ネパールに行きたい!

ある日、イケメンネパール人が太って帰ってきた。

家の近くにネパール料理店があります。もちろんインドカレーもあるのですが、ネパールのカレーやネパールの料理がメインです。日本人の口に合うやさしい料理がそろっています。

写真は「モモ」といいます。ショウロンポウみたいなもので、不思議な味のソースをつけて食べます。



このレストランには3人のネパール人スタッフがいます。1年以上、通っているのですが、名前がわからないので、家では、「新婚」「新人」「イケメン」と呼んでいます。「新婚」「新人」は日本語があまり上手ではないので、話が弾まないのですが、「イケメン」は日本語が上手なため、友達になればたくさん話してくれます。


昨年の夏、「イケメン」を見かけませんでした。「やめたのかな」と思って「新婚」に聞いたところ、「ネパールに2ヶ月くらい帰っている」とのこと。しばらく経って、他のレストランのシェフが「イケメン」が帰ってきたと教えてくれたので、ネパールレストランに見に行きました。「イケメン」は社交的な性格らしく、この地域では有名人のようです。久しぶりに会った「イケメン」ですが、

お腹が、ヒマラヤ山脈のように堂々としていました。

「イケメン」いわく、実家に帰ったら、動かなかったせいか太ったとのこと。このおなかは4カ月たっても元に戻らず。これを機会にネパールについていろいろ聞くことになりました。


世界一幸せな国は、

ブータンではなく、ネパールかもしれない。

大変失礼なのですが、私、ネパールの正確な場所を知りませんでした。下の地図をみると上は中国、下はインドに見えますが、北に中国、東、南、西はインドだそうです。すごいなぁ。

宗教は、ヒンドゥー教だそうです。これは想像通り。

そして、インドと同じく、教育言語は英語。これは最近らしいのですが、公立の小学校ではネパール語の授業以外の言語は英語だそうです。そのため、子どもたちはネパール語より英語のほうが得意で、下手するとネパール語を十分なレベルで書けない、読めないが育つ可能性があるそうです。これは、すでに「イケメン」の一番下の弟のネパール語力が危ないと言っていました。

また、「イケメン」の情報だと、数年前はブータンからの難民が多くネパールではとても受け入れきれなくなったので、受け入れができない人の一部は米国に行っていただいたそうです。

ブータンといえば世界一幸せな国として有名ですが、そんなブータンから亡命する先がネパールということは、もしかしてブータンよりネパールのほうが幸せな国なのかもしれません。ただ、近いだけだと思いますけど。

せっかく、「イケメン」と仲良くなったので、疑問に思っていたいろいろなことを聞いてみました。

Q1(わたし)兄弟何人?すっごく多いの?

A1(イケメン)うちは少なくて、4人。でも「(名前は聞き取れず)新婚」は8人なはず。最近は、ネパールも2人とかが多いんだよ。

どうもネパールでも少子化が進んでいるようです。

Q2 家に風呂ある?

A2 うちはカトマンズだからあるよ。

友達のシンガポールの家にはないのに、彼のうちにはあるそうです。もしかして、お金持ちなのでしょうか?結構、衛生面の整備されているようです。

Q3 ハンガリーレストランはある?

A3 たぶん無いなぁ。でも、かなりおいしい日本料理レストランはあるよ。

ハンガリー人にはがっかりな情報です。

一段落ついてから、「イケメン」に「それで、いつネパールに来ますか?」と聞かれました。どうも私の次の旅行先が決められてしまったようです。


実際に行った人に聞いたネパール旅行の魅力と不安

数回の来店でネパールについて、だいぶ興味を持ったので、「イケメン」に実際にネパールに旅行した人を紹介してもらいました。20代後半のAさんです。

Aさんは、近場の海外に行ったことがありますが、ヨーロッパやアメリカには行ったことがないそうです。少しバックパッカーの匂いのする旅行スタイルを好むようです。ネパールに行った理由は「「イケメン」と話していたら、面白そうだと思ったから」とのこと。とても単純明快でした。


2013年8月にAさんは、中国経由でネパール(カトマンズ)に行ったそうですが、実に丸一日掛かったそうです。天候の問題で中国からカトマンズへ向かう飛行機が、なかなか出発しなかったことが想定外に時間が掛かった理由とのこと。

カトマンズでは、公共交通機関を使う勇気が無く街中は歩いたそうです。タクシーを一回だけ使ったそうなのですが、思いっきりぼられたそうです。なんと、

通常の5倍の料金。

ネパール人も驚いていました。ありがちな展開。タクシーにメーターはついているそうなのですが、全く使われないそうです。この点はハンガリーも同じようなことがあり、国が整備して観光化が進んだというので、この辺りはネパールの観光化の課題なのかもしれません。

あと、カトマンズは車よりバイク移動が多いそうですが、運転が荒いそうです。これで事故に合う観光客もいるそうです。それよりも粉塵もすごいらしく、マスクが必須だそうです。いくつか不安なことはありますが、アジアであよくある話です。

逆に良い所を聞きました。

とにかく、食事がおいしくて安い。

どんなにステキな景色に感動しても食事がおいしくなければ、その観光地に行く可能性は少なくなります。確かにみんなが好きなイタリアは、食事も観光地もステキです。ハワイが人気があるのも気候に魅力があるということだけでなく、日本人の舌に食事が合うというのも一つの理由だと思います。ちなみにAさんが食べた日本料理レストランは、行列するくらい人気で、味も盛り付けも日本のものとは違うけど、おいしかったそうです。


Aさんは、ぼられた記憶があってもネパールに行きたいそうです。ネパールってそんないいの?


レッサーパンダに会いたい!

私は、海がすきなのですが、最近、「イケメン」から聞くネパールの話やアルピニストの野口健さんの話を聞いてから、「山もいいかもしれない」と思いはじめました。特に根拠は無いのですが、山の写真ってきれいじゃないですか。でもこれでは説得力が無いのでもう少し真剣に考えてみました。

私、ペンギンとレッサーパンダが好きなんです。

皇帝ペンギンは南極に行けば会えるのですが、ちょっと遠いのですぐには行けそうもありません。

レッサーパンダは、ネパールが出身地なので、ネパールの山を散策すれば遭えるかもしれません。

また、雪山といえば「イエティ」じゃないですか。


ネイチャー好きな私としては、レッサーパンダとイエティに会いに行きたいなと思っています。


憧れの旅、それは私にとって知らないところに行くことです。できれば、日常と離れたところに行きたい。文化とか言葉とか宗教とか、苦労するくらい知らないところに10日間くらい行くことに憧れを感じます。そういう意味で、ネパールは近くて遠い国なので旅先としてぴったりかも。

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