日本人っぽさ

これはつい昨日の話なんだけど、
知り合いの紹介でテストシュートに
行ってきた。
あたしは、メイクアップアーティストとして行った。
カメラマンはコロンビア人で何度か撮影もしていた。
スタイリストは私の知り合い。
モデルさんはエージェンシーから借りてきたモデルさんだ。
ヘアーさんは初めて会う人だった。
話を聞くとビザを日本で取ってから
アメリカに来たみたいだ。
そんな人がなんでテストシュートなんかに来たんだろー。なんて考えた。
撮影も時間通りに終わり
みんなで最寄り駅までタクシーに乗って帰宅した。
自分は、マンハッタンにまで行く用事があったので重いキャリーを
引きづりながら地下鉄を乗り継いだ。
用事を済ませて帰宅する途中、
メールをヘアーさんから貰った。
今日は、有難うございました的なメールだった。
こんな何歳も年下で自分よりも経験値も遥かに低い奴に対してかなりの低姿勢。
正直なめられる事には慣れていた。
英語の下手なアジア人女。
見た目からなめられることなんて、日常茶飯事だった。
だから、こんな日本人ぽいっていうか、
律儀な対応をされたのが久々だった。
自分に足りないのはここだ。
アメリカに来てからは、日本人スタイルってめんどくさくてださいって思ってた。ここはアメリカなんだし、そんなの関係ないっしょ。とか思ってた。
だけど、自分がこんな律儀な対応をしてもらい自分に足りない所を思い知らされた。
自分のキャリアにものをいわせず、
低姿勢なちゃんとした大人の人だ。
と思った。
アメリカはかなりハイレベルとローレベルがはっきり別れてる。
正直もう見るのもうんざりするような
奴らもたくさんいる。
そんな中で自分に出来てなくて、
やることから逃げていた日本人としてのマナーを今日は改めて学んだ。
こんな人が人から愛されてトップにいくんだろうな。と思った。
少しづつ、少しづつひねくれていた自分が変わり始めているなーと今日感じた。
日本にいたらいつも誰かのせいにしては、自分を正当化していただろう。
アメリカでは、そうはいかない。
英語も喋れないので伝えることしかできない。そこには嘘偽りのないちょー単刀直入なセリフしかない。
その程度しか話せないから、嘘もつけないし、誤魔化すことも出来ない。
こんなくそみたいな街だけど、あたしにはここがあっていたのかもしれない。
この街は進化し続ける。
だから、あたしも変わり続けなればならない。NYはNYの流れがある。
その流れに乗れない奴は速攻NYから
脱出するしか他はないだろう。
やっぱりここが好きだ。
汚くてマナーの悪いそんなNYが好きだ。


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