小4の時に株オタクになった少年のその後の物語 【第2話】

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インターネットはまだ無かった


ある日、小4の少年(私)が家に帰ると、

居間で祖母が新聞を読みながらラジオを聞いていた。


聞いていたのはNHKのラジオ株式市況。

現在も夕方5時から放送されている番組で、

その日の個別企業の株価を順に読み上げて行く、

という内容。


当時はまだインターネットが無かった時代。

株(株価)の情報を手に入れるためには、

「新聞」

「ラジオ」

「電話」

といったあたりしか手段はない。


祖母は新聞を読みながらラジオを聞いていた。

(画像は新聞の株式欄)



ラジオの株式市況は、

まず最初にその日の概況の説明をした後、

個別企業の株価の終値と前日比を読み上げていく。



上記の新聞でいうと、

最初は極洋、

次にニチロ、次は日本水産…

といった具合で放送が続いていく。


祖母は、

自分が保有している企業が近づくとソワソワし、

読み上げられた株価に一喜一憂していた。


特にこの頃はバブルの時代だったので、

毎日のように大きく株価が上昇しており、

祖母はその度に小躍りしているような状態。


その姿を見て私は、

「何やら楽しそうだ」と株に興味を持った。



最初は新聞とラジオから


繰り返しになるが、

当時はまだインターネットが無かったので、

情報源はほぼ新聞とラジオのみ。

(テレビ東京はまだ北海道では放送されていなかった)


小学校4年生の少年(私)は、

学校から帰ると夕刊を見て前場の状況をチェック。

(前場=午前中の取引のこと)

午後5時のNHKラジオ株式市況が始まると、

読み上げられる企業名を新聞と共に順に追う。


平日はほぼこの繰り返し。


皆さんも何かしら興味を持ったものがあると思うのですが、

幼少期に興味を持ったものは、その吸収力が違うわけです。

しかもしっかり確実に覚える(根付く)パワーがもの凄い。


この生活を繰り返した私は、

程なく上場企業の名前をほぼ全て覚えてしまい、

その興味は更に増していったのでした。


(第3話に続きます)






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