0からの出発・第一話『ジャスミンの香り』★ちょっとした勇気で世界制覇したダンサー俳優「神ひろし」
第一話『ジャスミンの香り』
僕はプロのダンサーで俳優です。
ふとした事からギリシャ悲劇『王女メディア』を主演して、海外公演約16年間やってきました。
そして日本の現代女形、クロスジエンダーなパフォーマーと呼ばれるようになりました。
最初の公演は本場ギリシャで、日本人によるギリシャ悲劇『王女メディア』の公演で、演出振付&芸術監督はかわらさきけんじ、プロデューサーは映画演劇プロデューサーの妹尾芳文(SEOプロダクション)でした。
思えば、かわらさきけんじ・妹尾芳文・神ひろしの3人は、ずっと少年のような気持ちで、何もないのに、情熱を燃やし続けた海外公演だったのです。
それは紛れもなく0からの出発で、金もなく、コネもなかったのです。
一体どうやって、そんな偉業を成して来たのか、自分でも夢を見てたんじゃないか?と思う軌跡でした。
この間、あり得ない事に、僕自身と僕たちの舞踊演劇団カンパニーEASTは、キプロスの世界文化遺産「クリオン遺跡円形劇場」に、日本人初の登板を果たしただけでなく、英国最大の新聞「ガーディアン」や、スコットランド最大の新聞「スコッツマン」、そして、ニューヨークタイムズ(米国)に大きく取り上げられました。
また、ニューヨークでニューヨークタイムズに大きく取り扱われた時、
日本人記者さんから
「頂点に立った気持ちはどんな気持ちですか?」と聞かれましたが・・・
「頂点なんかに立っていません。」と答えると・・・
「ニューヨークタイムズに大きく取り上げられた事は、この時点で、世界の演劇の頂点に立ったと言う事ですよ。」と記者さんから説明されました。
一行でも掲載されたら奇跡!と言われるニューヨークタイムズに掲載されると言う事はそう言う事なんだ?!・・・と思いましたが、どうにもこうにも海外の新聞なんでピンと来なかったのです。
おいといて、今、16年の海外公演をひとまずお休みにして、昨年の11月から、新宿にある僕のダンススタジオ『J28スタジオ』で毎週土日に現代女形『神ひろしSHOW』を上演しています。
http://j28studio.com/archives/3051.html
・・・と言うと・・・カッコ良く聞こえますが、今も何も持っていません。
貯金はほぼ¥0です。再び¥0からの出発です。
何も持たないことはある意味、無計画の将来で不安が一杯です。
が、同時に、それは、0だからこそ、何かを生み出す力を持てると言う事でもあります。
なんだか、ずっとそんな生き方をしてきたせいか、どうしてこうなんだろうかと考えるに・・・
きっかけはあったのです。
まず、最初は、大学時代からはじまります。
僕は、坊ちゃん学校とよく言われ、また、関西の慶応大学と言う人もいる、関西学院大学で学生時代を過ごしました。
当初、俳優になりたいと思ってたわけではなく、ましてダンサーになろうとは夢にも思っていなかったのです。
ただ、「人生の秘密を知りたい」と言う一心で、演劇部やら、ESSやら、少林寺拳法やらに毎日、頭がはたらかず、身体だけが勝手に動いてるぐらい、夢中に色んな事に身を投じていました。
が、そう、簡単に19,や20の若造の僕に人生の秘密がわかるわけでは有りませんでした。
読書しても、運動しても・・・答えは見えず、ただやみくもにあばれまくってるような生き方だったのです。
そんな有る日・・・大学の構内を歩いていると、木の上に人の形をした輪郭のような見えたのです。
目の錯覚か、頭や身体が疲れてるせいで、見えるはずがないものが見えるんだろう〜と思い・・・
しばらく目を閉じてまた、木の上を見上げると・・・
なんと、その人影らしきものが、手を振ったのです。
僕は仰天して立ちすくみましたが、人影が飛んだ瞬間・・・
辺り一面、ジャスミンの香りが漂ったのです。
何だったんだろうと思いつつ・・・
気の迷いかあ〜と結論づけて・・・その出来事もさっさと忘れてしまいました。
あのジャスミンの香り・・・だけは今も強烈に覚えています。
霊的軌跡と言うものにたいして興味もなかったのですが、
ひもとけば、子供の頃からに何かのインスピレーションに導かれていたような気がします。
円盤と遭遇したり、スプーン曲げのユリゲラーに抱っこされたり・・・
あのスプーン曲げは絶対仕掛けがあると・・・・抱っこされながら・・・思ったものでした。
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