就活を中断し初めてのひとり旅。何もかも分からなくなって辿りついた1つの答え。「自分で証明するしかない!」

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人はなぜ旅へ出るんだろう。




「旅行」と「旅」は違うと私は思う。


「旅行」っていうときは

自分が普段暮らしている場所とは違うところへ行って

その知らない土地の風景や文化を楽しんだり

食べ物を楽しんだり、お土産物を見たりとか

純粋にそういった行為自体を楽しむ、観光的要素が強いイメージ。

表面的な感じというか。


でも、「旅」というとき。

これは、もちろん上に書いたような「旅行」と同じ要素が含まれるのだけど

その行為を通して、なにかもっと

深い何かを探しに出掛けるような

出逢いにでかけるような

自分の人生のヒントのようなものを掴みにいくような

そういうもののような気がする。

だから、「旅行」よりも「旅」の方が

人との出逢いの価値が大きい

そんな気がするのだ





これから私が語るお話は、今から4年前。私自身が大学3回生~4回生にかけて

人生に迷い、何もかもが分からなくなって、初めてひとり旅をし

やっと1つの答えへと辿り着く、リアルストーリー。

私にとって私自身の人生を生きるための、原点であり岐路となった旅のお話です。




―就活に対する疑問―


「最近なにやってるの?」

「これからどうするつもりなの?」

「就活やりなよ」


何度も何度も言われた言葉です。


「世の中そんなに甘くないよ」

「嘘つくのなんて当たり前なんだから」

「そんなんじゃやってけないよ」


何度も何度も言われた言葉です。


言われるたびに、考える。

言われなくても、ずっと考えてしまう。


今、やってることしっかりあるよ。

これからどうするのか、それを考えてる。

それを決めるために、それに繋げるために動いてる。


わたしが今やってることは就活じゃないの?

わたしって甘いの?

え、みんな嘘つきですか?

本当のこと言っちゃいけないの?


もっともっと考える。

わたしって何か間違えてるのか。

考え方おかしいのか。

自分は現実の世界で生きてるのか。

もしかして、理想や空想の世界で生きてきたんじゃないか。


なんだか狭間にいる感じ。


自分は今どこにいるんだろう。


全部があやふやになって、わけがわからない。

自分がわからない。人が分からない。世界が分からない。


そんな状態。


分かりたい。分かりたくて、すっきりしたくて仕方ないのに

考えれば考えるほど、まるで蟻地獄にはまったみたいに抜け出せなくなってくる。

もがけばもがくほど、深みにはまって。


動くことも疲れてくる。


そんな状態で。

そんな状態のまんま、いろんな人に会いました。



京都の路上でうたをうたい、世の中をもっともっとおもしろくしようとする人。


誰かを元気にしたり、生活の中にさりげなく入っていくようなお菓子を作るひと。


企業での就職ではなく、NPOで働きながら自分のやりたいことをやって生きるひと。


まちに密着して、大学生や地域の人をたくさん巻き込みながらカフェづくりをするひと。


退職して、カフェを始めて、そのカフェに集まる人にきっかけをつくれるような場づくりをするひと。


沖縄に料理の勉強をしに行って、愛媛で出張カレー屋さんをしてるひと。


大学を卒業して、なんだかワクワクの詰まったシェアハウスを経営してるひと。


ゲストハウスに滞在していた、若い人に音楽の楽しさを伝えようとイベントを企てる歯医者さん。


京都の美しいものに惹かれて、それを伝える仕事をするひと。


世界中を旅して働いて、今では宮古島のゲストハウスを経営しながら家族とともに生きるひと。


生徒にいろんな選択肢を教えてあげれるような体育教師を目指す大学生。


後悔しない生き方をしているとはっきり言える雑貨屋さんの営業のお父さん。


建物の屋上に庭をつくってしまう庭師さん。


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