ずっと英語が嫌いだった僕が英語を話せる様になった3つの事。

Kazuyuki Miuraです。

こんな僕のしょうもない文章を読みにきてくれてほんとすいません。

ありがとうございます。


・プロローグ

このストーリーは英会話なんて簡単で誰でもほんとに出来るって事を書きたくて始めました。英語に興味がある方や留学してみたい人、仕事で英語が必要となった方の参考になればと思っています。

今では幼いお子さん(幼児)でも簡単に英会話に触れる事ができる環境が以前に比べてベターになりましたね。僕が幼い頃は保育園や幼稚園、又は家庭で英会話に触れる事はまず皆無で園内や空き地や野原で泥んこになって走り回っていました。当時も英会話学校的なものはありましたが、情報不足だった為か幼児向けの英会話スクールなど近所にはありませんでした。

お陰で私の英会話力は幼児の時点は皆無でした(笑)。

ところが小学で転機が現れます。時代も景気も良かった為か、僕の両親は私立の小学校に僕を入学させました。その私立の小学校には5、6年生になると英語、英会話に触れるチャンスを作ってくれる学校でした。今から考えればなんてラッキーな環境なんだろう!と思えるのですが当時はまだ小学生。学びよりも遊びに全力投球していた僕にとっては知らない言語など不要の長物(笑)。興味すら示しません。宿題もでます。でもやりません。宿題をやってかないので怒られます。完全にダメなスパイラルです。英語がもっと嫌いになりました。

お陰で小学校卒業時の英語能力はA、B、C、D、E、F、G〜♪と歌える程度で終了しました。


・英語なんて嫌いだ。

完全に英語が嫌いなまま中学に入学。

中学に入学しても英語を学ぶ事には一切興味なく更に悪化。中1、中2、中3全て赤点。高校に入学しても状況変わらず何もせず中間、期末のテストは全てパス。ずっと6年間赤点でした(幸いにも僕が通っていた学校は小学校から大学までついてるエスカレーター学校だった為、赤点があっても仮進級出来た)。

高校卒業時の英語能力はAからZまで文字として書ける、1から10まで英語で言える程度。文字で書くとSixをSexと書いて先生に殴られた事が懐かしいです(笑)。とにかく勉強する事が嫌だった僕は逃げまくっていた為、6年間見事赤点で終了する結果になりました。


・ボディーランゲージ上等!?

高校を卒業した僕は騙されてアメリカに拉致されました(拉致された理由は別のチャンスに書こうかと思いますが…)。空港に到着するとホームステ一ファミリーが僕を待っていてくれました。まぁ全く英語を話せない僕が突然英語の中に放り込まれたのですからパニックです。何せ自分の名前をいう事すら出来ない状態でしたので。

空港からホームステー先の家までホームステーファミリーが僕の緊張を解こうと沢山話しかけてくれました。

ホームステーママ
●x7アKM I8hai##!==^98¥ arayug?(当時の僕にはこう聞こえてる)
・・・・・・・・・・・
ホームステーママ
$35&ahuhuda
idioasdjisaojijoijeiwjisodd888
daadi9302493248ijsiofjsiol)O$#""#
amp;amp;amp;123$(#0!))))????
・・・・・・・・・・・


か、会話にならない…。言ってる事が理解出来ない。

終いにはこの子何も理解出来ない子だわって感じで諦めた感じのため息。その後に訪れた会話のない無音の時間。幸せでした(笑)。やっと訪れた静音の中、何も考えず空を眺めて空が青いなーって事しか覚えていません。家に着くと身振り手振りでホームステーママが説明をしてくれます。何となくこの部屋が自分の部屋だと言う事が理解できました。スーツケースを開けると中には英和辞典と和英辞典と洋服、下着類などなど。あと現金で$300ありましたね。初めての夕食の時間、会話のない夕食と言うのはこの時に生まれて初めて経験しました。何せ塩と言う単語すら出てこないのですから重傷です(笑)。滞在していたホームステーママはとっても料理が好きな方だったのですが、あまり美味しく感じられません。このままずっとあんまり美味しくないご飯を毎日何もせず食べ続けるのか?と思うと気が重たくて重たくて。これに気づくまで約1週間。無言生活。部屋にいて何を言っているのか解らないテレビの映像をだけを見て与えられたあまり美味しくない食事を食べて部屋に籠る生活。

これはヤバい…。

生まれてからワイワイ生活するのが好きで友達と遊びのが大好きで一人で遊ぶ事がなかった僕が初めて味わう孤独感。誰かと話したいと言う欲求。知り合いも友達もいない。ほんとこまりました。

ホームステーママと会話をするしか無いのか…。

ママは大抵リビングにいます。日本語で突然話しかけました。当然伝わらない。ママは???な顔。自分の部屋に戻って和英と英和辞典を持ちリビングへ。この時に調べた言葉はパン食べるの二文字。パンと言う言葉を調べてママに見せて食べると言う言葉を辞書で引きママに見せました。そうするとママはキッチンに立ちこう伝え始めてくれました。

ホームステーママ
Bread?
(パン?)
(うなずく)
ホームステーママ
〜パンとハムを見せながら〜
Bread and Ham?
(パンとハム?)
(うなずく)
ホームステーママ
〜挟むそぶりをしながら〜
You want to eat Sandwiches?
(サンドイッチ食べたいの?)
(うなずく)
ホームステーママ
〜3Lのペットを見せながら〜
how about coke? You want to have a drink also?
(コーラはどう?飲み物も飲む?)
(うなずく)

ホームステーママと初めて出来た会話でした。いや、普通に見たら会話でないと思いますが、ボディーランゲージで始めて出来た意思疎通でした。身振り手振りと英和・和英辞典での会話でしたが、これでどうにかなると安心したのをよく覚えています(今でもホームステーママはこの時の事を良く覚えていて彼女の友達がいるとこの話をして一人で爆笑しています)。


・エンドレス・セサミストリート

ホームステーし始めて6ヶ月。まだまだほとんどがボディーランゲージと辞書生活でしたが、YesとかNoとか質問に対して答えれる様になっていました。そしてホームステーファミリーから話しかけられても買物に連れて行かれても段々物怖じなくなっていました。テレビのコメディショーとか見てても何となくですが、笑うポイントが解る様になってきていました。

これは何を指してるかと言うと英語耳と英語脳が出来始めていたと言う事。初めの一ヶ月は孤独の中、テレビを見続けていた事、そしてボディーランゲージでもホームステーママが話す事を聞こうとしていた事。更には辞書を引き続けていた事で知らず知らずに単語量が増えていて日本語を口答で発する事や耳にする事なく日本語を辞書の中で読むだけの生活になっていたからです。

段々とホームステー生活にも慣れ生活を楽しみ始めていたこの頃、ホームステーママが突然言い出しました。

ホームステーママ
Kaz, you have to go to school from next week.
(カズ君、来週からあなた学校行きなさい)
School?
(え?学校?)
What School?
(ナンノガッコウ?)
ホームステーママ
〜1文字づつ英語の辞書で調べて見せながら〜English Language School.
(英語学校よん)
English?
(英語?)
ホームステーママ
Yes.
(そうよーっ)
Why?
(なんで?)
ホームステーママ
Because, contract with your father.
(貴方のお父さんとそう言う契約になってるの)
What!?
(なんだって〜〜!?)

すっかり忘れていましたが、僕は留学していたのです。もの凄いスピードで現実世界に引き戻されたのを覚えています(笑)。

翌週から契約通り、毎日英語学校に通い始めました。学校に行くと色んな人種がいました。フランス、イタリア、スイス、タイ、台湾、中国、韓国、ブラジル、サウジアラビア、そして日本人の僕。幸いにも学校に日本人がおらず日本語を話す環境を生み出す事はありませんでしたが、共通語は全て英語。皆、英語を学びに来たんだから予備訓練済みでして当時の僕より全然、英語が話せます。現地訛りはあるものの皆、伝え様とする意識レベルは高く、解らなくても理解しようとしていました。授業は幾つかのレベルにテストで区分されます。カリキュラムは1年。僕は当然一番下のクラスからスタート。ここの授業ではずっと毎日、セサミストリートを授業で見続けます。幸いにも英語耳が出来始めていた僕はセサミストリートを見て理解する事が出来ていました。子供向けの番組です。文法もしっかりしている、米国英語特有の言い回しやジョーク、そしてスラング(俗語)は一切無し。これを見ながら文字に起こすのです。全員が出来るまで何度でも何度でも。簡単な英単語しか出てこないセサミストリートでしたが、当時の僕(僕ら)にとってはビックプロジェクト。しかもアメリカ人的な発想でない全員出来るまで終わらないエンドレス・セサミ(笑)。もうその回のストーリーは夢で見る程までになっていました。

今考えるとセサミストリートは素晴らしい教材です。当たり前なのですが、アメリカ人の赤ちゃんだって初めから英語が出来る訳ではありません。日本人の赤ちゃんも然りです。自分だけ出来ても誰か一人間違っていたら最初からやり直し。出来てる人も出来てない人も毎日反復練習です。しかも1ヶ月、毎日これしかやりません。1日の半分がこのエンドレス・セサミで終わります(笑)でもこのエンドレス・セサミのお陰で英語耳が完全に出来上がり、このクラスから這い出る頃には先生やクラスが上の生徒と普通に英語で会話が出来る様になっていました。

余談ですが、当時からずっと同じクラスを受け続けていたサウジアラビア人のマサーン(油田を持っている超VIP)はNumber1(ナンバーワン)の事をナンバラワンと言い続けてました。未だナンバラワンと言い続けています(笑)。


・生きるためにはビビりません。

英語学校に行き1年が過ぎそろそろ卒業となる頃、相変わらずホームステー先から英語学校にバスで通っていた僕はバスの中で知らない人に話しかけられても答えたり、流れで一緒に笑ったり歌ったりする事が出来る様になっていました。英語学校で話す英語とバスの中で話しかけられる英語は違います。格段にスピードが早いですし言い回しにもスラングも入ってきます。バスに乗る人達ですから生活レベルがあまり高い人が少なく話す言葉も悪い言葉を多く発します。

バスのアメリカ人
Hey dude! Chinese?
(おい!中国人?)
No, Japanese.
(いや、日本人だけど)
バスのアメリカ人
You know Yamaha, Honda, Kawasaki?
(お前、ヤマハとかホンダとかカワサキしってっか?)
Ya, talking about Japanese bike makers?
(日本のバイクメーカーの話をしてんの?)
バスのアメリカ人
Yeah!
(当然!)
Of course, I know. I'm Japanese.
(知ってるよ!あたりまえじゃん、日本人だよ俺)
バスのアメリカ人
Yeah right Dude! Japnese bikes are cool!
(そうだな、日本人だったな。日本のバイクはかっちょえーな!)

みたいなどうでもいい話をめっちゃハイテンションで朝からされます(笑)。

毎朝載せてくれる黒人の運転手さんだってぶっきらぼうです。

バスの運転手
Hey! You like donuts?
(おい!お前ドーナッツ好きか?)
〜何も言わず困った顔のみ〜
バスの運転手
Sweet One.
(甘いのだぞ)
What?
(なになに?)
バスの運転手
So, I'm asking you. Do You Like Donuts?
(だ・か・ら!ドーナッツが好きかって聞いてんだよ)
〜少しビビリながら〜
Yes, I love.
(いや、結構すきだけど)
バスの運転手
Sweet one?
(甘いのだぞ。甘いの好きか?)
Yeah!
(うん)
バスの運転手
Have one bro. Need Diet from yesterday.
(一個やるよ。昨日からダイエット始めたからや)
Tha,Thanks!
(あ、ありがとう)

突然、めっちゃくちゃガタイの良い黒人のおっちゃんが朝にこんな事を言ってきたりする毎日。今考えると笑えるのですが、当時の僕はかなり真剣。ぶっきらぼうの黒人の運転手さんの話もちゃんと聞いてました。

・こうしたら英会話が出来た!

こんな生活をしていたお陰で段々と普通にアメリカ人が話す英語も言い回しも理解し、またそれらを使って会話をするのが普通になっていきました。特にバスの中で怒ったこういった会話は英語学校では教えてくれませんから。同時に日本語で話すと言う行為自体を忘れていました。当時の僕はその事実に気づいていませんでしたが、英語と言う言語だけでコミュニケーションを済ます事が出来る様になっていた為、コミュニケーションを行うと言う事に全くといって良い程、困らなくなっていたんですね。彼らのお陰で僕のアメリカ生活はずっと楽しいものになっていきました(笑)。

でも僕が英語が話せる様になったのはアメリカに住んでいたから出来た事だけではないんです。日本でも僕の体験に近い事を行う事は可能です。まずはこれら3点を試してみてください。

(1)ボディーランゲージしてみよう!

話が通じたらそれでOK!会話が通じるのがコミュニケーションの基本!

(2)まずは耳を鍛えよ!

セサミストリートでも良いし、子供向けのアニメでも良いから毎日1本見る事。1時間番組でも30分のアニメでも全然OK!でも日本語字幕や日本語吹き替えはダメですよ!ちょっと英語に慣れたら聞きながら書き出してみて。答え合わせは英語字幕でできます!

(3)物怖じながらじゃ会話にならん!

外国人に話しかけられてもビビらない!因に中国の方の英語は発音とか無視して話していますが、自分主体で話すので何故、お前は私の英語を理解出来ない?みたいな顔をされる事が多々あります(笑)。

これからをちょっとずつやる事で日本でも十分、英会話能力を上げる事は可能です。まずは体全体でコミュニケーションを図ろう!と言う意識を生み出してください。そして英語耳を作る事。会話の基本は相手が何を言っているのかを理解する事です。そして臆することなくどんどん話しかけていく。これらを実行する事できっと早く英語を話すことができると思います。高い費用で英会話学校に行く必要もないです。少しでも英語に興味がある方や外国人と話をしてみたい方は是非是非、試してみて下さいね。

つたない文章に、最後までお付き合い頂きありがとうございました!感謝申し上げます。


◆面白いと思って頂いた方は下部の【★読んで良かった】を押して頂けると嬉しいです。

ストーリーをお読みいただき、ありがとうございます。ご覧いただいているサイト「STORYS.JP」は、誰もが自分らしいストーリーを歩めるきっかけ作りを目指しています。もし今のあなたが人生でうまくいかないことがあれば、STORYS.JP編集部に相談してみませんか? 次のバナーから人生相談を無料でお申し込みいただけます。

著者のMiura Kazuyukiさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。