イノベーション・マネジメントをディスカッション中心で学んだ時のこと。【1】

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はじめに

いろいろあって「正社員ってのはどんなかね?」と気になったから一年程やってみた後、元々の放浪気質から逃れられずに野に下った頃の話。2009年の年末くらい?多分。

キッカケはチラシ

僕は一度やってみたかったのが職業訓練というものだった。自分がまだ学生だった頃に、先に就職してた人の中に転職組が何人かでて「訓練とか結構面白い」なんて言っていたのを知っていたからだ。ただ、訓練するにしても普通の座学ではつまらない。なにか変わったものは無いかと物色していたら、チラシの束の中に見つけた以下の4つから選べるコース。
  • イノベーション・マネジメント
  • 新規事業立案
  • マーケティング戦略
  • (何だっけ。忘れた。)
なんでも産業能率大学という所がやっているものらしく、名前からしても、調べた雰囲気からしても魅力的な感じ。しかもさらに良かったのが「ディスカッションを通して学びます」という所。これは本気度高いなと。
かなり前からフリーランス的に仕事をするようにはなっていたのだけれど、経営者という人種のモノの考え方がイマイチよくわかっていない気がしたので、こういうところで学べばその後の自分の為になると思ったのも動機。
実は応募期間はすぐで、一回見学は出来そうだったので見学しに行った。

見学

代官山にある産業能率大学の建物に行って、紹介を聞いてみた。
最後の質問で「4つの講座の特徴を教えて下さい」と(僕が言ったか他の人が言ってくれたか)いうのがあって、その説明を聞くと、どれも余り変わらない様子だった。ベーシックに学ぶ所は皆大きく変わらずに、味付けが違うのかな?という印象。
確かまだ空きが多いという事でイノベーションにしようかな〜位に思ったのがその帰り道。とは言え「イノベーションって何ですか?」レベルの僕でした。

面接

無事にイノベーション・マネジメント課に応募すると、都庁で面接するような流れになった。都庁なんて行った事無いのでちょっと楽しみだったのを覚えている。
面接はもう何を話したのか忘れたけれど、きっといつものようにやったと思う。印象的だったのは「価値観とか年齢とか全然違う人達と毎日ディスカッションしないといけないんですよ。大丈夫ですか?」的な話をかなり深堀りされた事。ディスカッションってそんなに凄い事なのか?と思ったけどその辺はおいおい見えてくる。
ちなみに会場でスゲー美人を見かけて、「こんな人と一緒だったら楽しそー」とかのんきに構えていた。

零回

自己紹介

こういう所の面接はきっと建前なんだろうから当然のごとく合格通知。年明け位から通う事になった。集まったのは先に見学した代官山の学校。八重洲にもあるらしいのだが、僕らは代官山でずっと過ごすのだそうな。
全部で11人いて、男性3人、女性8人?男女比がえらく偏っていた。年齢層は当時下が27歳で上が50歳くらいかな?自分は真ん中らへん。
自己紹介だったけど、最初の人が名前にちなんだ話をしたら殆ど全員名前に関連する話で終わってしまった面白い自己紹介だった。僕は大抵「佐藤は沢山いるし、下の名前が好きなのでマサシと呼んで下さい」と言っている。それだけは忘れずに言えたようだ。
ちなみに先に見かけたスゲー美人もいた!俺ってついてるーとか一瞬思ったけど、残念人妻でした(笑)
この日は確か一度ハローワークへ戻って報告と書類を全員が出す事になっていて、もう一度戻ってくる形だった気がする。男性のWさんに誘われて渋谷で美味しいカレーを食べて、書類出してから戻ったのかな。

先生

N先生という先生が僕らの担任のような方だった。スイスのMBAを取ってて(これって名門らしい)、今もアジア周辺の海外でコンサルしたりするような所謂エリートなんでしょう。一つ一つを区切って話す話し方がとても印象的な人だった。そこで初回はディスカッションよりも「学習とは何か」という講義を受けた。
  • 自己学習
  • 相互学習
ということや
  • 学ぶとは理解する事
  • 理解するとはわかる(判る・分かる・解る)事
  • わかるとは分けられる事
という学びについての講義だった。当時はぼんやり聞いていたが「わかるとは分けられる」というのはいつの間にか僕に定着したようで、「一つの事象に関連する二つのものの違いを人に説明できるなら、僕はその事象に対して一定の理解ができている」と明文化されたのはこの講義がキッカケだと思う。良く言う「人に教えられるなら理解している」という事と似ている。
ここで気になったのが、「みんな仲良く楽しく学んで下さい」ということをしきりに強調された事だ。そういうキャラクターなのかと思ったけれども、先生はそういう雰囲気ではないので、結構真面目にこういうことを言っていたのだろう。実際に受講始めるとこの理由がわかってくる。

人が集まったらやっぱり

飲み会ですか?ってな感じで、飲み会ネタがジワジワ動いてた。
女性主体の組織だから基本的に大人しくヒッソリいれば良いやと思っていたのだけど、「コンピュータ得意ならまとめるのうまいでしょ」的な乗りで、名簿の整理と段取りをやることになってしまった。
出来上がっている組織に後から入るのはあまり苦ではないのだけど、全部フラットにバラバラなのは結構やりにくいなと思いつつ、とりあえず適当に段取る事にした。
実はこの時期結構緊張していたのは今だから言える話。女性の人数比が圧倒的な組織は経験が無かったのと(あとで思い返したら高校で美術をやっていた時が女性ばっかりだった。あの時の比ではないか)、聞いた話だと一度嫌われると大変そうな事を思っていたから。

つづきます

このペースだと結構長くなりそう(いつも長いけど)なので、切りの良い所で一回区切ります。次は実際のディスカッションの方面と、その際のイロイロで。

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