英語嫌いだった中学生が13年後にネイティブスピーカーに「Your English is So Good!」と言われるようになるまで。【プロローグ】
13年後のわたし
現在26歳のわたしは、東京都内の某外国人向け宿泊施設のフロントで接客をしている。
年間約100ヶ国のさまざまな国籍の人が宿泊し、もちろん館内での共通言語はほぼ英語。
ネイティブスピーカーもいれば、私たち日本人のように教育を受けて英語を勉強をしてきたノンネイティブ、そして全く英語を話さないゲストとの交流もある。
このインターナショナルな職場での仕事は、ようやく3年がすぎたが、いまだ毎日が刺激に溢れ、楽しく仕事をさせてもらっているのは、幸せなことだと感謝する日々である。
そんな日々の中で、時々ゲストにこういった質問をされることが多くなってきた。
こう聞かれると、いまだに返答に困ってしまう私。
実は、わたしは英語圏に留学らしい留学をしたことがない。
後ほど詳しく書くけれど、大学1年のときに1ヶ月だけニュージーランドはオークランドに短期留学していただけ。
「それも立派な留学じゃないか!」と思う方もいるかもしれない。
でも、わたしがその短期留学で得た最大のものといえば、「旅をすることの勇気」であるので、「英語力が身に付きました♪」なんてとてもじゃないが、言えない。
そんなとき、わたしはこう答える。
(うーん、中学校、高校と大学で、かな。)
この返答に、ゲストは驚く。
(本当に?! 英語、めっちゃ上手いじゃん!!)
と。
もちろん、お世辞もあるかもしれないが、そりゃ嬉しい。
嬉しい反面、実際にはまだまだゲストと意思疎通をするのに、表現や余裕が足りないと感じ、反省することも多々。
けれど振り返ると、たしかにこの3年間で、少しは上達したかもしれない。
いや、13年前を振り返れば、だいぶ上達しただろう。
なんたって、わたしは「英語嫌い」の13才の少女だったのだから。
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