親の捨て方、子からの捨てられ方 今介護が抱えているお金の問題

1 / 2 ページ

前話: 親の捨て方、子からの捨てられ方 介護の現場から愛をこめて
次話: 親の捨て方 子からの捨てられ方 介護が抱えるお金で解決できないシャレにならない問題

 こうゆう世界が素敵だと思うんですけどね



介護を取り巻く問題は

大きく分けて2つ

人材不足と資金不足

身も蓋もねぇなと思うでしょうが

この2点が大きくかかわっています。

解決策があるのだとしたら

人の考え方のあり方の変更と

お金の確保になるでしょう。

お金については

実はあんまり危惧してはいません。

というより

お金で解決しない問題があまりに深刻すぎて

お金の問題が大きな問題にならないのが本音です。

またこの問題

どうしようもないのですが

どうしようもないなりの解決策はあります。

というか

勝負は30年持ちこたえられるか

この一言に尽きます

何を言い出すんだと言われそうなのでこちらご覧ください。



こちらみていただければわかるのですが

人口ピラミッドです。

しかしちょいと仕掛けがしてあります。

見ていただきたいのは

団塊の世代と呼ばれる世代と

彼らの子供団塊ベビーの世代です。

見ればわかるのですが

2020年から2050年には

舐めらかな逆3角形に補正されていくのがわかるでしょうか?

これは団塊の世代並びに団塊ベビーがいなくなることで

人口ピラミッドは大幅に補正されることを意味します。

さすがに100歳以上いまのまま生きることはないだろう

このように考えるわけです。

また今の施設不足もこれにより大きく改善することが見込まれます。

だって死んだ人間が、施設のベットを占拠することはありませんから

お金の面での問題はこのままいけば問題ありません。

このままいけば…ですが

と言うのも

介護保険が破綻する可能性が非常に高いです。

そもそも

介護保険て何という方に簡単に説明すると

介護保険っていうのがあるおかげで

老人への介護サービスが1割負担で受けられる

と言うものです。

いわば90%引きクーポンみたいなもんです。

これと年金のあわせ技でようやく特養に入れる

こうゆう方は非常に多い

だけど今度は自己負担をお願いするなんてことになりかねません。

特養の入居費用の平均額は大体約15万ほど

その内訳として介護保険がかかるのは

国と市町村から控除を受けての残り金額

これを介護度にあわせてみた金額

22000~31000円が

介護保険による1割負担の金額です。

(残りは居住費や、食費など介護保険がかからない部分での施設入居費用です。)

この自己負担部分が丸々10倍になる

ざっと計算すれば20万から30万月額で負担増

年間で240万から360万負担増

介護サービスが受けれなくなる。

これが普通になってきます。

よくサービスが悪いなどと言う話が出たり

介護マンションで介護者が拘束されていたり

なんて話が問題になりましたが

サービスが悪くても当たり前

だってあなたが負担額のサービスを受ける費用は

1/10しか支払ってないんです。

例えるなら

500円のパスタを50円しか払わないけど味に文句言おうとか

30000円の高級旅館に3000円しか払わないけど完璧なサービスを受けよう

こんな風に言うのと同義な話

少し考えるとおかしい話ですよね。

これは医療費にもいえることで

昔病院勤め時代に

タバコが100%原因だとわかっている人のみで換算した

間質性肺炎の治療にかかる税金の総額が

タバコ税の徴収分よりはるかに上回っているにもかかわらず

タバコを吸う方が

非喫煙者よりも税を払っているのだから俺を厚遇しろ

と怒鳴り込んできたことがありました。

(その方にはあなたが吸わないほうが、国庫に利益がもたらされますと説明しました。)

知らぬがゆえにだとはおもいますが

私たちは全額払っていないのにサービスを受けています。

介護保険破綻があればここを全額負担する必要性がありますし

それが出来ないのならば

3時間のヘルパー派遣に切り替えられても

文句は言えない状況です

じゃあ不足分9割はどこから出ているの?

もちろん私たちの血税です。

老若男女かかわらず

お給料から引かれた税金&消費税が主な財源となってます。

ここから国が半分

県がその1/4

市が1/4ずつ負担します。

しかし

ここにも大きな問題があります。

介護保険はかなりの高利率で運用されています。

年4.1%程度です。

国民の経済指標として年間2.3%の成長を見込んでの利率です。

よくわかんない?

ですよね

ぶっちゃけていいましょう。

日本経済がバブル期で無茶苦茶盛り上がっていた

高度経済成長の値が年間2.3%の成長です。

ろくに時流も読めないお役人が決めた成長率なのでしょう。

介護保険、医療費の負担は20年かけて日本経済を食い荒らしました。

寧ろ頭の切れる方だったので

後先考えず自分たちが甘い汁吸うために決めたのかもしれませんね。

バブル経済の成長が続く?

はっきりいいます。

あんなものは異常だったから起こったことで

2度と起こらないものです。

起こるとすれば戦争で日本全土が焦土と化し

ストーリーをお読みいただき、ありがとうございます。ご覧いただいているサイト「STORYS.JP」は、誰もが自分らしいストーリーを歩めるきっかけ作りを目指しています。もし今のあなたが人生でうまくいかないことがあれば、STORYS.JP編集部に相談してみませんか? 次のバナーから人生相談を無料でお申し込みいただけます。

著者のYamauchi Nobutakaさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。