コンチ貝はとても重いということ

海面から5メートルくらい下にある
コンチ貝。
コンチ貝を初めて見つけた時は、
食べれると思わなかった。
一つを潜ってとった。
重かった。
抱えて父親に持って帰った。
同じように航海している
船のクルーに
食べ方を聞いて、
食べた。
とっても美味しい。
次の日、
あまりのおいしさに
父と一緒に前日のスポットまで
探しにいく。
父と一緒に潜って
とる。
父が両脇にかかえて、
先に浮き上がっていった。
私も。
でも、重いから二つ抱えると
私の体重では浮き上がれない。
父が、一つあきらめろと
海面からジェスチャーで訴えている。
ひとつ諦めるのは嫌だった。
窒息しそうになった。
あきらめた。
一個一個、潜って
拾って食べるから、
とっても美味しい。
欲ってこわい。

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