言葉(外国語)の壁の超え方 ~喋れなくても何とかなる。知らぬうちに理解できるようになる人との接し方~

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外国語に苦手意識を持つ人は多いかもしれません。

しかし、語学が堪能でなくても、実はわりと意思の疎通というのはできるものなのです。


そして、『わりとイケルじゃん!』という気持ちになり、苦手意識が薄れると、学習の効率はかなり向上します。そして上達することで『うわ~、私かなりイケてる!』と思い、モチベーションは更に向上するのです。


そして喜んで使っているうちに、次第に喋れるようになっちゃったり^^


20カ国ほど海外を回っていた際、現地語を話すことの楽しさを知った自分の経験をシェア致します。



タイ人との出会い

自分の外国語に対する障壁がかなり小さくなったのは、あるタイ人グループとの出会いがきっかけだった。

大学受験のため、自分が図書館で勉強をしていた時の話だ。


気分転換、休憩として図書館の周りを散歩していた時、タイ人の女兄弟4人くらいが花壇で写真を撮ろうとしていた。

英語で「写真を撮ってあげましょうか?」と話しかけると、英語は通じなかったようだが、身振りで意味がわかってもらえた。

相手はタイ語は通じないと思ったらしく、ただ無言のままボディランゲージで次のように自分に告げた。

「いや、撮ってくれるよりも、一緒に写真に写ってくれませんか?記念に^^」

と言うことで、結局セルフタイマーを使って全員で写真を取ることになった。


そんな事をしてちょっとした『仲間感』を共有すると、彼女らは私に片言の英語や日本語で

「この辺でオススメのところはありませんか?ガイドしてくれませんか?」

というような事を言ってきた。


こうして殆ど言葉の通じない者同士でありながら、私が彼らをガイドすることになったのだ。

 

忙しい受験勉強中に、何故か他人のガイドなどをしている、、、このような一見、道草を食っているような行為が、後に自分に素晴らしい影響をあたえることになるのだ。

 

人生とはドラマチックで素晴らしい!

 

川を見せながら、「これがriver(川)です。」と英語で言っても日本語で言っても通じない。

でもまぁ、見てもらえれば当たり前のように分かってはもらえるのだけど、、


「これほどまでに単語さえも通じないが、何となく目の前にあるものを紹介するだけなら、まぁできるもんなのかな、、、」


こんな思いでガイドを続けていたが、やはりあまりにも双方に通じない部分は多かった

そして、何処が通じていないかさえもわからないという問題もあった


その際にタイ人の方から提案を受けたのだ。


「私が今からタイ語を教えるわ。カオチャイはunderstand(わかった)。マイはNOね。カオチャイ マイ?と聞いたら、「あなたは理解していますか?」という意味よ。理解している場合には、カオチャイ!と言ってちょうだい。もし理解していないのなら、「マイ カオチャイ」と言ってちょうだい。」


ボディランゲージや、ちょっとわかる単語などから、こんな事を言っていたのだと思う。

そして言い終わり、こう訪ねてきた。


「カオチャイ マイ?(わかった?)」


そこですかさず「カオチャイ!(わかったよ)」と答えると皆はどよめき、喜んでくれた

 

その後も顔が「?」になった時には「カオチャイ マイ?」とお互いに聴き合うことができるようになった^^

 

これは20年以上も前の話なのだが、面白いことに未だにこの会話の内容を覚えており、未だにこのタイ語のフレーズは使えるのだ。

あの日、一日習い、聞き、実際に使っただけで!

 

あれが教科書で習っただけだったら絶対に今は覚えていないだろう

それだけ、実際の体験というのは強烈なインパクトを持っているのだ。

 

つい最近、タイ人の子と山に登る機会があったのだが、その際にも「カオチャイ マイ?」はバッチリ通じた^^


この時の経験は自分に大きな気づきを与えた

英語も日本語も殆ど通じない人達と自然に交流することができるのか、、、」


しかも、その場で現地語を習い、使うことさえもできてしまう、、、

これなら英語が通じる外国人の方なんかと話すのはかなり楽勝だな!





勉強するなら楽しくなくちゃ!

「外国の方と話せるようになると面白いな!」

そう思った私は、その後に英語の勉強はしっかりとしよう!と心に決めた。


そして性格的に、『どうせやるなら楽しくなくちゃ!』というのが強く心にあるので、まずは英語の原文で赤毛のアンなどの小説などを読みだした。


~関連記事~

『0点なんて最高じゃん!』何でも遊びにすることで、高3の半年で偏差値が31から75まで上がってしまった話 ~顔が輝かないようでは実力は発揮できないよ~

 

そして小説で英語に慣れながら、更には映画のビデオを借りて英語音声で見だした。

その音源をカセットテープに録音し、いつも聞いていた。


ハッキリ言って、なんて言っているのかを聞き取れるようになるまではかなりの時間がかかったが、聞いている事自体は面白かった


何たって、面白くなかったらまた違う映画に変えればいいだけだからね^^


そして、何度聞いても字幕通りに聞こえないと悩んでいると、実は『字幕通りに喋っていない』という事が判明したりした。


う~ん、よく考えて見れば、日本語でもそうだよな(^_^;)

文章にすると「こんにちは」でも、実際には「ちわ~す」とか発音してたりする。


こんなの外国人が「こんにちは」の字幕を見ながら何度聞いても「こんにちは」には聞こえないだろう、、、実際に「こんにちは」なんて言っていないのだから。


それに気づくと、聞き取りは、やや楽になった。


実際に使おう! ~必要がなければ身が入らないのは当然!~

中学、高校、大学と英語を勉強しながらも実際には話せるようになる人は極少ない、、、

この現実はかなり興味深い。


でも当然のようにも思われる。

『勉強のための勉強になってしまっている』からだ。


テストの点が採れればいいだけだとしたら、それはなかなか身が入らないだろう。


自分の場合には、


「海外旅行をしたいし、違う文化を持つ海外の方々とお話をできたら面白いだろうな!それには英語を話せるようになっておこう!」


という明確な目標があった

これがモチベーションを常に高く保ってくれたのだ。

 

むしろ、モチベーションもない、外国語を使う予定もない人は無理に勉強する必要はないんじゃないかなぁ。

それよりはもっと自分が好きな事をした方がいいと思う。

 


ホームステイ

自分は大学時代に友達とともにカナダにホームステイに行く機会を得た。


出発の時点では、自分の英語レベルでは会話は難しいかなと思っていた

というのは、リスニングに難有りと感じていたからだ。


実際、ステイ先の最寄りのフェリー乗り場に着いてから、ホストの方に迎えに来てもらうだけでかなり手こずった、、、


電話で待ち合わせ場所などを決めたのだが、この『電話』が難しかったのだ。

目の前にいれば何となく通じるであろうことが、電話越しだと全くわからない、、、


更には、自分はアメリカ英語を勉強していたのだが、そのホストの叔父の方はイギリス英語だったのだ、、、

残念ながら、この叔父さんの言葉は滞在最後まで聞き取れないことが多かった


叔父さんはペラペラとジョークを言ってくれているようなのだが、自分は理解できず、しかも叔父さんは言い終わり、既に「フォッフォッフォ」と笑っている、、、。

「今なんて言ったのですか?」と聞くタイミングが得られない感じだった(^_^;)


しかしながら、こんなことも一つのモチベーションとなった

「次はイギリス英語も勉強しておくぞ!」


ホームステイは喋らないと困ることが多いので、喋れなくても喋らざるをえない。

ホスト側も、ゲストがあまり喋れないのはわかっているので、辛抱強く聞いてくれる。

このような会話の機会を持てるというのは、本当に「英語を話せるようになりたい!」という気持ちにさせてくれる


後述するが、このホームステイ時には、ホストとの会話すらも凌ぐ、物凄くモチベーションを高めるような出来事もあった^^

 


海外旅行

これもモチベーションを高めてくれる。

今ならiphoneなどを携帯していけば海外でも道に迷わずに歩けてしまうのかもしれないが、自分が旅をしていた頃は、道に迷ったら現地の人に聞く必要があった


そして、自分はそれが気に入っていた

現地の人と話すのが楽しかったのだ


冒頭で話したとおり、タイ人の方と少しコミュニケーションを取れたことが非常に心地よかった自分は、タイに旅行に行く前に、二ヶ月間ほどみっちりとタイ語の勉強をした。


大学の図書館で、タイ語の語学テープ(四巻セットだったかな?)を一気に終わらせた

すると、面白いことにタイではかなり現地の人と話すことが出来た


想定する場面ごとの会話例を覚えていたので、その想定にハマると、会話は簡単だったのだ。

もちろん、想定外のシチュエーションは全然わからなかったけど(^_^;)


タイ語に関しては、かなり勉強したのでわりと話せるようになったが、通常はそこまで勉強しなくても、最低限の想定練習ぐらいはしておいたほうが良いと思う。

(これ幾らですか?トイレはどこですか?など)


それだけで本当に旅が変わる!

まず、現地人の方からの受けがぜんぜん違うのだ!

そう、全然違う!!



~現地の人に喜ばれた例~

■ バリの食堂で

「ちょっとスミマセン。メニューください。ところでオススメはどれですか?」

と現地語でウェイターに話すと、「え?インドネシア語が分かるのですか?」と聞かれた。

「まぁ、ちょっとね^^」と答えると、それが受けたようで、「お~!ちょっとね?!」なんて言って驚きの声を上げてくれた。

そして、そのやりとりを聞いていた他の現地のお客さんなんかも凄い喜んでコチラを見て喝采してくれていた。

■ タイのマーケットで

市場のおばちゃんに、「これ幾ら?試食させて。」と目の前のソーセージなどを食べさせてと伝えると、喜んでその場で商品をナイフで切って食べさせてくれた。

そして、「ロット ノイ、ダーイ マイ?(ちょっとまけてよ^^)」と言うと大受け!

膝を叩いて「ロット ノイ ダーイ マイ?!」と言って近くに座っているおばちゃん連中と笑っている。

そして、あんた面白いね!という事になり、友達価格でソーセージを売ってくれた

■ タイの薬屋で

虫刺され時の痒み止めを探していた。薬屋に入り、「Excuse me.」と英語で店員に声をかけると、、、

店員は『やばい!』という表情を見せ、私と目を合わせないように、手を横に振りながら足早に去り始めた(^_^;)

そこで、「コートート!(ちょっとスミマセン!)とタイ語で話しかけると

その若者は急にコチラを振り向き、凄い笑顔で近づいてきたのだ!

「何なんだ!この差は!!それほどまでに現地語を話せる効果は強いのか!!」

こんな体験が、物凄いモチベーションを高めるのだ。


1)好きで語学を勉強し、

2)それが通じることでモチベーションは更に高まる。

3)だからまた好きになって勉強してしまう、、、

こんなサイクルだ。


ポケット辞書さえあれば!

そうは言っても、まだあまり喋れないうちにいきなり海外に行くのは、、、とか心配にもなるだろう。

しかし、実はわりと何とかなる


コミュニケーションができるのは言葉だけではないのだから。


自分がカナダにホームステイしていた時に非常に役立ったのが『ポケット辞書』

英和と和英が入っており、ウエストポーチにいつも入れて携帯していた。

(今の時代であればスマートフォンに辞書があるからそれでもOK)


何かわからなかった場合などはその場で調べられたし、話している途中で調べだすと、相手も理解できていないことをわかってくれる。


聞き取れずになんて言っているかわからない時でさえも、相手に辞書を差し出すと、「コレ、コレ」と教えてくれる。そうすれば単語単位ではまずバッチリわかる。


自分がなんて言っていいかわからない時でも、辞書を開けばとりあえず何とかなった。

そうして不安も薄れて自然に話しているうちに、辞書を使うことは殆どなくなった。


そして辞書は持ち歩く必要さえ無くなったのだ。


辞書の効果というのは、会話を理解する手助けという側面もあるが、自分からするともっと重要な事がある。

それは、

「これがあれば何とかなるから、とりあえずバンバン外国の方とお話をしょう!」

と思わせてくれること♪


筆談、イラスト談!

ポケット辞書はたしかに有効なのだが、色々な国に行くとすると、それぞれの言語の辞書が必要になってしまう。

いちいち買うのも高いし、マイナーな言語のポケット辞書というのがあるかどうかも怪しかった。

しかし!実はそんなのが無くても何とかできるツールがあるのだ。

それが『筆談』。

紙とノートさえあれば何とかなる


中国だったら漢字を書けば通じることもあるが、ここで言う筆談は『イラスト談』の事

そう、絵を書くのだ。


~実際の例~

■ フランスで道に迷った時

迷ってホテルに帰れなくなった。辺りは薄暗く、道行く人も少ない、、、

自転車で通りかかった女性に「エクスキュゼ モワ(ちょっとスミマセン)」と声を掛けた。

フランス語は殆どわからなかったので、その後に英語で尋ねると、、、「Non non non....」と言いながら、手を降り、去ろうとしてしまった。

すかさず引き止め、紙と鉛筆を取り出した

そこにホテル、川、橋を書いた。

かなり下手な上に目の前でささっと書いたので、何の絵かも意味不明だったようだが、必死に説明した。

2本線を書いただけの川の中に魚の絵を書き、泳ぐ真似をしたら、川だとわかってくれた

こういうプロセスがしびれるほどに面白いんだよな~

橋に関しては、書きながら英語でブリッジと言っても通じなかったので、フランス語っぽく適当に「ブリシェ」とか自分で考えだして言ってみたものの、やはり合っていなかったりした(^_^;)

しかし、川が認知されると、それに伴い、橋も認知された^^

自分はホテルの近くに橋があることは覚えており、その橋までたどり着きさえすれば、帰れると知っていたのだ。

『この男性は橋までの行き方を聞いているのか』とわかってくれたその女性は顔つきもにこやかになり、喜んで教えてくれた

もちろん、フランス語だったので殆ど言葉はわからなかったが、身振りを見ていれば右、左、右とかはわかった。

そして無事に辿りつけたのだ!Merci Beaucuop!(どうもありがとう!)

身振り手振りはかなり重要!

既に前文でも紹介したが、コミュニケーションツールとして、身振り手振りというのは伝える力が物凄く大きい


運転中に助手席から右のほうを指しながら、「ここ左!」と言われても、普通は右に曲がるだろう


自分がカナダで電話で苦労したのも、身振り手振りが見えなかったからだ。


日本人は話す時に体を使うことが少ないが、外国の方と話す際、意識してボディランゲージを利用してみることをオススメする


仲良くなったら、言葉さえいらない、、、

最後に、コミュニケーションをとる方法はいくつもあるが、、、

やはり重要なのは心のふれあいだと思う。

 

言葉さえいらない、、、こんな状況すらありえるのだ

目を見るだけで分かり合える。表情や素振りだけでわかる

 

これは恋をしたことがある人ならば分かるだろう。

自分はカナダでホームステイをしていた時に、このような相手に出会った


「言葉が通じても通じなくても、そんなのはどうでもいい!

ただ横に居たいんだ。」


ホームステイの項で先述した『ホストとの会話すらも凌ぐ、物凄くモチベーションを高めるような出来事』というのは、この事だ。

 

『恋をするように生きる』

(ココで言う恋は特定の人に対してという意味ではなく、人生に対してというような意味)

 

これが自分の生き方であり、すべての行動基準なのだが、そのような行動基準が生まれたのは、こういう心躍るような、ワクワクするような体験が元になっている

 

自分が何て言っていいかわからないなと辞書をペラペラめくっていると、横から「こういうことを言っているの?」とか聞いてきてくれる。

自分で話すのは難しくても、相手が言ってくれた意味はわかったりしたので、「そうそう、それが言いたかったんだよ^^」みたいな感じでどんどん会話も成立したのだ。


そして、「悪いね、英語はまだイマイチちゃんと喋れないんだ(^_^;)」と伝えると、彼女はこう答えてくれた。

「え?!十分ちゃんと話せているじゃない!」


これは当時の自分からすると大きな驚きだった。

「あれ?もう自分は十分話せるの??」


たしかに、流暢に話せてはいなかったが、彼女と共におしゃべりを楽しんだり、カナダでの日常生活は何とかできていた。

「う~む、、、いつの間にか喋れるようになっているのか、、、、まぁ、ちょっとだけだけど^^」


自分の心が軽くなったのを感じた。

こういう心のふれあいが、コミュニケーションの本質を私に教えてくれたのだ。



このSTORYで伝えたいこと

本当に学びたいのか?

  • ■ 本当に学びたい!という強い気持ちがさえあれば、学ぶのは簡単。
  • コミュニケーションを取る手助けになるもの

    ■ ポケット辞書;これさえあれば大丈夫との安心感を与える

    ■ イラスト談;絵は万国共通!

    ■ 身振り手振り;言葉よりも強い影響力

    結局一番大切なのは、お互いに心を通わせる事

  • ■ 現地語を少しでも話せるだけで、相手がコチラを向いてくれる。会話はまずはそこから!

    ■ お互いが通じ合えば、言葉さえも不要になる♪

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    室田 泰文

    プロフィール 京都大学大学院 工学部卒業 1998 富士フイルム 研究員 1998-2003 思想家、個人投資家 2003-2012 体験施設 ビヨンド自然塾(自然農園ビヨンド)代表 2012- NPO法人みんなの街 理事長 2015- ビヨンド自然塾; http://beyond-farm.c

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    プロフィール 京都大学大学院 工学部卒業 1998 富士フイルム 研究員 1998-2003 思想家、個人投資家 2003-2012 体験施設 ビヨンド自然塾(自然農園ビヨンド)代表 2012- NPO法人みんなの街 理事長 2015- ビヨンド自然塾; http://beyond-farm.c

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