言葉(外国語)の壁の超え方 ~喋れなくても何とかなる。知らぬうちに理解できるようになる人との接し方~

1 / 3 ページ

外国語に苦手意識を持つ人は多いかもしれません。

しかし、語学が堪能でなくても、実はわりと意思の疎通というのはできるものなのです。


そして、『わりとイケルじゃん!』という気持ちになり、苦手意識が薄れると、学習の効率はかなり向上します。そして上達することで『うわ~、私かなりイケてる!』と思い、モチベーションは更に向上するのです。


そして喜んで使っているうちに、次第に喋れるようになっちゃったり^^


20カ国ほど海外を回っていた際、現地語を話すことの楽しさを知った自分の経験をシェア致します。



タイ人との出会い

自分の外国語に対する障壁がかなり小さくなったのは、あるタイ人グループとの出会いがきっかけだった。

大学受験のため、自分が図書館で勉強をしていた時の話だ。


気分転換、休憩として図書館の周りを散歩していた時、タイ人の女兄弟4人くらいが花壇で写真を撮ろうとしていた。

英語で「写真を撮ってあげましょうか?」と話しかけると、英語は通じなかったようだが、身振りで意味がわかってもらえた。

相手はタイ語は通じないと思ったらしく、ただ無言のままボディランゲージで次のように自分に告げた。

「いや、撮ってくれるよりも、一緒に写真に写ってくれませんか?記念に^^」

と言うことで、結局セルフタイマーを使って全員で写真を取ることになった。


そんな事をしてちょっとした『仲間感』を共有すると、彼女らは私に片言の英語や日本語で

「この辺でオススメのところはありませんか?ガイドしてくれませんか?」

というような事を言ってきた。


こうして殆ど言葉の通じない者同士でありながら、私が彼らをガイドすることになったのだ。

 

忙しい受験勉強中に、何故か他人のガイドなどをしている、、、このような一見、道草を食っているような行為が、後に自分に素晴らしい影響をあたえることになるのだ。

 

人生とはドラマチックで素晴らしい!

 

川を見せながら、「これがriver(川)です。」と英語で言っても日本語で言っても通じない。

でもまぁ、見てもらえれば当たり前のように分かってはもらえるのだけど、、


「これほどまでに単語さえも通じないが、何となく目の前にあるものを紹介するだけなら、まぁできるもんなのかな、、、」


こんな思いでガイドを続けていたが、やはりあまりにも双方に通じない部分は多かった

そして、何処が通じていないかさえもわからないという問題もあった


その際にタイ人の方から提案を受けたのだ。


「私が今からタイ語を教えるわ。カオチャイはunderstand(わかった)。マイはNOね。カオチャイ マイ?と聞いたら、「あなたは理解していますか?」という意味よ。理解している場合には、カオチャイ!と言ってちょうだい。もし理解していないのなら、「マイ カオチャイ」と言ってちょうだい。」


ボディランゲージや、ちょっとわかる単語などから、こんな事を言っていたのだと思う。

そして言い終わり、こう訪ねてきた。


「カオチャイ マイ?(わかった?)」


そこですかさず「カオチャイ!(わかったよ)」と答えると皆はどよめき、喜んでくれた

 

その後も顔が「?」になった時には「カオチャイ マイ?」とお互いに聴き合うことができるようになった^^

 

これは20年以上も前の話なのだが、面白いことに未だにこの会話の内容を覚えており、未だにこのタイ語のフレーズは使えるのだ。

あの日、一日習い、聞き、実際に使っただけで!

 

あれが教科書で習っただけだったら絶対に今は覚えていないだろう

それだけ、実際の体験というのは強烈なインパクトを持っているのだ。

 

つい最近、タイ人の子と山に登る機会があったのだが、その際にも「カオチャイ マイ?」はバッチリ通じた^^


この時の経験は自分に大きな気づきを与えた

英語も日本語も殆ど通じない人達と自然に交流することができるのか、、、」


しかも、その場で現地語を習い、使うことさえもできてしまう、、、

これなら英語が通じる外国人の方なんかと話すのはかなり楽勝だな!





勉強するなら楽しくなくちゃ!

「外国の方と話せるようになると面白いな!」

そう思った私は、その後に英語の勉強はしっかりとしよう!と心に決めた。


そして性格的に、『どうせやるなら楽しくなくちゃ!』というのが強く心にあるので、まずは英語の原文で赤毛のアンなどの小説などを読みだした。


~関連記事~

『0点なんて最高じゃん!』何でも遊びにすることで、高3の半年で偏差値が31から75まで上がってしまった話 ~顔が輝かないようでは実力は発揮できないよ~

 

そして小説で英語に慣れながら、更には映画のビデオを借りて英語音声で見だした。

その音源をカセットテープに録音し、いつも聞いていた。


ハッキリ言って、なんて言っているのかを聞き取れるようになるまではかなりの時間がかかったが、聞いている事自体は面白かった


何たって、面白くなかったらまた違う映画に変えればいいだけだからね^^


そして、何度聞いても字幕通りに聞こえないと悩んでいると、実は『字幕通りに喋っていない』という事が判明したりした。


う~ん、よく考えて見れば、日本語でもそうだよな(^_^;)

文章にすると「こんにちは」でも、実際には「ちわ~す」とか発音してたりする。


こんなの外国人が「こんにちは」の字幕を見ながら何度聞いても「こんにちは」には聞こえないだろう、、、実際に「こんにちは」なんて言っていないのだから。


それに気づくと、聞き取りは、やや楽になった。


実際に使おう! ~必要がなければ身が入らないのは当然!~

中学、高校、大学と英語を勉強しながらも実際には話せるようになる人は極少ない、、、

この現実はかなり興味深い。


でも当然のようにも思われる。

『勉強のための勉強になってしまっている』からだ。


テストの点が採れればいいだけだとしたら、それはなかなか身が入らないだろう。


自分の場合には、


「海外旅行をしたいし、違う文化を持つ海外の方々とお話をできたら面白いだろうな!それには英語を話せるようになっておこう!」


という明確な目標があった

これがモチベーションを常に高く保ってくれたのだ。

 

むしろ、モチベーションもない、外国語を使う予定もない人は無理に勉強する必要はないんじゃないかなぁ。

それよりはもっと自分が好きな事をした方がいいと思う。

 


ホームステイ

自分は大学時代に友達とともにカナダにホームステイに行く機会を得た。


出発の時点では、自分の英語レベルでは会話は難しいかなと思っていた

というのは、リスニングに難有りと感じていたからだ。


ストーリーをお読みいただき、ありがとうございます。ご覧いただいているサイト「STORYS.JP」は、誰もが自分らしいストーリーを歩めるきっかけ作りを目指しています。もし今のあなたが人生でうまくいかないことがあれば、STORYS.JP編集部に相談してみませんか? 次のバナーから人生相談を無料でお申し込みいただけます。

著者の室田 泰文さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。