CFOで達成すること

僕は元来面倒くさがり屋で、単純なことや同じことの繰り返しや、あまり意味があるとは思えないプロセスが大嫌いな人間です。なので、テクノロジーが、そういったことから人々を解放し、人がもっと面白いことや新しいことへの挑戦によりフォーカスできる環境をつくることに強い興味があり、それを達成したいと考えています。
僕達が創業したCFOは、まずお金の管理に着目しています。会計帳簿をつけるという作業は、あらゆるビジネスに要求されることであるにもかかわらず、効率化の余地が非常に大きい分野。その割に業界ではイノベーションが全く起きていない。僕はここに風穴を開けたいのです。
例えばある会社に請求書がメールで送られてきたとします。通常の経理のプロセスだと、このメールで送付された請求書はプリントアウトされ、プリントアウトされた紙を見ながら、その情報がその会社の会計ソフトに入力されます。しかしメールで送られてくる請求書は既に電子データとして存在しているもの。そこにプリントアウトのプロセスが入ってしまうのは、少々資源の無駄遣いです。
このような非効率性に着目して、僕たちは個人事業主や中小企業向けの全自動のクラウド型会計アプリ「freee」を開発しています。「freee」は銀行やクレジットカードの入出金明細を利用して、自動的に会計帳簿を作成し、経営に役立つインサイトの提供ややビジネスに要求される決算書等の作成サポートを行います。
このソリューションにより、経営者の方々は、時間・コストの点でいっそう本業にフォーカスできるようになるはずです。
また、日本の中小企業はクラウドサービスの利用に大きく遅れをとっています。総務省のデータによると、日本の中小企業のクラウドサービスの利用率は17%である一方で既に米国では56%の中小企業が既にクラウドサービスを利用しています。
クラウド型のサービスを利用することで、企業活動において大きく利便性・生産性が向上することやコストが大幅に下がることは、私が Googleでのキャリアを通して、強く感じたことであり、今後日本のビジネスの競争力を活性化させる上で不可欠なことであると思っています。
この freee という第一のステップを通して、冒頭で述べた僕の理想を少しでも達成するのが、CFOの第一歩です。

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