運動出来ない少年の叶わない憧れ

前話: スポーツとは縁遠かった少年
次話: 生まれた自信、そして現実。

「休日」が苦痛だった日々

好きでもない勉強を、なんとなく頑張る姿勢に母親はとても感動して

一生懸命勉強を教えてくれた。


当時はまだまだ母親も父親も若かった事もあり

一生懸命と言う名の、一般的にいう「スパルタ教育」


今でいう・・・笑


どんなスパルタかは想像にお任せしますw


とはいえ、普段の学校生活はとても楽しくて学校が楽しみで仕方なかった。


友達と遊ぶのが何よりも楽しかった。


そんなに仲が良かったなら、

休みの日も友達と遊ばなかったのか?


と聞かれると、実はそうではなかった。


休みの日、ぼくは退屈だった。


なぜなら彼らはみな、地域のソフトボールチームに参加していたからだ。


だから休日はというと朝から3歳年下の弟と

どこか近くの公園で特に何をするわけでもなく遊んでいた。


二人だけの内緒で「ワルさ」もたくさんした記憶もある。


そんな休日を過ごしてはいたものの

やはり友達と遊べない日々は耐え難かった。



そしてまた楽しみな学校が始まる月曜日、


僕のいないソフトボールでの話

僕の知らない上級生の話。

etc,,,


ついて行けない会話に、嫉妬するというよりは

ただただ羨ましかった。


「俺も運動できたらなぁ・・・」


そう、僕は全く運動が出来なかったのだ。


そして、何より記憶しているのは

毎週金曜日、上級生の一人が

次の日曜日のソフトボールの連絡表を持ってくる事。



午前〇〇時集合、練習、弁当有り。


そんな簡単な紙切れだった記憶がある。


しかしそれは、ソフトボールをやってる者にだけ与えられる特別な紙切れ。


これがたまらなく羨ましく

ソフトボールなど出来ない僕が

意味も無く何度も見せてもらってた事も少なくない。


「もうええやろ、早よ返してや!?」


そう言われるまでずっと眺めていた。


「羨ましいなぁ・・・」

「運動出来たらかっこええなぁ・・・」


そんな決して叶う事の無い憧れを持ち続けていた。



そして変わらず過ごしていた小学3年生のある日。



突然、ボクの耳に想いもよらない言葉が突き刺さり

まさかその後の人生が180度変化するなど

当時は考えもしなかった・・・

著者の森田 一也さんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

生まれた自信、そして現実。

著者の森田 一也さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。