

い)

すると、返信されたメールは延滞金が加算されて

約5 万の料金提示をしてきたうえに、

支払わない場合は、あなたの自宅までお金を取りにいく。

そしてその交通費も負担して頂く( しかも交通費は1 万円)

なぜに都内の会社からくるのに交通費が1 万円なのか?

82

■借金完済

色々ありましたが、債務整理を弁護士に依頼してから約5 年

全ての借金を無事に返すことが出来ました。

全ての借金を払い終えると、弁護士事務所へ御礼と挨拶に行きまし

た。

83

個人宅向けレンタルビデオ配達アルバイト

浄水器の販売を行う前、新聞の折込求人広告で見つけたアルバイト

に応募をした。

「副業として最適」

「月2~ 30 万円以上も可能」

「1 日30 分~ 2 時間でOK」

そのとき、まだ普通に一般の企業で働いていて、ほぼ毎日定時で終

わる会社だったので、

この副業はかなり魅力的に思えた。

( 既に借金を数百万背負っていたこともあったが)

早速、申し込みを行うと、次の日の夜、面接に来てほしいとのこと。

その際、契約のために、印鑑が必要だから持参してほしいといわれ

る。

まだ21 歳で若かった私は、何の不安も持たず、印鑑持参で面接に向

かった。

新大久保と新宿のちょうど中間にある雑居ビルの2F

そこに事務所があった。

面接はなし。

事務所を訪ねると、すぐに業務内容に関するビデオを見せられ、

その後、担当者の方が

「ビデオでみた内容ですが、出来ますか? 」

と聞いてきた。

特に難しい内容ではなかったので、即答で 「はい」 と答える。

すると、担当者は契約書を差し出し、

「それではいますぐ契約して、今日から業務を開始しましょう」 と

いう。

しかし、ここでおかしな点が発覚する。

契約書には、リース料金50 万円と記載されているではないか。

一体どういうこと?

84

そう、実はこれ

アルバイトではなかったのだ。

業務内容を説明すると、

まず、応募してきた奴に、50 万円のリースを組ませる。

このリースは、レンタルビデオ事業スターターセットと称され、

アダルトビデオ50 本

宅配レンタルに必要な資料及びレンタルに必要なレンタルBOX

ちらし1000 枚

がセットになっている。

このセットを利用して、業務を開始する

担当の話では、約1000 枚のちらしを配布すれば、最低10 人の申し

込みが来る。( 今までの傾向で)

レンタルBOX に、アダルトビデオをジャンルをランダムで5 本づつ

つめて、

10 セットのBOX を作成する。

各アダルトビデオには、開封したらすぐにわかるように、

ビニールシートに挿入し、封印シール( 剥がすと剥がした後が残る

シール) を貼り付けておく。

10 人の顧客に対し、この5 本セットのレンタルBOX を配ってまわ

り、

毎週1 回、顧客の希望した日時に回収する。

その際、封印シールが破れている分だけ、1 分につき、300 円を徴収

する。

今までの傾向によると、1 人あたりの開封率は約3 本、900 円が平均

顧客単価であるという。

ようするに、10 人の顧客がいれば、毎週9000 円の売り上げとなり、

月に換算すれば、45000 円の売り上げとなる。

このうち、2 万5000 円を、リース料金の支払いに充てることが契約

に盛り込まれている。

1 週間に回る顧客は10 件だけで、この顧客は自分の自宅近辺になる

ため、

1 日の労働時間は30 分から1 時間程度

1 週間で3 時間程度と過程した場合、月の労働時間は約12 時間で、

85

リース代金の支払いを除いた月の収入は20000 円

時給換算すると2000 円弱となる。

ビデオは、5 本セットを回収したら、そのまま袋詰めして、次の顧客

に配達する。

10 回は使いまわしが出来るのだが、11 回目になると、同じビデオが

回ってくることになるため、

10 週目になったら、事務所に向かい、50 本のビデオを新作と交換出

来るシステムとなっていた( 無料)

その頃、DVD なんてものは存在していなかったし、

ビデオ全盛期であったので、このシステムはもうしかすれば儲かる

のではないか! と思った。

しかし、落とし穴は大きかった。

まず、ちらしを1000 枚

自宅の近辺にばらまく必要がある。

しかし、撒いても撒いても、申し込みがこないのだ。

結局、5000 枚まで配ったのだが、申し込みは僅か1 件のみだった。

5000 枚配るのに要した時間はなんと1 週間。

1 週間無給料で働き、得たのは1 件のみだった。

幸い、その顧客は毎週5 本レンタルしてくれ、1500 円の売り上げと

なったが雀の涙。

だって、毎月の支払いは25000 円、収入は6000 円

19000 円の支払いが発生するからだ。

これって、アルバイトじゃなくね?

そう思ったがもう時既に遅し。

契約書には、リース契約の解除は不可

途中で解約する場合には、違約金が発生すると記載されていたのだ

った。

しかし、債務整理の際、

弁護士にこの件も相談したところ、すぐに手を打ってくれた。

まあ今思えば当然のことかと思うが、

リース会社とビデオレンタル会社は裏で繋がっていたそうだ。

86

その点を弁護士が書面で追求し、電話で問い詰めたところ、

「支払いはもうしなくていい、契約書もそちらに送るから破棄して

くれ

「預けてある50 本のビデオも返却の必要はない

と言って、一方的に相手側から契約を解除してきたそうだ。

結局、私はリース代金も売り上げが全くないことを理由にごねて支

払わず、

ビデオ50 本だけ頂いた形となった。

でもその50 本は後日、弁護士から相手に返却されたそうです。

( なんと、弁護士の話によると、ビデオは全部コピー品だったとか)

87

妖しい誘惑

スロット専門店でアルバイトをしていた時のことです。

そのスロット専門店は、総台数は100 台前後という小さい店舗。

店員も社員一人とバイト二人というシフトで回していました。

私が働いていた早番( 9: 00 から17: 00) のシフトでは、

なぜが女性のバイトばかり。

そんな職場環境で、美人のお姉さんと仲良くなりました。

女優志望で、劇団に所属しているというお姉さん。

仕事も出来る人で、店長からも社員からも、他の店員からも信頼さ

れていました。

スロット専門店で働き出して、3 ヶ月程過ぎた頃。

たまたま遅番の社員が早出をして来た為、お姉さんと昼食に行くこ

とになりました。

昼休憩は1 時間。

お店近くのマックに2 人で行くことになりました。

始めはお客や店長、社員への愚痴など

仕事の話題で盛り上がっていました。

が、お姉さんがいきなり意味深な質問を問いかけてきました。

「明日の夜、時間空いてる? 」

「はい、明日はバイトも休みなので、特に用事はないです」

「ほんとに? 嬉しいなあ。」

こんな話をお姉さんにされた日には、男だったら期待してしまいま

す。

しかもこのお姉さんは、かなり美人なのです。

どれくらいかというと、道を歩いていたら、振り向く人がいるくら

いです。

「○ ○ 君さ、いまの給料で満足してる? 」

「うーん、満足はしてないです」

「だよね~ 私も時給少ないと思ってるんだ。もう1 年以上働いてる

のに、百円しか上がってないんだよ」

「そうなんですか~ 」

88

「うん。だからね、副業してるんだ。○ ○ 君も興味あったら一緒に

やらない? 」

「おお! まじっすか? 」

もう話の前後はほとんど関係がなく、

お姉さんの 「一緒に」 という言葉にだけ反応。

その後、話はとんとん拍子に進み、明日の夕方

都内の某駅の切符売り場の前で待ち合わせすることに。

しかし、注意点があった。

「今日、2 人で合うことは、バイト先の人には絶対秘密にしてほしい」

ということだった。

こんなことを美人のお姉さんに言われたら、

「はい」

というしかないだろう。

当然のことながら、

バイト先の友達や他の先輩には一切秘密。

誰にも話さず、当日を迎えた。

この時、私はデート気分であった。

こんな美人とデートするのは人生初の出来事である。

切符売り場に到着すると、まだお姉さんは来ていなかった。

当然、お姉さんは駅から出てくると思っていたので、改札口で待っ

ていたのだが、

なぜか、お姉さんは改札口ではなく、

駅の外の入り口から歩いてきた。

あれ? お姉さんは確か、バイト先の近くに住んでいるはず・・・・

そんな疑問を抱えながら、お姉さんと合流したのだった。

「お待たせ! 」 お姉さん

「いえ、大丈夫です、今来たばかりです」

89

お姉さんはファッションセンスも抜群。

私はかなりドキドキしていた。

「じゃあ行こうか? 」 お姉さん

「はい」

お姉さんはすぐに私を連れて歩き出した。

駅の出口を出ると、数分で雑居ビルの前に到着した。

「○ ○ 君、今日はね、ここの会議室で説明会があるんだ」

「あ、そうなんですか? 」

「うん。だから急なんだけど、参加してもらってもいいかな? 」

「え? 」

「大丈夫、私も一緒に参加するから」

「あ、それなら・・・」

瞬殺で説得され、雑居ビルへ連れて行かれることになった。

かなり古びたビル

このビルの7F に会議室があった。

エレベーターを降りると、簡易机にて受付が用意されていた。

用紙に名前と年齢を記入し、紹介者を記入する。

すると、番号札のついたバッジを渡された。

そしてお姉さんに連れられ、会議室へ。

しかし、会議室というよりは、セミナールームといったほうが正し

いのではないか。

パイプ椅子が整然と並べられ、壇上にはホワイトボードが置かれて

いる。

広さも相当大きい。

コンビニ1 店舗くらいの広さはある。

だんだん不安になってくる。

お姉さんはここでも人気者で、いろいろな人と挨拶をしているが

お姉さんが敬語を使っているので、相手のほうが偉いようだ。

90

お姉さんから、何人か、お姉さんの先輩を紹介され、握手を求めら

れた。

全員男性で、握手なんてしたくもなかったが、仕方が無い。

嫌々握手をした。

それにしても、この部屋にいる先輩達は異様にハイテンションだ。

握手も何度も何度も派手なリアクションで求めてくるし、

お姉さんもこの部屋に入ってから、やけにハイテンションである。

益々不安が増大する。

その後、壇上のほぼ目の前という

先輩曰く、一番良い特等席に座らされ、そのまま10 分程待たされた。

その間に、どんどん席が埋まっていく。

私のように、2 人1 組でエレベーターを登ってくるのだ。

50 個程並べられたパイプ椅子は、みるみる埋まっていく。

結局、15 分が経過した頃には、満席となっていた。

お姉さんは? というと、パイプ椅子には座っていない。

パイプ椅子の後方で、立ち見をしている。

満席になると、講師のような中年が壇上へ上がった。

後方の立ち見( ようするに、立っている奴は、お姉さんと同類) が

一斉に拍手を始める。

釣られて、パイプ椅子に座っている、連れて来られた側の人も拍手

をする。

そうか!

なぜ、お姉さん達、連れて来られる側の人間が後方で立っているの

かわかった。

前方に講師、後方に立ち見の人間を立たせ、挟み撃ちで、この説明

会を盛り上げる算段か。

この異様な説明会は、この盛大な拍手でスタートしたのだった。

しかし、一体なんの説明会なのか。

お姉さんからは一切聞かされていないので、全くわからない。

91

前日、マックでも今日、何があるのかについては一切教えてくれな

かった。

聞いても、

にっこり微笑んで、

「秘密」

というだけでだったからだ。

講師は壇上に上がると、人間のサイクルについて話始めた。

ようするに、1 日24 時間のサイクルである。

寝て

起きて

ご飯を食べて

仕事をして

ご飯を食べて

仕事をして

ご飯を食べて

寝る

大まかに区分けしたサイクルをホワイトボードに書き出す。

そして、それらのサイクルに時間を振っていく。

すると、まあ当たり前だが、1 日のサイクルで

一番時間が多いのが、寝ることであるという結論に達する。

ようは、この説明会では、

人間は寝ることが重要不可欠な生き物であり、

1 日のサイクルの中でも、一番の時間を使っているのが、寝る作業で

ある

更に突っ込んで言えば、これからあと50 年生きると過程した場合、

1 日10 時間寝る人の場合、1 年で3650 時間、10 年で36500 時間

50 年で、182500 時間も寝る作業に時間を要することになる。

この生きる上で欠かすことの出来ない

寝る という作業に対し、あなた方は、どのような対処をしています

か?

92

どういうことかというと、

まあ結論から言えば、ちゃんとした布団で寝ているのか? というこ

とだ。

人生で一番の時間を過ごす、布団

これがそこらへんの安物でいいわけがない。

人間は車や洋服、宝石等アクセサリーにお金をかける前に、

布団にお金をかけるべきなのだ。

で、ここで初めて登場するのが、高級羽毛布団である。

1 セットで何と30 万近くする代物である。

しかし、これは10 年以上使い続けても、

カビが生えたり、傷んだりせず、長く使い続けることが出来るとい

う羽毛布団なのだ。

( 本当かどうかは知らないが)

で、丸八布団とかで高級羽毛布団を買うと、10 万円くらいするが、

丸八布団等の高級羽毛布団は、2、3 年使うとすぐに駄目になってし

まう。

10 年以上使い続けた場合、10 年で5 回も買い換えることになり、50

万円以上の費用が必要になる。

でもうちの布団は、10 年以上使い続けることが出来るので、

絶対にお得なのだ。

と。

この説明会はここで終わり。

ようするに、この説明会は、布団の説明会だったのだ。

だが、特に買わされたわけではなく、単に布団の説明だけで終了し

たので、

このまま帰れるのかとホッとしていたのだが、

パイプ椅子に座っているそれぞれの人たちは、連れて来られた人に

連れられ、

何やら先輩と称する人達に囲まれている。

93

と言っている私も人ごとではない。

お姉さんと、そのお姉さんの先輩に囲まれてしまっていた。

総勢5 人に囲まれてしまった私。

ここから攻撃が開始された。

「○ ○ 君、今アルバイトだよね? 月いくらもらってるの? 」

「あのさ、それだけじゃ全然足りないよね? 」

「いま欲しいものないの? 」

「アルバイトだけじゃ絶対無理だよ」

第一次攻撃では、今の私の現状がいかに悲惨なのかを徹底的に攻め

てきます。

そして、第二次攻撃が開始されました。

「おれなんて、先月新車買っちゃったよ」

「私も少し広めのマンションに引越ししましたよ」

「生活のランクがワンランク上がったよね」

「ランチとかも少し高い店で食えるもんね」

第二次攻撃では、先輩やお姉さんの自慢話。

自分達が、この副業を始めて、いかに儲かっているかをアピールし

てくる。

そして、第三次攻撃が開始された。

第三次攻撃は、副業の内容と、この副業を始めれば、こんなに儲か

るという説明だ。

その副業の内容がこれだ。

まず、布団を買う。

私が布団を買うことにより、私を連れてきたお姉さんに、報奨金が

支払われる。

そして、私が次にやるべきことは、お姉さんのように、誰かをこの

場に連れてくることだ。

そして、その誰かに布団を買わせる。

そうすることにより、私に報奨金が支払われるのだ。

94

報奨金の額は覚えていないが、数万円程度の微々たる額だった。

しかし、3 人に布団を買わせると、ランクがアップする制度があった。

ようするに、マルチ商法である。

3 人に布団を買わせると、ランクが上がり、

自分が連れて来た3 人が、部下という形になる。

その部下が、更に他の誰かを連れて来て、布団を販売した場合、

部下にも報奨金が支払われるが、ランクアップした自分にも報奨金

が支払われるのだ。

だから、お姉さんは当然のことながら、

お姉さんの先輩も、必死に私を説得してくるのだ。

しかも、お姉さんは現在2 人に布団を買わせていて、私が買えば3

人目

ランクアップ出来るのだから、かなり必死だ。

1 時間近い5 人からの攻撃を受け、

次第に布団を買ってもいいんじゃないか? という気分になってくる。

そして、更に1 時間が過ぎた頃、

私は布団を買う決心をしてしまう。

しかし、私には問題があった。

それは当時、その時未成年だったことだ。

布団は一式30 万近くする代物。

一括で払えるわけなどない。

当然、ローンを組むことになるのだが、未成年の場合、

親の承諾がなければローンを組むことは出来ないのだ。

だが、5 人の中には同じように未成年の女性もいて、

いかにして両親を説得したのか

説得した方法を力説してくる。

結局、普通はそのまま当日にローン契約を結ばされるのだが、

未成年であった為、契約書一式を持ち帰り、

親を説得するということになった。

95

先輩の一人は、おれも家に行って両親を説得するのを手伝う!

などと言い出したが、さすがにそれは断った。

そして、長い長いデートは、駅でお姉さんと待ち合わせしてから

約4 時間で終了したのであった。

翌日、両親にはまだ話せずにいて、バイトから帰ったら話そうと思

い、

バイト先に向かった。

バイト先につくと、昨日のお姉さんは休みで、仲のいい彼氏と同棲

中の巨乳姉ちゃんと同じシフトだった。

あれ?

今日は確か、美人お姉さんとのシフトだったはず・・・・

不思議に思っていると、巨乳姉ちゃんが話しかけてきた。

「○ ○ ちゃんさ、昨日、連れて行かれたでしょ? 」

「ええ? ! 何で知ってるんですか! ? 」

「やっぱり・・・・ 今日ね、○ ○ は店長に呼び出されて、謹慎にな

ったんだよ」

「えええ? ! 」

なんと、美人お姉さんの所業はバイト先のアルバイトの半数に及ん

でいて、

この巨乳姉ちゃんも先週あたりに連れて行かれたのだとか。

巨乳姉ちゃんは頭も良くて、切れ者なので、即刻断って帰ってきた

らしい。

で、翌日店長に報告。

店長と相談して、様子を見ることにしたらしいのだが、

被害がみるみるうちに広がっていき、私にまで被害が及んだので、

とうとう謹慎処分となったそうだ。

ただ、実際に布団を購入した人はバイト先ではいないらしく、

私にも巨乳姉ちゃんから、きおつけるように話をする算段だったの

だが、

巨乳姉ちゃんとのシフトが噛み合わず、言えないうちに、先に私が

連れて行かれてしまったのだ。

( 当時は携帯なんて普及していなくて、連絡は自宅の電話くらいし

96

か取る方法がなかったのである)

そんな感じで、美人のお姉さんは謹慎処分となり、私は布団を購入

せずに済んだのであった。

97

妖しい誘惑2 出会い系パーティ編

じゃらんや旅行雑誌、クーポン雑誌に掲載されている出会い系パー

ティをご存知だろうか。

男女の出会いを手助けするパーティだ。

こういったパーティは都内で毎日開催されていて、結構盛況のよう

だ。

( 男性だけにだが・・・・)

■仕組み

まずは、この出会い系パーティの仕組みから説明しよう。

男性は電話、もしくはメール等で予約を行う。

良心的な会社が主催しているパーティの場合、男女比の比率をなる

べく併せるため、

男性の申し込みに制限を設け、ある程度の人数になったら、受付を

中止してくれる。

だが、いわゆるお金儲け優先の会社の場合、

制限なく、男性の申し込みを受け付ける為、いざ会場に行ってみる

と、

男性30 人、女性5 人といったふざけた組み合わせのときもある。

( 実際、こういう悪徳な会社は噂がすぐに広がり、1 年もしないうち

に潰れていった)

また、酷いところでは、女性の人数が少ない場合、

スタッフが路上でアルバイトを募集して、人数合わせをするところ

もある。

1 時間ただ話をするだけで2000 円、1 時間飲み食い放題で、ただ話

をするだけでいいからetc

巧みな交渉で、引っ張り込んできて、人数合わせをするのだ。

申し込みが受理されれば、当日会場に向かうだけ。

料金は平均5000 円程度

飲み放題だが、お粗末なもので、紙コップにペットボトルのジュー

98

缶ビールといった具合で、しかも補充はされないので

飲み放題で元を取ることは不可能である。

といっても、目的は飲み放題ではなく

男性、女性共に

「出会い」

が目的であるので、特に苦情はないようだ。

会場は雑居ビルのワンフロア

シティホテルのパーティルームで行う会社もある。

銀座、渋谷、池袋、新宿といった、交通の便のいい大きな駅に会場

はある。

ただ、駅から徒歩10 分以上の場所にある場合が多い。

家賃や場所代を考えると、駅近くの物件では利益が出ないのだろう。

会場は、学校の教室程度の広さである。

パイプ椅子が壁の両側に並べられていている。

お金を支払い、入場すると、椅子に座って待機をする。

壁の左右に男女別れて座る。

入場の際、今日参加する女性のリストとバッジが配られる。

職業や年齢、趣味と、バッジのNo が記載されている。

このバッジのNo を見て、リストと照らし合わせるのである。

■構成

パーティは、大体が以下のような構成で行われる。

1. 自己紹介

2. フリータイム 3~ 4 回

3. 告白タイム

それぞれの構成の説明

1. 自己紹介

約3 分から5 分程度の時間で、全員の参加者と話をするのが、この

自己紹介である。

男性を外側にぐるりと円形に配置

99

女性は内側に円形に配置し、

男性が一人づつ横にずれながら、ぐるぐると回りながら、全員と話

すのだ。

大抵の場合、男性と女性の人数は均等ではない。

男性20 に対し、女性13、14

といった感じで、女性が少ない。

なので、外側の男性は、1 人話したら、一度円から外れて、次の回に

円に戻る。

女性は逆に、休みもなく、ひたすら男性と5 分毎に入れ替わり話続

けなければならない。

2. フリータイム

自己紹介が終わると、フリータイムが行われる。

これは10 分から15 分程度で、3 回程度行われる。

このフリータイムは

戦場だ。

気に入った女性がいたら、開始の合図と共にダッシュで、目当ての

女性を確保しなければならない。

フリータイムは当然のことながら、かわいい女性には男が集中する。

女性1 に対し、男性7、8 ということもある。

とにかくフリータイムは戦場なのだ。

逆に、誰も話相手のいない女性もいる。

が、はっきりいって、参加者の男性達はそんなことは気にしない。

興味の無い女性と話をしても、意味がないからだ。

1 回5000 円のパーティ。

悔いの残らないようにしなければならない。

3. 告白タイム

フリータイムが終了すると、告白タイムが訪れる。

男性と女性に配られる小さな紙に、第3 希望まで、相手のバッジNo

を記入するのだ。

男性と女性

それぞれの希望がマッチングすれば、

100

カップル成立となる。

大体、1 回のパーティで、3 組程度がカップリング成立となっていた。

( 多い時は10 組、少ない時は1 組というのもあった)

■参加者層

いろいろな人がいる

① サクラ

女性にはサクラがいる。

サクラの定義が難しいのだが、出会い目的ではなく、

ケーキや食事だけが目的の参加者もいるのだ。

有名どころのパーティ会社の場合、

「寿司食べ放題」

「ケーキ食べ放題」

といった題名のパーティを行っているところもある。

寿司やケーキは大したものではなく、

スーパー等で売られている安いものなのだが、

この食事目的で参加する女性がいるのである。

カラクリはこうだ。

まず、一度参加した女性には

次回無料参加券や、参加すると特典が貰えたりするクーポンを渡す。

食べ放題系の場合、女性でも参加費が1000 円程度かかるのだが、

これを数百円に割引するサービス券も付与する。

この券を利用して、出会い目的でない女性が参加してくるのだ。

主催者側としては、女性が集まればいいので、

集まった女性が出会いを求めていようがなかろうが全く関係がない。

仮にカップルが成立しなくとも、

男性陣に非があるといえばそれまでだからだ。

101

② 常連

毎週のようにパーティに参加している常連がいる。

男性、女性どちらにも存在する。

女性の場合、世間ではそんなに可愛くなくても、

パーティ会場に入れば、男性陣のほうが人数が多いし

何より、みんなガツガツしているので、

愛想よく振舞っていれば、大抵の子はフリータイムでも一人になる

ことはないし

逆にモテル場合も多い。

普段の日常では味わえない感覚を味わいたいが為、

毎週参加している女性もいる。

③ カモを探している

ここからが本題です。

カモを探している女

私はこれに一度騙されそうになりました。

では、ここから本題に入ります。

■出会い系でカモを見つけて、マルチ商法に引き込む

私が参加したのは、銀座で開催されているパーティ

参加費は5000 円、平日の20 時から開催されるというパーティで、

カップル率が高いのが好評のパーティだった。

なぜかというと、平日は参加者が少ないため、

自己紹介の時間を長く取れる上に、フリータイムの時間も長い為だ。

会場に入ると、男性が5, 6 人しかいない。

女性も5、6 人。

男女比1:1

こんなパーティはめずらしい。

俄然やる気が沸いてきた。

人数が極端に少ないため、通常は立って行う自己紹介タイムも

椅子に着席して、ゆったりとした形で行われることになった。

時間も一人に対し、10 分程度。

102

これは有難い。

ライバルの男性を見渡すと、

中年のおじさんと、挙動不審のみるからに怪しい男がいる。

こいつらはまず相手ではない。

となると、ライバルは残り2 人だけ。

女性陣を見渡すと、今までのパーティでは見かけたことのない

かなりランクの高い女性がいる

とんでもなく可愛いのだ。

どうやら2 人組らしく、もう片方はナイスバディだが、あまり可愛

くはない。

そう、叶姉妹のような感じだ。

残り2 人のライバルも、叶姉妹の可愛い方を狙っているようだ。

しかし、土日の争奪戦に比べれば全然楽。

3 対1 なら勝てる自信もあった。

そうこうしているうちに、パーティは始まり、

10 分の自己紹介を5 回繰り返した後、

フリータイムを3 回消化( 各20 分)

その後、告白タイムとなった。

が、カップルは一組も成立せず。

全員撃沈した。

と思っていたのだが、叶姉妹がパーティ終了後、

エレベーターで話掛けてきた。

「これから夕食でも食べに行きませんか? 」

! ! !

なに~ ~ ~ ~ ! ?

突然のお誘いにかなり驚愕した。

しかし、このチャンスを逃す手はない。

快く承諾し、一緒に夕食を食べることになった。

103

叶姉妹はどうやら、もう一人目を付けている男性がいたらしく

雑居ビルの1F で、その男性を待ち、

ナイスバディのほうが声を掛け、当然の如く、男性は了承。

4 人で、会場の近くにあるお好み焼き屋に向かった。

しかし私はこの時、気づくべきだった。

突然夕食を食べに行くことに決まったのに、

お好み焼き屋に行くことが既に決まっていて、お店まで予約されて

いたことに。

お好み焼き屋につくと、

叶姉妹のナイスバディはもう一人の男性の隣。

私が狙っていた可愛い子は、私の隣に。

という理想的な配置となった。

詳しい会話は覚えていないが、

● パーティでカップル成立させなかったのは、

カップル成立すると、写真を撮られたり、壇上に立たされたりする

( 恥ずかしい)

● 自己紹介とフリータイムで、あなたが気になっていたので

パーティが終わったら待ち伏せをしようと思っていた

という話だった。

夕食会はとても楽しく、2 時間程食事ををした後、

その日はお開きとなった。

当然、連絡先の交換も完了。

しかし、この連絡先の交換が、マルチ商法の罠だったのだ。

翌日、私の携帯に叶姉妹の可愛い子から電話がかかって来た。

「週末、新宿でランチでも食べない? 」

という誘いで、迷うことなく了承した。

104

早速、相手から連絡が来るなんて、これはかなり脈ありなんじゃね

えの?

期待に胸を膨らませ、当日新宿へ向かった。

待ち合わせ場所は、有名な

LOVE

というオブジェの前。

しばらく待っていると、叶姉妹の可愛い子が現れた。

早速、ランチでも食べにいくのかと思いきや、彼女がこう切り出し

た。

「ランチに行く前に、私、ちょっと勉強会に出席しないといけない

んだけど、

○ ○ 君も一緒にどうかな? 」

「勉強会? 何の? 」

「経営とかの話で、凄い為になるよ」

「いきなり出席してもいいの? 」

「うん、大丈夫、もし一緒に参加してくれるなら、今から席が空い

てるか聞いてみるよ」

まあ、勉強会くらいなら付き合ってやるか。

どうせ、その後、楽しいランチが待っていることだし。

それに、勉強会は1 時間程度だという。

それなら問題ないだろう。

彼女の言う、勉強会に参加することにした。

彼女は、私が出席してもいいと答えると、早速誰かに連絡を入れて

いる。

しかし、その電話の掛け方というか、話し方が妙に怪しい。

この時点で、私はマルチ商法か?

と不信感を抱いていた。

電話が終わると、彼女は

「席は空いていたみたいだから、出席OK だよ」

と私に笑顔で答え、早速会場へ向かうことになった。

105

会場は新宿の高層ビルの上の方にある会議室。

かなり綺麗で、椅子もパイプ椅子ではない、しっかりとした椅子。

プロジェクターも完備され、壇上にはマイクが配置されている。

スピーカーも会議室全体を囲うようにいくつも設置され、

かなり本格的なセミナールームである。

席数も多く、百人程度は入れそうだ。

私と彼女が会議室に入ると、既に席はほとんど埋まっていて、

後ろのほうの空いている席に座ることになった。

しかし、その席の配置を見て、私は確信する。

これはマルチだ! !

間違いない! !

なぜなら、皆、2 人1 組なのだ。

そう、以前バイト先で連れて行かれたあのマルチの時と同じではな

いか!

違うのは、皆着席しているということだけ。

私はまた布団を買わされそうになるのか・・・・ と思ったが、

1 度騙されかけた経緯があるので、いかにこの場を切り抜けるかとい

うことを考え続けた。

セミナーは満席、満員御礼の状態で始まった。

壇上に拍手で迎えられたのは、60 代の男性だ。

このセミナーは1 時間どころではなかった。

約2 時間、この男性は話し続けた。

確かに面白い話ではあるが、全く為にはならない。

話の内容の詳細は覚えていないが、大体下記のような感じだ。

・ 男性の生い立ち

・ 男性の事業の成功と失敗の話

( ようするにおれは波乱万丈の人生を送ってきたが、

今は成功していると言いたいのだ)

・ 現在の状況と自慢話

106

・ システムの説明

( マルチではないと力説する)

とまあ、こんな話を2 時間も続けるのだ。

いい加減飽きてくるのだが、誰一人として、席を立つ人間はいない。

皆、真剣に話を聞いているだけでなく、

ノートにメモを取っている人間もいる。

みんな洗脳されているのだろうか?

2 時間のセミナーが終わると、やっとランチの時間かと思いきや、

「事務所によりたい」

と彼女が言い出す。

もうどうとでもなれ! と思い、階下にある事務所へ向かった。

事務所に着くと、やはり・・・・・

いた。

叶姉妹の片方、ナイスバディだ。

このナイスバディは、先日の男性を連れてきているではないか。

これで確信した。

この2 人は、カモを引っ掛ける為に、出会い系パーティに出席して

いたのだ。

そして、まんまと餌に釣られてしまったのだ。

ここは、今考えても絶対利益が出るわけのないシステムだった。

そのシステムとは・・・・・

1. スターターキットを買う

これだけだ。

このスターターキットには、専用のWEB ページが含まれており、

このWEB ページには個人のID が付与されているため、

107

このWEB ページ上で売り上げた商品の何十パーセントかを利益と

して貰うことが出来る。

しかもこのWEB ページは既に完成されたものがもらえるので、

購入した人は何もすることがない。

と彼女から説明を受けた。

( セミナーでも壇上で男性が力説していた)

しかし、私はこの説明を受けた時点で、かなり疑問点があった。

なぜなら、このスターターキットで、皆に配られるWEB ページ

「世界で只一つのあなた専用のHP である」

と言われたが、他と異なる点は、アドレスに記載されているID のみ。

それ以外は、販売している商品もページの構成も,

全て同じHP なのだ。

単純計算で考えると、今回セミナーを受講した約100 人

この100 人が全員スターターキットを購入した場合、

全く同じ内容のHP が100 サイト、ネット上にUP されるのだ。

同業者100 人

しかも100 人だけじゃない。

過去、今までにスターターキットを購入した数千人も

同様に同じHP を持っていることになる。

セミナーでは、大層に

「世界で只一つのあなた専用のHP である」

と説明をしていたが、

何のことはない。

ただのコピーの量産だ。

こんなHP で商品が売れるわけがない。

事務所では、このスターターキットを私に買わせようと、

叶姉妹を含め、その先輩達からの説得が始まった。

しかし、私は一言

「このHP を買ったとして、同じようなHP がこんなにたくさんあっ

108

たら

競合が多すぎて売れないと思うのですが、どうやって自分のHP で

販売するのですか? 」

と質問をした。

すると、彼らは

「宣伝すればいい」

と答えた。

なので、私は、

「宣伝とはどうやればいいのですか? 」

と質問をした。

すると、彼らは

「知り合いや友達にURL を教えて、買わせればいい」

と言い出した。

まあ確かにその通りなのだが、それだと自分で買って転売するのと

何ら変わりはないし、

売り上げだってたかが知れている。

しかも知り合いに教えるだけじゃ、ネット上で公開している意味が

ない。

広くいろいろな人に閲覧してもらわなければ、ネットに公開してい

るメリットがないはずだ。

しかし、ここまで同じHP がネット上で公開されているので

競合どころの騒ぎではない。

全くおんなじサイトが、何万個も存在していて

そのそれぞれの管理者が、WEB 上で宣伝をしているのだ。

どう考えても、売り上げが伸びるわけがない。

しかも、今後もこのスターターキットが販売される度、

競合が増えていくのだ・・・・。

こんなの売れるわけないじゃん・・・・。

結局、この日は私はスターターキットを買わずに事務所を後にした。

109

その後、彼女から何度か連絡があったが、

拒否していた。

1 ヵ月後、またしつこく電話がかかってきたので、電話に出たところ

スターターキットを購入したものの、

売り上げが全く上がらないで、自分で購入している状態だと打ち明

けてくれた。

どうやら全く商売はうまくいっていないようだ。

しかし辞める気もないようで、いまだにしつこく誘ってくるので

それ以来音信不通となっている。

110

中学校の同級生からの突然の連絡

とある夜、実家で夕飯を食べていると、私宛に電話がかかってきた。

中学時代の同級生からだ。

しかし、そんなに仲がよいわけではない。

というか、クラスも違う、名前を知っている程度だ。

何の用だ?

仕方ないので、受話器を取った。

「もしもし・・・」

「お! ○ ○ ! 久しぶり! 元気? 今、何してるの? 」

「今? 仕事してるけど・・・」

「そうなんだ? 何の仕事してるの? 」

「仕事? 営業だけど? 」

「あ、そうなんだ、大変だね~ ところでさ、免許は取った? 」

「免許? 車? 取ったよ」

「おお! まじで? ! 今、車何乗ってるの? 」

「親のだけど」

「そうなんだ~ 、いやおれもさ、免許取ったんだけど、車高いじゃ

ん」

「そうだね」

「でもさ、○ ○ 、お金あったら車買うでしょ? 」

「あればね」

「そうだよね、今お金あったら車何買う? 」

と強引に欲しい車の話題に突入

私の欲しい車を何台も聞いてくる。

そして、

「お金があれば、その欲しい車を全部買うことが出来るよね

お金欲しくない? 」

と聞いてくる。

お金が欲しくない奴など存在しない。

「欲しいね」

と答えた。

111

すると、

「実は○ ○ だけに、いい話があるんだ

明日、ちょっと時間無い? 」

私はこの時点で面倒なことになりそうな予感がしたので、断ったの

だが、

かなりしつこい。

30 分以上説得され、「午前中だけ」

という約束をして、そのいい話を聞きに行くことになった。

なのだが、彼曰く

スーツで行かなければならないと言う。

それを聞いたら、完全に行く気が無くなり、電話を切った後に、断

りの電話を掛け直した。

これでこの話は終わりのはずだった。

しかし翌日。

朝8 時。

自宅のチャイムが鳴る。

休日である。

家族は全員寝ている。

当然、私も寝ていた。

誰だ? こんな朝っぱらから。

ドアを開けると、昨日の電話の彼がいた。

スーツを着ている。

「○ ○ 、もう予約しちゃってて、キャンセル出来なかったんだ」

「はあ? そんなの関係ないよ。ゴメン、朝から迷惑だから」

ドアを閉めようとしたが、手で止められる

かなり必死の形相で、彼はこう続けた。

「中学のとき、先輩だった○ ○ って知ってるでしょ?

あの先輩、いまそこの公園で待たせてるんだ。

112

○ ○ が来るっていってあるから、マジ頼むよ

とりあえず、今だけでいいから、先輩に会ってくれない? 」

かなり面倒な話になってきた。

彼だけならともかく、中学のときの先輩まで出てきてしまった。

ドアを閉めることも出来ないし、

朝早くから家族にも迷惑がかかる。

仕方なく、パジャマのまま、公園に向かった。

公園では、先輩が同じくスーツを着て待ち構えていた。

もうまるでヤクザである。

「よう、○ ○ 、久しぶり」

「はあ・・・何ですか? 朝から」

「あのな、昨日こいつに一度は行くっていったべ?

そのときにもう、予約しちゃってるから、キャンセル出来ないんだ

よ」

「いや、そのあと、すぐに行かないって電話しましたよ」

「でも、一度は行くって言っただろ? 男なら嘘つくなよ」

「だから、そのあと、1 分も立たないうちに、行かないと連絡しまし

たよ」

「あのな、一度目に行くって言ったときに、もう予約しちゃってる

んだよ

そのあと、キャンセルは出来ないんだよ」

全く意味のわからない会話である。

会話が噛み合わないとはこのことで、

キャンセルは出来ないの1 点張り。

それしか答えない。

しかし、私はスーツなんて着て、休みの日に出かけたくないし、

何より眠いので早く帰りたかった。

なので、私も、行かないの1 点張りで通した。

この会話の噛み合わない言い争いが10 分程続き、

今度は泣き落とし攻撃が始まった。

113

「○ ○ 、頼むよ

突然キャンセルされると、俺とこいつの面子に関わるんだよ

午前中だけだから、何とかいっしょに行ってくれないか」

この泣き落とし攻撃も長く、

10 分以上続き、行かなければもう家に帰れそうもなかったので、

私が折れて、午前中だけという約束をして

スーツを着て、一緒に出かけることとなった。

家に帰ると、急いでスーツに着替え、彼と先輩と一緒に電車で都心

の某駅に向かった。

電車の中では、先輩がひたすら最近の自慢話をしている。

内容は、言わずともわかると思うが、

最近車を買った

先月も車を買ったから、これで実は3 台目だ。

で、電話してきた彼が、

「何の車を買ったんですか? 」

と質問すれば、

その先輩は、

昨日私が電話で欲しいと答えた車の車種を言う。

なんてアカラサマな会話なんだろう。

そんな会話を聞きながら、某駅に到着した。

駅から徒歩10 分程歩くと、目的のビルに到着。

同じようにスーツを着た2 人組がたくさんビルに入っていく。

もう完全にマルチ商法だ。

これで3 度目なので、騙されない自信はある。

でも出来れば入りたくはない。

どう考えても、午前中で終わりそうがないからだ。

しかし、そんな考えも空しく、先輩と彼に連れられて、ビルに押し

込まれてしまった。

ビルに入ると、先輩は用事があるとかで、どこかに消えてしまった。

私は、電話の彼に連れられ、セミナールームへ。

またパイプ椅子に座らされ、十分くらいした後、セミナーが開始さ

れた。

114

今回の参加者は50 名程度

2 人1 組なので、連れてこられた奴は25 名前後といったところか。

電話の彼からは、セミナーが始まると同時に、ノートを手渡された。

それは、説明会とゆうより、洗脳セミナーみたいな感じ

お金の話、人生の話、そして、扱っている商品の話と

そのビデオを見て、更にシステムの説明。

隣の友達はずーっとメモをとっていて、ノートはすでに

半分以上埋まっていた。

うーん・・・・

ちなみにぼくのノートは真っ白です。

そして、説明会が始まって1 時間・・・・

やっと説明会は終了した。

やっと帰れると思って帰ろうとしたら

「下のラウンジでお茶でも飲んでいって下さい」

と強制的に移動させられました。

ラウンジとはいっても、テーブルと椅子が並んでいるだけ。

ジュースは缶ジュース。

そして、友達は、なにやら書類をもってやってきた。

なにかの契約書みたいだ。

ようするに、ぼくに3 0 万だか4 0 万する商品をローンで購入しろ

と。

で、それにより、ぼくは会員となり、同じように

他の友達を連れてきて、商品を買わせる・・・

そうすると、その友達には歩合が入り、更に僕が連れてきた友達が

また同じように友達を連れてきて・・・・・・・

! ねずみ講じゃん!

やってられないと思ったぼくは

書類を開きかけた友達に

「なにそれ。」

「いい商品だからきっと気に入ると思うよ」

「いらないから」

「でもほんとにいい商品だから、使って見れば・・・」

「大体そんな金ないし、今日はくるだけっていったじゃん」

「大丈夫、ローンもあるから」

「ローンもくそも、いらないし、必要ない」

115

「でも家族で使える( 美顔機) から」

なんて会話が延々と3 0 分・・・・・

そのうち、その友達の上司なる人が現れる。

上司とはいっても、2 5 、6 才。

しかし、態度はえらそう。

「おう、よくきたね」

「・・・・・」

「で、何、いらないの? 」

「いらないっすよ」

「おまえ、なにしにきたの? 」

「○ ○ がどうしてもきてくれってゆうからきたんすよ」

「は? そうじゃねーだろ? 」

「? 」

「なにしにきたかってきいてんだよ」

「だから○ ○ が話きくだけでいいってゆうからきたんすよ」

「は? おまえ友達いないだろ? 」

「? 」

「おまえ、そんなことやってると友達いなくなるよ? 」

「? 」( それはお前だろ! と言いたいが我慢した。喧嘩になりそうだ

から)

「で、まだ買うきないの? 」

「ないですね」

「おまえみたいな奴、おれは一番きらいなんだよ」

「結構です。」

「おまえ、ほんとむかつくな」

「・・・・」

「おまえ、そとであったら間違いなくヤルから」

「じゃあ、帰っていいっすか」

とゆうやり取りの間、友達は黙っていた。

ぼくは、とりあえず、そのラウンジを離れ、ビルをでた。

友達は追ってもこない。

はあ、ばからしい。

時間の無駄。

以後、その友達からは連絡はない。

この手の会社の手口で巧妙だと思うのは、

「あなただけに教える」

116

「明日のことは誰にも言わないで( 秘密にしておいて欲しい)」

「内容は詳しくは言えない、でもとても為になる重要な話だ」

と言うことだ。

これの何が巧妙かと言うと、

まず、

「明日のことは誰にも言わないで」

これがうまい。

電話のかかってくる時間は大体夜の22 時頃

しかも自宅にかかってきている

これから遊びに出掛ける可能性は低いし、電話を切れば23 時過ぎ

この時間から他の友達と連絡を取り合う可能性は低い。

そして約束の時間は翌日の早朝なのだから、なおさら、他の友達と

連絡は取らないだろう。

更に、

「明日のことは誰にも言わないで」

と口止めされているので、更に他の人に相談する可能性は低くなる。

この電話の時点でも、かなり巧妙な手口が行われているわけです。

皆さんもきおつけて下さい。

117

パチンコ業界のお仕事

給料のUP が目的で、パチンコ業界へ飛び込むことにした。

特にパチンコ業界を狙っていたわけではなく、

求人広告に記載されていた内容が

「遊技機器のメンテナンス業務」 と記載されていた為である。

当時、遊技機器とは何のことか全く理解出来ずにいて。

ゲームセンターのゲーム機だろうと思っていた。

が、実際に面接に行くと、事務所に並べられていたのはパチンコ台

とスロット台。

遊技機とは、パチンコとスロットのことだったのだ。

そんな予備知識すら皆無の私であったが、

過去の経歴から、なぜか簡単に採用となってしまった。

全くパチンコについての知識もない私。

ちゃんとやっていけるのだろうか?

心配になってしまった。

入社してから、1 ヶ月間は事務所で勉強だ。

パチンコ台やスロット台の内部構造について

不具合が発生した場合の修理方法

エラーコードの意味と復旧方法

これらはマニュアルを見て、覚えるだけなので問題ない。

スロット機の場合には、機器の取り外しから設置まで行う為、

取り外し方から、設置の方法まで一通り、先輩に指導を受ける

これも特に難しい作業ではない。

一番やっかいなのが、パチンコ台の釘調整だ。

これは何かと言うと、

その名の通り、パチンコ台の釘を調整すること。

この釘調整、店舗の店長がやると思われがちだが、

新台に入れ替えた直後は、導入に携わったメーカーや卸会社の担当

者が釘調整を行うのが普通なのだ。

その後の調整は店長がやるのだが、初回は違う。

そう、私が入社したのは、この卸の会社だったのだ。

釘調整は本当に難しい。

118

パチンコ台の盤面に打ち付けてある釘の頭を、トンカチのようなハ

ンマーで叩いて調整

していく。

パチンコ台というのは、盤面に機械で釘を打ち込んでいくのだが、

新台の場合、釘の打ち込みの角度が一定ではないため、

玉づまりが発生する可能性が高い。

その為、細い棒の先にパチンコ玉がついている釘師専用の道具を利

用して、玉詰まり

が起こらないように、釘の角度を叩いて変えるのだ。

これがまず重要。

盤面全体の角度を垂直に叩き終えたら、

次に重要なポイントの釘を調整する。

例えば、スタートチャッカーと呼ばれる( 通称へそ) 部分や、

ワープ部分、右肩の部分等

これらの部分は、薄っぺらい鉄の板を利用して調整する。

釘と釘の間をその板で測って、幅を調整するのだ。

板は何十枚もあって、それぞれに幅の長さが記載されている

板の長さに合うように、釘を調整するのだ。

この調整もかなり難しい。

釘と釘の間に、その板を差し込んで幅を調整するのだが、

板が釘とぶつかる微妙な間隔までも把握しなければならない。

例えば、先輩にはこんな感じで指示をされる。

「ヘソは5mm の板でキツメで」

これは、5mm の板の幅で調整するのだが、

板を釘と釘の間に差し込んだ際に、キツメで調整しろという意味

このキツメというのは、本当に感覚の問題なのだが、

このキツメが重要で、これが緩めになると

スタート回数に差がでてしまう程重要な調整なのだ

( 当然、ヘソだけでなく、その他の部分も関わってくるので、

一概にそれだけとはいえないのだが)

この微妙な感覚である程度、釘が叩けるようになるまで

ひたすら事務所で練習を行う。

毎日、朝から晩まで、練習用の台で釘を叩くのだ。

119

この練習で、一番重要なのは叩けるようになることだが、

それと同時に、速さも求められる。

新台入れ替えは通常、最低でも5 台以上の場合が多い

一島入れ替えるのであれば、大きな店舗なら20、30 台以上の場合も

ある

これを一人で全部叩かなければならない。

時間制限はないが、早いに越したことは無い。

大抵、新台入れ替えは深夜かお店が休みの日に行う

その為、私が叩き終わるまで、店長なり責任者が残っていなければ

いけないわけで、

私の作業が遅くなれば、その分待ってもらうことになる

無言のプレッシャーの中、叩き続けなければならないのだ。

でも、適当に叩くことも出来ない。

適当に叩けば、翌日すぐにばれてしまう。

玉詰まりなんてもってのほか。

パチンコ台で玉が詰まれば、遊技が出来なくなり、

お客さんも怒るし、お店も新台の評価が下がってしまい、

結局最終的には私が怒られてしまうのだ。

玉詰まり以外にも、ヘソやワープ、その他諸々の釘調整で

店の売り上げが左右されるのだから、とても適当には叩けない。

心配性な私は、慎重になり過ぎてしまい、

いつも1 台に10 分以上、釘の多い台の場合15 分以上かかることも

あった。

例えば、お店が休みの場合( 地方のパチンコ店に多く、平日に休み

がある。都内の場

合、年中無休ガ多い)

あまり時間を気にせず、ゆっくり叩ける場合が多い

休みの日に店長がお店で立ち会ってくれるのだが、

店長は控え室で寝ていたり、TV 見たりしているだけなので、

急かされることはほとんどない。

だが、これが都内になると話が違う。

120

都内は年中無休の店がほとんどで、大抵の場合

日曜日の営業終了後に入れ替えを実施する。

店長もやはり早く帰りたい。

都内の店舗は入れ替えの台数も多いので、1 台にかける時間も少なく

しなければいけない。

20 台を各10 分でも200 分、3 時間以上だ。

これでは長すぎる。

ベテランになると、1 台5 分で叩ける。

そこまでのスピードは求められないが、最低でも7 分~ 8 分のスピー

ドが必要だ。

実際、1 ヶ月の事務所での練習では、そこまでの技術は付かなかった。

しかし、いつまでも事務所で遊ばせているわけにはいかない。

2 ヶ月目からは、先輩と同行しながら、現場にデビューすることにな

る。

■ 勤務時間

基本は朝9 時から18 時である。

事務所にいる場合は、18 時に上がれる。

昼休みも12 時から1 時間

だが、基本的に現場に出ている場合が多いので、実際はこの限りで

はない。

大体1 日に3 店舗回ることがノルマになっていた。

午前1 件

午後1 件

夜( 夜中) 1 件

午前は大体朝9 時頃~

午後は14 時頃~

夜はもちろん閉店後なので、23 時~

これだけ見ると、残業代が物凄いのではないかと思われそうだが、

残業代は一切出ない。

というのも、車での移動時間が長い為で、

移動時間は業務時間に含まない! という社長方針のためだった。

121

会社は都内にあり、

車は貸与される。

平日の午前、午後のアポは大体都内ではなく、

茨城、千葉、群馬、山梨といった地方が多く

会社に出社してからでは間に合わないため、社用車を持ち帰り、

自宅から直行となる。

だが、都内在住の私の場合、

朝9 時に地方へ向かうのはかなりの困難であった。

首都高を通過しなければならないからだ。

常磐道、東北道に乗る為なのだが、

朝は必ず首都高が渋滞する。

でも、渋滞を理由に遅れることは許されない。

こと、私のように叩くのが遅く人間の場合、午後の仕事に影響を与

えない為にも、時間

より前に着くのが鉄則だ。

しかし、どうやっても首都高の渋滞は回避出来ない。

そこで私は、毎朝4 時に起床し、5 時に家を出発。

首都高が渋滞する前に都内を抜け、

常磐道や東北道のPA で仮眠を取ってから、アポの時間へ向かうとい

う生活を強いられることとなる。

午前のアポが終わると、昼休憩となる。

午後のアポまでは自由時間となる。

午後のアポが終わると、長い休憩時間が始まる。

夜の23 時までの休憩時間だ。

午後のアポは、大抵3 時間程度で終了する。

夕方の5 時には終了するのだから、約6 時間の休憩。

自宅へ帰るにしても、地方に出てきている場合、

帰るだけで2 時間近くかかるので、時間の無駄。

そうなると、ここらへんで時間を潰すしかない。

大体の場合、サウナや健康ランドで時間を潰した。

横になって仮眠も出来るためだ。

最後の夜のアポは、23 時にお店に行っても、

まだ作業が出来ない場合が多い。

122

パチンコ台の場合、店員や大工が設置まで行ってくれるので、

その設置を待つわけだが、大体1 時間はかかる。

日をまたいで、翌日の深夜0 時から釘を叩き出すのだ。

これが終わるのが、大体深夜2 時頃。

そこから、猛スピードで高速を利用して、自宅へ帰宅する。

渋滞は皆無の為、家に着くのは大体深夜3 時頃だ。

そこで、少し休んでシャワーを浴びて、就寝。

だが、1 時間も立たぬうちに起床して、出勤するのだ。

これが主な1 日の勤務体系である。

■ スロット台の導入

スロットの場合、私の苦手な、「釘調整」という作業が無くなる。

だが、逆に重いスロット台を設置したり、外したりという重労働が

伴う。

大工を呼んで、設置までしてくれる店も稀にあるが、

ほとんどの場合は私が設置を行った。

まず、閉店後に店舗へ入店する。

新台はトラックで閉店時間に合わせて運び込まれるので、

そのトラックを待つ間に、入れ替え場所にある旧台を取り外す。

スロット台は、枠が木で出来ていて、内側からスロット台の島のそ

れぞれの枠に、長いネジで止められている。

これをドライバーで取り外していく。

( 連ドラを使います)

取り外すのは結構簡単。

でも取り付けるのがかなり面倒。

コインの自動補給や、回収がある店の場合、

スロット台の後ろと底に穴を開けて、煙突を取り付けないといけな

いのだ。

煙突は、島の裏側にあるコイン補給の口と接続

センサーをスロット台の内部に入れればOK

回収は簡単で、底に穴を開けておけば、溢れたコインが勝手に回収

するベルトコンベアに落ちていく。

そして、一番重要なのが基板のセット。

スロット台は、台の本体と基板が別々に店に送られてくる。

123

( アルゼだけはなぜか台に固定されていた)

基板のセットは、資格を持った人間がやらなければならない。

基板セット後は封印シールを貼り付け、基板が細工されてもすぐに

わかるようにする為だ。

この資格は、入社後に強制的に取得させたれた。

そんなに難しくない。

少し勉強すれば、簡単に受かる程度の試験( 筆記試験) だ。

スロットの設置は、この基板のセットが一番緊張する。

基板をセットする台と、スロット台のNo は事前に申請されているた

め、必ず一致しなければならない。

コレが一致していないと、この新台を営業に利用出来なくなるのだ。

これは警察の監査が来るためで、地方のパチンコ屋の場合、

スロット台設置後は、警察の立会いがあった。

よく確認せず、基板をセットしてしまった後輩は、

封印シールまで貼り付けてしまい、翌朝まで都内と店舗を往復して

大変な目にあった。

幸い、翌日はお店が休みだった為、事なきを得たが・・・。

■ 給料

安い

この一言に尽きる。

個人経営の会社だったこともあるが、手取りで20 万弱だった。

( 当時24 歳)

だが、会社の売り上げは凄く、社員は10 名程度なのにも関わらず、

100 名規模の中小と同程度の売り上げがあった。

とんでもない会社である。

ボーナスは有、だが1 ヶ月分にも満たない。

■ 退職

約2 年での退職となった。

まず、1 年で体がおかしくなってしまったことが原因の一つ。

そりゃそうだ

朝4 時に起きて、5 時に出発。

車で仮眠をして、9 時から17 時まで仕事をして、

サウナで仮眠して、夜23 時から26 時頃まで仕事。

こんなサイクルを1 年も続けていれば、体がおかしくなるのは間違

124

いない。

また過去、この会社で勤め上げた人間の末路を聞いたところ、

早々に退職するのがベストなのではないかとも思った。

その末路というのが、

「パチンコ店の店長」

であった。

営業に回るチェーン店等の店長に、経験を生かして配置されるのだ。

店長と言えば聞こえがいいが、決して楽な仕事ではない。

確かに給料は相当良いらしいが、

毎日店舗に来て、売り上げの管理を行い、

閉店後には釘調整をして・・・

といった具合に、休みは年間でも10 日も無いとのこと。

オーナーともなれば話は別だが、

店長は大変なだけで、苦痛にしか思えなかった。

先のポストの最上位が店長ならば、やはり辞めるしかない。

■ 素朴な疑問 釘師なら勝てるの?

勝てる確率が若干上がるだけです。

釘を見れば、回る回らないは簡単に判断出来ます。

でも、パチンコはそれだけではありません。

運も必要です。

例えば、300 分の1 の確率のパチンコ台を打った場合、

運がよければ、10 回で当たるかも知れないし、

運が悪ければ1000 回はまるかもしれない。

確率変動に突入しても、1 回で終わるかもしれないし、

10 回以上続くかもしれない。

回る台を打てば、勝てる確率は上がるけれども、毎回勝てるわけで

はありません。

125


読んでよかった
このエントリーをはてなブックマークに追加
このストーリーをブログ等で紹介する

文章が読みやすい。色んな経験で、人間的な魅力と大きさを感じます。

長くて大変でしたが、面白かったです。長すぎるので、ある程度のまとまりごとの話にしてもらえればもっと良かったと思います。

|

Yamamotoさんの他のストーリー

  • 地獄の債務整理体験談 "第2章 借金地獄の始まり"