大学の授業で第五外国語までやって感じたこと。

第二外国語って...

 皆さんは「第二外国語」という言葉を聞いたことがあるだろうか。

 大学生たちの中では、この「第二外国語」という言葉は、「ニガイ」という言葉に変えられて使われている。

  多くの大学生にとっては「ニガイ」は必修化されていることが多いので、生活に密に接している慣れ親しんだ言葉だ。当然この「ニガイ」に苦しめられている人も多いだろう。独学で学ぶことが一般の科目と比べて難しい科目なので、授業に出席しなければ理解するのが困難だ。

 また語種によっても難易度が変わってくるとも思う。どの言語が難しくて、どの言語が一番簡単だというのは一概には言えない。しかし我々日本人にとって、なじみのない西洋の言語は難しいと思う。名詞に男性、女性という概念があるので、日本人にとって非常にハードルが高いと思う。アジアの言語ならば語源が共通していることもあるので楽なこともある。しかし我々が日常で使っている漢字と中国語の漢字と異なることや、中国語の漢字そのものの発音が難しいこともある。韓国語は音は似ていることはあっても、日本で暮らしているとやはりハングルなど日常で使うことがないので難しいと思う。だからどの言語も一概にどれが簡単でどれが難しいと断定することがなかなかできない。


大学での外国語遍歴


 僕は大学一年生のときにこの大学の第二外国語として中国語を履修した。僕は履修申告したときは新たに語学を学ぶということが、どういうことかイマイチ分かっておらずにその大変さを理解していなかった。僕の履修していた中国語の授業では毎時間にテストがあった。しかも2つのテストだ。ひとつは単語のテスト。教科書に出てきた新しい単語を毎週テストするというものだった。そしてもうひとつは白紙の紙に教科書の本文をそのまま漢文とピンインを丸暗記して書けというものだった。中国語を学び始めてすぐだったので、本文の量が十何行ということはなかった。しかし、完璧なまで丸暗記をしなければならないので、これが毎週あるとなると負担でしかなかった。

 僕はこの時点でもう死にそうだった。勉強が追いついていなくて何度か白紙に近い状態で提出したこともあった。もちろん履修している授業はこれだけではないので、こればかりに時間を割いていられなかったし、他にもするべきことはたくさんあった。

 これらの2つのテスト以外にもこの授業ではやることがあった。それはスキットだ。教科書の登場人物になりきって何人かで演劇をしなければならなかった。この演劇では教科書の内容を見ながらやることは禁止されているため、丸暗記することは必須である。丸暗記したことが前提でこのスキットをやっていくので、演技をする同じグループの人に迷惑をかけないように必死だった。

 ただ、この中国語を習い始めた学期は、他の言語を学ばなかったので中国語のみに打ち込むことができた。だから負担も少なかったはずだが、僕は中国語だけで精一杯だった。

次の学期からは中国語に加えて、英語を履修し始めた。英語は毎週のレポートもあってさらに負担が増えた。自分のキャパシティでなんとかやっていけそうなペースだったが乗り切ることができた。


まさかの首を絞めるような決断


 そんな中、僕にはある悩みがあった。僕が大学在学中にやりたいこととは何だろう。僕は今もこうやって記事を書いて発信しているが、僕は文化の発信者になりたかった。だからといってどんな科目を履修することが自分の目標に近づけるのかイマイチよく分かってなかった。

 それに加えて僕は国際的な人になりたいという夢もあった。テレビやインターネットで有名人たちが英語や中国語を流暢に喋っている。僕はそれを見たとき思わずカッコいいと呟いてしまった。僕もこのようにペラペラと色々な言語を喋りたいと思った。いつか色々な語学の勉強をして、自分もマルチリンガルになりたいと思うだけで日々が過ぎて行った。そのまま一年半という月日が流れた。

 一年半経って履修する科目を決める期間になったとき、自分の中で何かむず痒いモノと出会った。このままただなんとなく大学生活をしていて良いのか。ずっと色々な言語を喋りたいと思っていたが、実際には何もしていないじゃないか。何かしなければならないという思いに駆られた。今までの英語と中国語に加えてもう一つ新しい言語をやってみようと思った。友人にマレーインドネシア語英語、そして中国語を同時に履修した人がいたのでその人に話を聞いてみたところ間髪入れずに

「やめたほうがいい! 辛いからついていけなくなるよ。」

と言われてしまった。確かにそうだ。中国語だけで苦しんでいた人が3ヶ国語を当時に履修なんてとんでもない。僕はビビったが、やっぱりやるなら今しかないと思い履修に踏み切った。

 そしてどうせやるなら限界に挑戦しようとした。5ヶ国語だ。5ヶ国語を同時に学ぶ。他の友人には4ヶ国語をやるという人がいたから僕はその上を行こうとした。その語学の内訳は、英語、中国語、韓国語、フランス語、ロシア語だった。基本は週2の授業だが、韓国語にいたっては週4で学ぶことを決意した。英語と中国語は続けると思えばまだ理解できる。しかし新たなこの3つは、この3つだけでもキツいと思う。でも僕にはやるしかなかった。挑戦して自分の中で金字塔を打ち立てたかった。

 この五カ国語履修を決意する前にある一連の出来事があった。夏休みの終わりにある中国語のテストで、良い点を取った人だけが受けることができる週4の中国語の授業を履修しようとしていた。それに加えてフランス語か、もしくは朝鮮語を履修すればいいというプランを立てていた。そしてその中国語のテストを受けたが、良い点が取れなかったみたいだった。結果は返却されないので、どの程度得点できているのか分からない。僕はその授業が履修不可になってしまった。

 僕は中国語は絶対履修できるものと思っていたので、正直計算外で予定が狂ってしまった。中国語を中心に履修を組んだのに、中国語という中心の核が無くなったので、授業が始まる二、三日前に一から履修を組み直さなければならなかった。そこで僕は急遽に番目にやりたかった韓国語を本来やるはずだった中国語と同じペースで学習することにした。その後どうせなら一気に学んでしまおうという想いで、もう二つフランス語とロシア語の科目を追加した。

 そしてついに授業がはじまった。時間割的には一日4カ国語学ぶ日もあった。やはり最初の1、2週間はとても辛かった。頭を整理することができなくてこの生活がずっと続いたなら耐えられないと思った。新しい言語を学ぶときにその言語特有の読みで苦労する。


凡人には戦いだった?毎日


 授業ごとに振り返っていこう。最初は韓国語の授業だった。韓国語の授業は2日に1課のペースで進んでいく。もちろん早くて僕だけではなく、クラスの人も苦しんでいた。それが週4日、2日に1回のペースでテストがあった。教科書も割と厚く、難解な単語もそこそこ載っていた。授業は本文を1回ちょっと読んだだけで文法の解説にとても時間をかけていたと思う。文法は日本語と一緒なので語順こそは苦労しないが、韓国語の場合こうなるという独特なルールを解説するのに時間を割いていた。それだけで100分の授業は終わってしまうので、予習復習は不可欠だった。個人的にはハングルの文字に抵抗がなかったので苦労はせずに覚えることができた。

 次にあった授業はフランス語だった。こちらは週2日。片方はよくある第二外国語の授業っぽく黒板を使ってやる授業だった。昔ながらに受け継がれて来た古風な第二外国語を学ぶ風景とでも言えようか。そしてもう一方の授業には驚いたことしかなかった。なんと黒板を使わなかった。教科書も使わなかった。では何を使うのか。何も使わない。自分たちで文を作文して、寸劇を皆の前でやるということがいつもの日課だった。今まで受けたことない授業だったし、身に付いているのかも分からなかった。古風と革新的な授業スタイルを僕らは行ったり来たりした。ただどちらの授業でも初歩的な活用はしっかり叩き込まれた。

 次の授業はロシア語ではあるが、僕がこの最初1、2週間で辛いと思った瞬間はロシア語のアルファベットだった。見慣れた文字も全然違う読み方をする上に、見慣れない文字もある。自分の常識を覆さなければならない上に膨大な知識を詰め込まなければならなかった。例えばPをエルと読み、Nをひっくり返したような文字も存在する。まずこういったアルファベットを読めなければ文章も読めない。このアルファベットを読めるようにするのに必死だった。このアルファベットを読むために時間をかけたかったが、他の言語にも時間を割かなければならなかったので、時間を取ることができなかった。授業のスタイルはとても良い先生だったのでとても伸びやかに学ぶことができた。この先生のおかげで挫折することなくロシア語を続けられた面もある。

 週の半ばにあった授業は中国語である。僕はこれまでずっと中国語を授業で学んで来たのでここで大きく壁となる物はなかった。授業の内容は中国語の資格試験の対策をするというものだった。中国語の試験には大きく分けて2つある。1つは中国語検定と呼ばれる日本人向けの資格である。もう1つはHSKと呼ばれる中国政府が実施している国際的な資格である。この授業では後者に当たるHSKの授業の対策を主にやっていった。対策といっても僕の中国語のレベルは一般的な大学の第二外国語の授業を1年半続けた程度だ。その僕が対策しても合格できるHSKのレベルは高々知れている。HSKの3級が1年半週4日の授業を受けて、さらに自学して取れるレベルと学校のHPに書いてあった。しかし先生の意向でHSKの4級を目標にして授業は行われた。毎週の単語テストもあった。4級の単語リストから何十文字かをランダムに出題するという感じだ。実はこの授業、最初の授業でHSKの問題を解かされたときにとてつもない難しさを感じた。問題に対する語彙が足りず、文意が取れなかった。他の語学の負担もあるので僕はこの授業を切ってしまおうかと思っていた。

 そしてその翌日にあるのが英語だ。英語は唯一の救いだったかもしれない。リスニングのために洋画を見るのだ。朝1限で辛かったが、映画もファッションブランドをテーマにした映画で面白かったので苦ではなかった。授業内容はその映画中に使われた英語のセリフのディクテーションや、表現の習得という感じだった。しかし先生の口から衝撃的な一言が放たれた。

「最終課題は少人数のグループで映画を撮ってもらいます。」

 僕は全員男だらけのグループに招集され(もともとクラスに3人しか女子がいない)脚本からロケ地をディスカッションした。単に英語の授業と言ってもとてもハードな物だった。

 ざっと述べたがこれが一週間だ。最初の2週間から1ヶ月が山場だった。語学の最初の壁だ。色々な言語を自分の中で処理するのに精一杯だった。かつて中国語を習い始めたときに、中国語だけでもとても苦労したのに今回は単純に4倍キツい。手に負えずに大変だった。まず週4日の韓国語を軸として軽めに復習を行い、その他の空いた時間で他の語学の勉強をした。最初は困難に思えたが、1ヶ月くらい経つと要領を覚えて段々楽に思えてきた。語学だけではなく他のことをやる時間も確保できるようになった。


そして月日は流れて次第に慣れへと

 中盤になってとりあえずやっていたことは、朝鮮語の全範囲の予習だ。最初の1ヶ月で授業のスタイルは分かったので、授業中にやると思われる練習問題を全て解いた。一通り中間テストまでの範囲をやったのでとりあえず慌てることなく、落ち着いて授業を受けることができた。そしてそれぞれの授業の前日に教科書をめくって復習をした。フランス語はとりあえず活用をブツブツ言って暗唱していた。ロシア語はようやく文字に馴れて来た。そのレベルなのに先生の教え方が上手なのか、ロシア語の簡単なフレーズを言えるようになっていた。中国語は中国語の目標としてHSKを受けることにした。まず3級だ。週4日ではないが一応1年半ほど習っているので挑戦してみようと思った。試験会場への道を間違えるなどハプニング、試験問題も簡単ではなかったので、絶対落ちた。と思っていたが、結果は満点近くで合格してしまった。とりあえず続けていてよかったと思った。英語はいつも通りリスニングと表現の練習だった。

 時は流れて中間テストとなった。中間テストに対して特別な勉強はしなかった。今までの勉強をとりあえず続けた感じだ。第一韓国語のテスト範囲は今まで習った全てと言われて特別な対策もできなかった。まあ、結果的にはなるようになった。

 中間テストが終わってから、学園祭の時期になった。学園祭の休みを利用してもう一度朝鮮語の予習をした。同じように授業でやる練習問題を今度は授業の全範囲予習した。さすがに最後の方の内容になると簡単にインプットすることができなかった。しかし授業でやる前になったらまたもう一度予習すれば良いと思ったので完璧に理解することを目指さなかった。とりあえず授業前に一周しておくことが目的だった。フランス語とロシア語は特に全範囲予習はしなかったが、授業中に覚えてしまえばいいと思った。なによりこの二つの授業は勉強している雰囲気はなく、遊んでいるうちに語学を身につけていく感じだったので全然苦ではなかった。中国語ではHSK4,5級をダブル受験することを決めた。だから空いた時間は中国語に学習時間を注いでいた。結果はHSK4級に合格して、ギリギリでHSK5級に落ちてしまった。5級に受かるわけないと思っていたので当然の結果だが、合格ラインにギリギリだったことはそれほど中国語の実力がついたのかと思うと嬉しかった。英語では映画の件で困っていた。スケジュール的に年内に映画を全て撮り終えて編集もしなければならないのだが、全くストーリーもロケ地も決まっていなかった。毎回話し合いはうやむやになって終わるだけで進展がなかった。こうやっていくうちに次第と期末テストの時期になった。

 期末テストジーズンも中間テストのときとやることは一緒だった。特に特別な対策はしなかった。というよりも全範囲がテスト範囲だったのでしたくてもできなかった。むしろ五カ国語をやると決心してはじめたときが懐かしいくらいに今の生活に余裕があった。韓国語は終盤にやはりウッとなったものの致命的にできないということはなかった。ある程度の作文なら行えるぐらいの実力はついた。フランス語の授業も最初の頃は教科書も使わず、寸劇をやっていることに驚いてびっくりしていたが、今では馴れっこだ。割と耳でフランス語のフレーズを聞くことも多かったので初歩的な物なら身に付いた。ロシア語は、本当にロシア語の入門中の入門しか足を踏み入れてないけど迷路みたいだった。なぜあれだけ活用するのかという疑問しか浮かばない。授業を終えると中学2年生レベルの英語と同等の実力がつくと先生は仰っていたが、実際はどうなのだろう。基本的な動詞と文法は覚えたが、客観的に見てみないとよくわからない。中国語は最後の授業に期末テストとして4級の模擬テストを行った。まあ4級に受かっていたのでそこそこできていたと思う。それに加えて、中国語による作文レポートも課題としてあった。課題は300字程度で作文するというものだ。中国語で長文を書くことは初めてだった。課題が発表されたとき、たった300文字だから余裕だと思っていた。しかし300文字を中国語で書くとなると中々書けなかった。改めて少ない文字で言いたいことを表すことができる漢字の凄さも実感したし、自分の作文力の無さも痛感できて非常に良い物となった。


ここでまさかの事件... 語学学習でなぜ夜中まで労働?


 一番の難関は英語だった。全く何も決まらないディスカッションは致命的な物になった。12月の終わりには映画は完成しているはずだが、12月の半ばからようやく映画を撮り始めたばかりだった。ストーリーもまともに決まっておらず、とりあえず撮って素材だけは集めておこうという感じだった。ストーリーはミュージカルのような物にしようと言っていたのだが、その曲も正式に決まってないまま映像を撮り始めた。とりあえずキャンパス内を楽しそうに歩き回る映像を撮影した。朝の一限から皆目をこじ開けてアクションした。

 これではマズいということになり、自分たちで歌って曲を録音しようと何度か集まった。そこでレコーディングの風景を収録したが、その映像が撮れたところでやはりPVが良いのではないだろうかととてもふわふわしていた。この英語の授業はテストこそなかったが、その代わりにグループワークの映画がテスト代わりとなっていたので気を抜けなかった。そうでいながら曲を録音しても次回もう一回きちんとした録音をするからという理由で、録音を保存しなかったのだ。

 もう一度これではマズいということになったが、僕らは集まることもなかった。さすがにマズいと本機中の本気で焦ったのが発表の前日だった。前日の段階でセリフも決まってない上に、カメラのイメージも決まっていないままだった。ただあるのは、この前撮ったレコーディングしている映像と、キャンパス内で走り回っている映像しか手元になかった。これだけではPVすらも作れない状態だった。その状況を見かねた僕らは学校に泊まって徹夜で作業することにした。撮影から編集まで全て1日で終わらせるのだ。

 僕らが揃ったのは夕暮れ時、午後18時を過ぎた頃だった。それから台本の制作→歌の録音→歌のレコーディング風景の撮影→演技の撮影→編集といったスケジュールを12時間ちょいでこなした。元はと言えば僕らが悪いのだが、本来長い時間をかけてやることをたった12時間でやってしまうことは激務だった。ただ集まった皆は前向きだった。皆泊まりがけで課題を行うことにワクワクすら感じていたからだ。深夜の買い出しとしてコンビニに行ったところ道を間違えて森へ抜けたときはホラーだった。20時までには台本の制作を終えた。そこから23時前までにレコーディングを終了した。休憩を挟んで日付が変わった頃から撮影を開始し始めた。結局キャンパス内での撮影だったが、真っ暗なキャンパスの中撮影しなければならなかった。それが終わるともう4時頃だった。ここから映像を組み立てて映画にしなければならない。睡魔が襲ってきて限界を迎えていた。なんとか映画になって、提出媒体のDVDに焼いたときもう既に授業開始の10分前ぐらいだった。本当にギリギリで深夜テンションが入った映画になってしまったが、語学とチームワークの大切さを学びとても良い経験になった。

 最後には韓国語で寸劇をやった。10分くらいの劇を台本から考えて全部韓国語で演じるのだ。セリフを覚えるのはなかなかハードだったが、誰かの迷惑になってはいけないという想いで必死に覚えた。

 これで期末テストも終わって五カ国語の波は終わった。馴れてからは本当に案外余裕だった。同時にかけがえない成長できた濃厚な学期だった。普通に考えて他の一般の大学生は一学期にやって英語と第二外国語の二つぐらいだ。それを僕は2.5倍やった。単純に考えて2.5倍成長できた。それぐらい自分にとってためになる時間だった。


新入生や大学生で第二外国語を選ぼうとしてる人へ


 ここで新入生の人や第二外国語に困っている人にメッセージを送りたい。どうやって第二外国語を決めれば良いのかという人が多いと思うが、それは人次第である。実用性で選ぶ人や、簡単に習得できるかどうか、お洒落だとか、憧れが強い言語などだ。ちなみに実用性だとやはり中国語、韓国語とアジア系の言語になっていくと自分は思う。観光客や街の看板などを見るとそれがよくわかるだろう。アジア系の言語はやはり日本語と文法が似ていることが多い上に、発音も似ていることが多いので簡単かもしれない。逆に西欧系の言語は日本語とは全然異なった物となるが、英語ができるならそれを活かせるかもしれない。

 各言語ずつ、履修動機や現状を踏まえながら述べていきたいと思う。まず中国語から。おそらく中国語を第二外国語として学ぶ大学生は最も多いのではないだろうか。何度も言ったが、やはりその実用性だろう。話者も多い上に、日本と中国は隣接しているために使われる場面も自然と増えてくる。いざ学ぶとなると、私たちが普段使っている同じ漢字がとても多いことに気づく。中国語を学んだことなくても、新聞を読めば何のことについて言っているのか分かるはずだ。しかしながら発音となれば話は別だ。まず普通の何と読むかに加えて、声調が加わる。上がったり下がったりするのを身につけるのが非常に困難だ。そのため学び始めてからしばらくはずっとこの声調を学ぶことになると思う。それを乗り越えれば段々楽になってくると思う。後は語彙を増やすだけだ。個人的には学習初期が大変な言語だと思う。

 次は韓国語だ。中国語同様に似ている語彙がたくさんある。漢字語と呼ばれ漢字をハングル読みにしたものが多くある。例えば牛乳をウーユーと読むことや、毎週はメチュと読むことだ。しかしながら最大の難関は文字だ。いくら音が似ていても文字は全く違う。そのため文字をまた暗記しなければならない。それが学習初期にぶつかる壁だろう。見慣れない文字で単語を覚えるのは非常に困難だ。文字さえ覚えれば楽になると言ったところだろうか。文法は日本語とほぼ一緒なので、文法で悩むことはないと思う。ただ発音が日本語と異なって韓国語独特の規則に馴れなければならないのが大変だ。上達の速度は早い言語だとも言える。

 フランス語を学ぼうと思う人は、西欧系の言語を選ぶ人の中では多いと思う。学ぶ人は圧倒的に女子が多い気がする。しかしながらアジア系の言語と違って難しさは上がるだろう。まず英語の固定概念を打ち砕いてアルファベを覚えなおさなければならない。文字がこう並んだ時はこう読むというような規則も覚えなければならないし、つい出てしまう英語読みとも戦わなければならない。そして活用が多い。英語の活用は動詞にsがつくぐらいだが、フランス語になると6つの活用を覚えないといけない。活用を覚えるのが苦手な人には苦痛だろう。そしてRの発音は強敵である。これらをこなせる自信がある人は、ぜひともお洒落で誇り高きフランス語を選ぼう。

 やりたがる人が極めて少ないと思うが一応ロシア語に触れておこう。ロシア語は言語好きが辿り着く場所かもしれないほどマニアックだ。見慣れないキリル文字、独特なイントネーションと発音。異世界だ。なにしろ活用形が半端なく多い。動詞のグループごとに動詞の活用のさせ方も違うし、形容詞だって活用させる。それだけではなく、名詞まで活用させて形を変えてしまうのだ。この活用を覚えることが大前提になる。そして語彙ではあるが英語と被っている物は少ない。先生曰くフランス語とドイツ語の影響を受けたらしい。とても玄人向けの言語だが、攻めたい人はぜひ。

 その他の言語も少し触れたいけど、僕は学んだことなので聞いたことを少し。ドイツ語は男子が多い。英語と似てる。アラビア語は神と対話できる。マレーインドネシア語は簡単(友人曰く)らしい。スペイン語は発音がわりと簡単らしい。


終わりに


 とてもひよっこの僕だが、言語というフィールドで小さな挑戦をした。ここに書いたことが少しでも役に立ったなら幸せだ。僕はこれかも挑戦し続けたい。次の春はどういう感じになるのか想像がつかない。僕は今度スペイン語を学んでみたい。これらの言語とまた一緒に学ぶのかは未定だが、とりあえず次はスペイン語に足を踏み入れてみようと思う。今まで習得したことを忘れないで、発展させる心意気でいたい。

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