「置口空助の発達障害克服論」10年で概ね克服した話⑤B事業所(平成18年から平成21年3月)

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初めての入所施設

この期間はB事業所(特別擁護老人ホーム)に勤務していました。一口に介護職といっても在宅のホームヘルパーやデーサービス職員とは求められる素養が違います。介護を始めたときから特別擁護老人ホーム勤務を目指していたのですが、2つ理由がありました。介護の専門性が高いのは入所施設のほうかな?とその当時思っていたのと、賃金の問題でした。在宅系介護職員と比べ、特養職員の賃金の方が比較的高いのでした。いずれも臨時職員でしたが、前職が年収160万円、今回が190万でね。なかなかでしょ(笑)。

生きるだけなら何とかんるのですが、自分の目標を達成するためには、お金がかかるのです。何かの資料を買うにしてもね。研究費が足りないのでアルバイトをしていました。




知識・技能「ssps-v2」

              



「スケジュールをこなせるようになるには」このために3種類のものが必要だと思いましたが、それを身につけるにはどうすればいいのか?

そのためには成功哲学への理解が必要だと思いました。「思考は現実化するにする」に影響を受けているので。

株式会社SSI(「思考は現実化するにする」を出版された、きこ書房の親会社にあたるのかな?)から「ssps-v2」という自己啓発のプログラムを購入しました。非常に高価なものでした。


その当時の自分は「これしかない」と思いました。「やる気や、意志の強弱にかかわらず、大脳生理学の研究成果に基づいた手法を用いることで、ヤル気が自然と起こり、継続するしくみになっている教材です」こう紹介されています。私が喉から手が出るほど身につけたいものが、この教材を購入することで手に入る。これは買いますよ。

中身は

成功哲学のCD(これを聞いて思考の成功回路を作る)

脳波をα波の状態を訓練する機器

アファメーションの技法

速聴器(CDを最高4倍速で聴くというものでした。そのことで脳の活性化を図るというもの)

スケジュール管理の方法

目標の設定の仕方

というラインナップです。使いこなすことが出来るなら確かに効果はあると思います。ただ使いこなせる人はいるのかな?私は無理だったね。


まずマニュアルが弱く感じました。この膨大な教材に対してあまりに少ないかな。サポート体制がしっかりしていれば、まだ救われるのですが。購入後1年間月1回で30分程度の電話サポートがあるのですが、疑問を質問するとでは「セミナーに来てください。詳しく説明します」と言われます。しかも電話応対してくれる人が必ずしもそのプログラムの使用しているわけではないのです。ついでいうと、セミナーもお金かかるのです(笑)。あくまでその当時の私の感想です。今のことは判らないですよ。


ただ私は今でも「あの時の私には必要な物だった」と思っています。正直全部の教材を使いこなすことは出来ませんでしたが、このプログラムのお陰で身につけたものがやはりあるので。でも興味を持たれて購入を検討される方は冷静に考えて結論を出して下さい。




成果物系「目的意識の強化 目標を壁に貼ること」②発達障害の克服をする


       

この時期に計画の練り直しをしました。16年に立てたもののブラッシュアップですね。「ssps-v2」の影響を受けています。

確かに自分の目標の「発達障害者を幸せにする」これでは明らかに漠然としていますね。そこで30年の長期スパンで考えました。3「発達障害者を幸せにする」このことを実現するために30年かけようと思ったのでした。そのために10毎に区切りました。10年毎に目標を明確に定めて、その目標を達成するために必要な行動を考えました。第一期は平成16年9月から13日から平成26年9月12日。

この期間の最大の目標は「発達障害の克服」ですね。

「発達障害者を幸せにする」このためには当時者が生活しやすい状況を作らなくてはいけない。方法をしては大きくわけて2種類あるなと。福祉的な考え方、障害はあるものとして、生活していく。医療的な考え方、障害の克服治療を目指す。

福祉的な考え方というのは個人では難しいかな。法整備とかを考え出すとね。やれることといったら、当事者会のようなものを作って意見交換をしながら、行政に働きかけることぐらいかな。その当時は発達障害者への福祉サービスはあったのかな?そういえばあまり調べなかったです。

私の選んだのは医療的な考え方です。障害の軽減克服を目指すという方法を選択しました。自分に幸せにできない人間が人を幸せにすることは出来ないですからね。

成果物系「目的意識の強化 目標を壁に貼ること」③思考持続

               


壁に思考持続という目標を貼ることは、私の弱点である「思考空白」「思考が飛ぶ」対策です。その当時、対応策は五里霧中でしたが、壁に貼ることで、私はこれをするのだと言うことが明確になりました。特に「思考が飛ぶ」の場合、記憶自体も相当持っていかれていますね。そのため弱点自体をこれまで人生で何度も忘れてしまうのでした。。

そしてまた思い出すのです。その度に「またか」と思うのです。この繰り返しでした。壁に貼ることで忘れなくなることと、「思考が飛ぶ」からの回復が早くなった気がしますね。これは私にとって非常に大きな事でした。2度と忘れない

対「思考が飛ぶ」の発見①


         


この時期、対「思考が飛ぶ」の方法を発見しました。中々奇跡的ですよ。世紀の大発見ですよ、私の中では。さて、方法ですが、「思考が飛ぶ」この状態になったときにイヤホンを耳にさしこみ自己肯定のCDを流すというものです。イヤホンいうのがポイントです。普通にテープを流していただけでは効果が薄い。イヤホンでダイレクトに鼓膜を刺激することで一番効果がでます。


この方法だと「私」が戻るのです。例えボロボロの状態でも精神と身体を「私」がほんの少しだけ、コントロール出来るようになるのです。素敵でしょ。こんなに私の人生影響を与えている「思考が飛ぶ」、これが解決出来る。奇跡的ですよ。ただ1つ問題点があるのですね。なんだと思います?イヤホンを自分でさすことが出来ないのです

笑える話でしょ?私も他人事なら大笑いしたかもしれません。「ナイスジョーク」なんてことも多分言うのではないかな。

せっかくの対応策を作っても、自分では出来ないのでした。もう少手を伸ばせば今の状況を改善できる。この「思考が飛ぶ」を打開できるのだ。もう少しもう少し手を伸ばして、イヤホンを耳に差し込み再生ボタン押すだけ。これだけで私が「私」をコントロールすることができる。でもね、自分では出来ないのです。体が動かない。 どうやっても無理だったね。


こういうことが続くと、自分の精神が少しずつ崩れてきますね。希望の光があってさ、そこに進むことができない。これは最初から希望の光が見えないことより残酷ですね。相当なストレスがかかります。さてこの状態だとどうなると思います?「思考が飛ぶ」この状態に陥るのです。こうなると記憶も持っていかれる。「テープをイヤホンで聴くと「私」をとりもどせる」このことも忘れてしまうのでした。これまた「ナイスジョーク」でしょ?つくづく酷い話ですね(笑)。




対「思考が飛ぶ」の発見②


        


自分ではイヤホンを自分の耳に差し込むことができないので、同居している両親に頼むしかないのです。父親の方には頼めないですね。発達障害者の事を知ろうとはしないですし、私が一生懸命努力していると思うよりも、「なぜできないだ」を怒る人なのです。「いやいや出来るようにするために、イヤホンをさすのだ」と言っても理解はしてくれないですね。


じゃあ母親に頼むしかないのですが、でもね、イヤホンを差し込んでくれたことがないのでした。 1週間もたつと忘れてしますのです。というより関わりたくないのです。本当にね、したくないのなら、断ればいいのですがね。「判った私やる」と言ってくれた人をアテにしますよね。他に方法がない。

でもね、入れてくれないですよ。未だに私は理解できないよ、ただ単にイヤホンを指して再生ボタンを押せばいいだけの話ですよ。そんなに複雑なことではない。だけども継続してはしてくれないのでした。とことん私は精神的に追い詰められました。「思考が飛ぶ」中、かすかに残っている私の中で、いろんな失敗とか自覚するわけですよ。でも修正できないのです。「私」のコントロールではないから。


最終的に母親に土下座をしましたね。号泣しながらですよ。「泣きながらお願いします「イヤホンを差し込んでください」と。もちろん当然状況はしますよ。懇切丁寧にね。

でもしないのでした(笑)。この繰り返しが2年半ほど続いていました。この間家族への不信感が募りましたね。ただ離れることは出来なかったね。正規職員になれば収入が増え、親に頼らない「思考が飛ぶ」この対応の仕組みが作れる。この希望のため親から独立しようと思わなかったですし、我慢していました。多分最後のほうは、まともな判断能力は残ってはいなかったね、私は。




知識・技能「イメージ記憶術」

    


平たく言うと、覚えたい事柄をイメージに変換して記憶する方法です。

私の子供のころに(今も掲載されているのかな?)、よく漫画週刊誌の後ろのほうの広告ページに渡辺式記憶術がありまました。中学生2年生のころに購入した経験があります。「これは効果がある」と思ったものです。対思考空白ですね。

ただ買った教材は部屋のゴミの山に紛れてしまう(弱点「整理整頓」)。いずれ忘れてしまう(弱「思考が飛ぶ」)。この時期に再びチャレンジすることになりました。

参考にしたのが、椋木修三さんと藤本忠正さんの書籍ですね。結論からいうと現在、日常生活で実践出来るレベルではないです。現在はIT機器やクラウドサービスを駆使して記憶する、ということにシフトチェンジしています。

ただ、きちんと習得するなら間違いなく学業とか資格試験等で効果は発揮すると思います。

イメージ記憶術は視覚だけではなく、五感をすべて使ってイメージ化するのです。この訓練をしたことが後々私のためになりました。




知識・技能「未来ノート」

             


著者は渡邉 幸義さんです。1963年、静岡県生まれ。武蔵工業大学機械工業科を卒業し、日本ディジタルイクィップメント(現、日本HP)入社。2000年1月にlTネットワークエンジニアの育成・派遣会社㈱アイエスエフネットを創業された方です。秘訣は、「未来ノート」の継続にあるとされています。


この本で始めてタスク管理ということを学びましたね。基本的に紙ベースのタスク管理の本です。私はその中では完成系だと思います。この本の通りにするだけで計画、実行、だけでなく、目標達成に必要なことすべてが管理できてしまう。

この本の思想背景はタスク管理だけでなく自己啓発の「ツール」として考えられています。その分野で有名なデール・カーネギーさんに影響を受けていると、文中言われています。

「人生の正しき目標達成=正しき考え×時間の二乗×質」

こういうことが目標達成するには必要なのだと未来ノートを使ううちに悟られたようです。そして人間としても成長した。


基本的なルールは

鉄則1.はじめから完壁にやろうとしてはいけない

鉄則2.今日やるべきことは、今日のうちに必ず何かしら進める

鉄則3.決して利己的なことを書かない


ノートの構成は下記の通りです。

タスク管理(長・中・短期)のページ

未解決・懸案事項の案件(文中ではTアイテム)のページ

記憶(特に覚える事柄のページ)

知識(業務にで必要なことがらのページ)

資料作成(パワーポイント的な表現のページ)

アイディア(マインドマップ的な表現での「アイディア」のページ)

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