バイオからITへ

あらすじ

生物大好きで理2に入ったのに、大学3〜4年はシステム創成学科のシミュレーションコース、大学院は原子力国際専攻というところにいました。
原子力といっても、主にコンピューターシミュレーションをしていたので、東海村には数えるくらいしか行った事がなかったりします。
そんな頃の昔話。

そもそも

幼い頃から生命の仕組みに一番興味があった。
何がきっかけか分からないけれど、親に毎週連れて来てもらっていた図書館ではブルーバックスで生物学系の新書を読みあさり、中学生の頃には八重洲ブックセンターで分子生物学や生化学の本を読みあさり、将来はバイオ系の研究者になると決めていた。
そして理2に入学し、基礎実験を行う傍ら、先端研にもぐりこんだり、細胞シート工学の再生医療をやっている教授の所に押し掛けたりしていた。
しかし、そうして潜り込んだ先でバイオ系の実験に昼も夜も明け暮れる先輩を見るにつれ、次第に疑問を持ち始めた。
もっと根本的に、もっと違うアプローチでバイオ研究ができないものだろうか?

そんな時

ある研究室で目の中で起こる化学反応を、コンピュータシミュレーションにより再現し、研究しているという話を耳にした。
詳細は端折るが、人の目が光を感知する仕組みの中で、11-cis-レチナールという物質が、光があたると折れ曲がる性質が大きな役割を果たしている(写真はその図)。
この反応をコンピュータシミュレーションで再現している。
(余談だけど、STORYS.JPの中の人である大塚さんとは、この辺で専攻がかぶってるらしい。)
コンピュータシミュレーションを突き詰めて、バイオ研究にもっと応用する事で、研究にブレークスルーをもたらすことが出来るのかもしれない。
生命という分子反応の全てを計算で再現したい、という鈴木光司の小説「ループ」に出てくるような事をやりたいという中二病的な考えもあいまって、システム創成学科シミュレーションコースというコンピュータシミュレーションを専門にやる学部への進学を決めた。

それから

元々、高校時代から趣味でJAVAをいじってはいたけれど、こうしてシミュレーションコースに進んだ事により、ひたすらコードを書く毎日に進んで行く事になる。。。
でも何よりも、これを境に、それまで掘り下げた領域から、全然違う所に飛び込んで、それを組み合わせる、ということをよくやるようになった。
人生に与えた影響としてはこれが一番大きいのかも。
【タグるのが大塚さんだけってのも寂しいので、懐かしいシミュレーションコースの友人をタグづけてみる。】

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