大切な情報を忘れないための学習術

エビングハウスの忘却曲線

エビングハウスの忘却曲線というものを聞いたことがあるだろうか?



パーセンテージは諸説あることがおおいが、

何よりも衝撃的なのは、人間は、

20分後には42%

1時間後には56%

1日後には74%

1週間後には79%

忘れてしまう。という実験結果を出した。


つまり、人間は1週間後には2割程度しか物事を覚えていないということだ。


1時間経ったただけで半分以上忘れてしまうので、かなり短いスパンで復習をすることが大切である。おそらくあなたも体験したことがあるかもしれないが、学生時代には漢字の書き取りを複数回書いたり、英単語を何度も書かされたり、この行為は実は人間の脳の仕組みの理にかなっているといってもいいと思う。

短期間で同じことを覚えることによって確実に脳に刷り込まれていくのだ。


脳の仕組み

短期記憶と長期記憶というものがある。

短期記憶

海馬(かいば)と呼ばれる脳の一部分に、情報が入る。海馬では一時的に情報を保存しておくことができるため、例えば今からかけようとしている電話番号や、行こうとしているお店の名前などがそれにあたる。しかし、しばらく経つと忘れてしまうのである。


長期記憶

長期記憶とは、言葉の通り、長い期間覚えている記憶のことである。実際に我々が生活していく上で、例えば言葉だったり、行動だったり、忘れないこと多い。これは、この長期記憶という記憶であり、忘れることはほとんどない。


実際の流れとしては、情報が海馬に入り、必要な情報と不要な情報に振り分けられる。そこから、必要な情報については、大脳皮質に移行し、長期記憶に変わる。


このように、長期記憶に移行させるには、

海馬に「この情報は必要だ!」と認識させる必要がある。

記憶方法は様々

繰り返し学習することで覚えることが前述してきた。それ以外にも、脳は現在覚えている内容と関連付けて覚えてあげるとより覚えるという結果もある。よくエピソード記憶と呼ばれることが多い。例えば、あなたが誰かと●●に行った。であれば、「誰か」と「●●」を別々に覚えるよりも、両方ともで覚えたほうが記憶として残るということだ。


私自身は大の社会嫌いな学生だったので、地理・歴史・公民は本当に苦手だった。それでも覚えていることがある。

戦国時代の武将といえば?

織田信長、豊臣秀吉、徳永家康

この時代の人物はやはり多くの人が覚えているのではないだろうか?さらにその人たちが行ったことについても全部ではないが少しは話せるのではないだろうか?


ここで、名前だけは覚えている井伊直弼という人物も上げてみるが、正直全くなんのストーリーも出てこない。


簡単な例ではあるが、それぞれ個々の内容よりも何かと関連付けて覚えた方が多くのことを覚えるのとともに、脳としては大切である!という認識をするのだ。


情報過多の時代

今世の中には多くの情報が溢れていて、特にこのインターネットについては、本当に多くの情報がある。正しい情報や間違った情報、作り出した情報など様々であるがそれを正しいものと見分けるためには、やはり、自分の中でも正しいと思う軸を持たないといけない。


特に、仕事に忙しく、仕事の以外の情報が入ってこない状況下にあることは多いと思うが、是非テレビでもいいし、新聞、本などから新しい情報を得て欲しい。


大切な情報については、色々な場面でインプットすると思うが、それをさらにアウトプットすることによって、より鮮明に脳に残る。これは、アウトプットするためには、自分がまず理解をしていないとアウトプットできないからである。そうなると、理解するために何回も何回も同じことを考えたり、覚えたりするために記憶に残るのである。


社会人であれば、プレゼンテーションや簡単なスピーチを発表することもあるとは思うが、その時に準備をしてしっかりと話したことについては、覚えていると思う。今回この記事を書いたのも、私自身が研修をさせていただける場があり、その時に何度も覚えた内容である。


記憶はインプットだけではなく、アウトプットするとより鮮明に覚えている。


なにか覚えたいことがある人、覚えなければならないことがある人は是非、やり方について見直してもらえる機会になれば幸いである。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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