「文章力が身につく本」から一部抜粋

「文章力が身につく本」(著:小笠原信之 http://p.tl/aHT0)の中でも、重要なものだけまとめた。

■主語を明確にする

誤:忙しい時代、わずかなプライベートな時間も自由にならない。

正:私はとても忙しいので、わずかなプライベートな時間も自由にならない。

■推量は「らしい」、断定は「である」ー文の内容は断定、推量・断定のどれなのかを意識する。

誤:2005年、日本の人口が初めて自然減少したらしい。この傾向は今後も続き、2010年には6400万人に半減する。

正:2005年、日本の人口が初めて自然減少した。この傾向は今後も続き、2010年には6400万人に半減すると予想されている。

■主語と述語を近づける

誤:証人は容疑者が店員が外の騒音に気をとられている最中に万引きをしたのを見たと言った。

正:店員が外の騒音に気をとられている最中に容疑者が万引きしたのを証人は見たと言った。

具体的・客観的に伝えるー具体性を盛り込むことで正確に伝わる。

誤:納期が迫ったので、徹夜の生産態勢に入った。

正:納期が3日後に迫ったので、徹夜の生産態勢に入った。

■専門用語は初出時に説明するーつねに読み手を意識して書く

誤:春期の渡り鳥のMR行動は体内時計の影響を受けるが、、、

正:春期の渡り鳥のMR行動(移住直前に見せる落ち着きのなさ)は体内時計の影響を受けるが、、、

■読点を感覚で打たない ー読点の役割は関係の深い語同士をまとめ、関係の浅い語句を切り離す。あまり頻繁に打たないよう意識しましょう。

誤:口はうまいが、行動を伴わない人は尊敬されない。

正:口はうまいが行動を伴わない人は、尊敬されない。

■「が」は逆説のときにだけ使う

誤:同県は「安心で美味しい水プロジェクト」をスタートさせたが、その際に「高度浄水処理装置」を導入した。

正:同県は「安心で美味しい水プロジェクト」をスタートさせ、その際に「高度浄水処理装置」を導入した。

■「とか」「かも」で文を終わらせない

誤:この分野における市場占有率は、A社とB社で全体の7割を占めているとか。しかし、当社が新規参入する余地はあるかも。

正:この分野における市場占有率は、A社が45%、B社が27%で合わせて72%を占めている。しかし、両者とも業績にかげりが見られ、市場自体が未成熟なので、当社が新規参入する余地はあると考えられる。

■「だろう」を多用しない ーだろうの使いすぎは根拠のなさの表れ

誤:我慢して目標を達成したら喜びが大きいだろう。だが、達成できないとがっかりするだろう。我慢が無駄になってしまうと思うことだろう。

正:我慢して目標を達成したら喜びが大きい。だが、達成できないとがっかりする。我慢が無駄になってしまうと思うかもしれない。

■漢字とひらがなを使い分ける

誤:先生に相談した所、「行き詰まった時には、考えるのをやめて置きなさい」との事だった。

正:先生に相談したところ、「行き詰まったときには、考えるのをやめておきなさい」とのことだった。

■なんでも「こと」「もの」で片づけない

誤:お互いの立場を尊重することが国際親善には欠かせないことである。相手のことを理解することで、自分勝手なことも言わなくなる。

正:お互いの立場の尊重が、国際親善には欠かせない。相手を理解すれば、自分勝手も言わなくなる。

■こそあど言葉を乱用しない ー余計な指示語は文をくどくする

誤:医食同源。これはよく知られた言葉だが、それを実践するのは難しい。それは私たちが個々の栄養素についてその働きを良く知らないからだ。

正:医食同源。よく知られた言葉だが、実践するのは難しい。私たちが個々の栄養素について働きを良く知らないからだ。

■「れる」「られる」はなるべく使わない ー受け身形の文は主語をぼかす

誤:会議の中心テーマにされているのは南北国家間の利害調整であり、それが調整されれば、具体策の検討に入ると思われます。

正:会議の中心テーマにしているのは南北国家間の利害調整であり、それを調整できれば、具体策の検討に入るでしょう。

■重ね言葉は文を稚拙にする

誤:運動会は炎天下の下で行われ、気分を悪くする人が続出した。安全運営はかねてからの懸念であり、

正:運動会は炎天下で行われ、気分を悪くする人が続出した。安全運営は懸念事項であり、

■一つの述語でまとめる(句読点の前を名詞にする)

誤:あの人はギターを弾くし、ピアノも弾くし、バイオリンも弾く。

正:あの人はギターも、ピアノも、バイオリンも弾く。

■〜的、〜化、〜性を多用しない

国際的意識を持って共存共栄化を図るべきだという意見に、わたし的には総論的に賛成だが各論的に反対だ

これからは国際感覚をもって共栄共存を図るべきだとの意見に、私は総論で賛成、各論で反対だ。

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