薬学部にきた理由

高校卒業後、付属校だった理工学部の機械工学科に進学した。
正直毎日がそれほど面白いとは思えなかった。
バイクに狂っていた高校の頃に自分で勉強していた基礎の復習。付属校だった故の、代わり映えのしない友人たち。見えない未来。
いま、その時の自分に会えれば、直接研究室いけよって言えるのだが、そんなアドバイスをくれる人もいなかった。
その頃、祖父が入院した。
多分、帰ってこれないと知っていた。
祖父のことは好きだった。穏やかな人でいつも笑っていた。
祖父の入院していた病院に、母親と一緒によく見舞いに行った。ベットサイドで僕はずっと考えていた。
祖父に何をしてあげれたのだろうか。何をしたいんだろうか。
祖父がなくなった時、分かった。
エンジン作るのも好きだ。でも、人の命に係る仕事がしたい。
祖父に孝行出来なかった分、医療の道でいろんな人に孝行をしたい。
医学部に行けるほどアタマは良くない。物理は勉強してたけど、化学は大嫌いだったから勉強したことがない。
勉強したことないものであれば基礎も楽しく学べるんじゃないか?
それほどアタマ良くなくて、化学を学ぶ医療の道。完全に薬剤師だと思った。(まあ後でそうでもないと痛感するのだが。)
つながった瞬間、大学に行かないでもう一度受験勉強を始めた。
そして八王子の東京薬科大学に進学し、そこで本当に大切なモノを沢山学んだのです。

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