仕事を辞めてフィリピンで大学院生をしている話【第3話】

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私が滞在していたのはケソンシティ北東部のビレッジ内にある語学学校だった。ビレッジというのは外側を塀で囲まれていて、セキュリティガードの居るゲートからでないと中に入れない地域だ。大きめの一戸建てが多いことを考えると割と裕福な人たちが住む地域のようだ。ケソンシティはメトロマニラの中では比較的治安がいいと言われている。





ゲートには遮断機があり、タクシーなど外部から来た車両は必ずそこで止まって免許証をセキュリティガードに預けないと中に入れないことになっている。また、庶民の足であるジプニーはチャーターをした場合などの特別な事情が無い限りは中に入れないそうだ。



ビレッジの中はかなり広く、多数の一戸建てや商店、診療所、教会、公園などが立ち並んでいた。公園では子供達が暗くなるまでバスケットボールをして遊んでいた。フィリピンでダントツに人気のスポーツはバスケットボールである。大学対抗試合がテレビで放映されると視聴者は皆ヒートアップする。ショッピングモールにあるスポーツ用品店では強豪大学のユニフォームが売られている。フィリピン随一の繁華街マラテの貧民区でもバスケに興じる子供達の姿をよく見かける。



ビレッジを出たところにあるコモンウェルスアベニューという大通り沿いを歩いて5分ほどのところにショッピングモールがある。割と大きめのモールで生活に必要なものはたいがいここで揃う。語学学校のスタッフに連れられて初めて来た時は、あまりの人の多さにびっくりしたくらい混雑していた。フィリピン人はショッピングモールが大好きだ。休みの日には家族や友人、恋人を連れてモールで買い物や食事をする。





私も授業が終わると部屋を出て、度々モールに買い物に行った。年間を通して気温の高いフィリピンでは半ズボンとサンダルは必需品だ。だがあくまでもカジュアルウェアだということは肝に命じておくべきだろう。ほとんどの大学には制服があり、私の通っている大学院は私服通学が可能であるが、長ズボンに靴を着用しないと大学構内に入れないことになっている。





買い物に夢中になってモールから出ると外はもう真っ暗。夕方の6時半くらいになると日が暮れる。マニラの夜は思いのほか暗い。というのも街灯の数が日本と比べると少なく、色もオレンジ色のような少し暗めの色だからだと思う。おそらくは電気代が高いからだろう。この暗さもしばらく住んでいると目が慣れてくるので不思議だ。

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