友達家族 ~親が子供になる~ 第三夜

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人は1人では生きていけない

1人で小さな2人を育てるのは大変でしたが、母も時々来てくれて手伝ってくれました。

子供と一緒に遊んでる時は笑顔も少しずつ出来る様になったとはいえ、まだまだ心の痛みは癒えてなかったのか、この頃から夜中だけすすり泣く様になりました。

今思えば怖い光景ですよね…。

夜中、ヘッドホンで音楽を聞きながら1人の世界に入り込むのが私の唯一の楽しみになっていました。
そしてその歌を聞きながらすすり泣く…ひとしきり泣いたらやっと疲れて不安を感じずに眠れるようになるんです。

すっかり私の心は壊れていたのか、外の世界には関心が行かず、それまで仲が良かった友達にも連絡ができずに、自分を狭い狭い世界へと追い込んでいました。
それがその時、唯一の心を落ち着かせる世界だったのかもしれません。



ある時、お兄ちゃんの3歳児検診に言った時の話。


昔、夫婦げんかばかりしてる時に、お兄ちゃんが登園拒否をした事があったんです。
その事を検診の時に来ていた精神科医の先生に聞いてみました。


昔、保育園を登園拒否した事があったんですが、息子は大丈夫でしょうか?
息子さんの事も心配ですが…
お母さん、今まで1人で頑張って大変でしたね。

先生のその言葉を聞いた途端に私はその場で号泣してしまいました。

別に誰かに褒められたいからお母さんをしてる訳ではなかったけど、私の中での理想の家庭を作りたくて、1人で頑張ってきたんですよね。

「仕事が忙しい…」
「お前が働かないから金がない…」
「お前は家にいて楽していいな」

なんて夫は言うだけで、家族の事を一緒に考えてくれず、悩みにも耳を貸さず、
2人で頑張ってるって感じられなくて、本当に辛かったんだと思います…。

自分の心だったのに見えなくなっていた私の心。
3年間の結婚生活の中で少しずつ私の心は壊ていってたことにも必死な毎日では気づかなかったんです。

だけど…

「お母さん、今まで1人で頑張って大変でしたね」

たったその一言の言葉に私は救われたんです。

両親でも身内でも友達でもなく…
先生とはいえ、初めて会った見ず知らずの人の言葉に救われました。

それまで必死にやってきたからこそ、辛かったからこそ私の心に響いたんでしょうね、
怖くて生命の危機以外は出られなかった私が、これをきっかけに少しずつ外に出られるようになろうと決心し、出る訓練を始めることにしました。

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