LGBTなのか、そうじゃないのか?あまり知られてないけど「Xジェンダー」というセクシュアリティがあります。

こんにちは。

Xジェンダーというセクシュアリティを知ってもらいたくて、この記事を書いています。

ジェンダーの話、「読むの、正直苦手・・・」という方は、すみません。他の方の記事など読んでくださいね。「べつに気にしないよー」という方は、とっても嬉しいです。


それでは、お話させていただきます。 

LGBTって、ご存知ですか?「レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー」の略です。Xジェンダーとは、この「LGBT」に含まないかも!?あえて言うならば、「LGBTX」かも!?というものです。


Xジェンダー(エックスジェンダー)は?Wikipediaの説明を引用させていただきます。

Xジェンダー(X-gender)とは、出生時に割り当てられた女性・男性の性別のいずれでもないという性別の立場をとる人々を指す。女性・男性の性別のいずれでもない性別を区分するかぎりでは、中性というあり方、無性というあり方、両性というあり方、性別という枠組みから脱するというあり方、女性か男性か定まりきらない流動的であるというあり方など人により様々である。」

生まれながら身体の性別が男性・女性のどちらでもない「半陰陽」という方もいらっしゃいますが、私のケースということで、「もともと女性のカラダに生まれてきた、染色体検査では完全に女性の、Xジェンダー」のお話をさせていただきますね。

ひとりで構成を考えながら文章を書ける気がしないので、Q&A方式にさせていただきますね。

①Xジェンダーだと思ったのは、いつ頃から?

A.明確に「Xジェンダーかな?」と思ったのは、高校生のときでした。

幼稚園の頃から時折、「私は男性?」と思う瞬間がありましたが、完全には精神を男性と思えませんでした。だからといって、「男の子のほうがいい、なりたい!」とか、「カッコイイ!●●ちゃん男!」のように、「女の子だけどボーイッシュな服装でいる」のは、私には絶対違う、と感じていました。

「その他の道はないの?」と子供ながらぼんやり考えていましたが、まったく情報が入ってくることはなかった。

「性同一性障害(現在では、「性別違和」という名称が正しい)」について、小学校高学年や中学生のときに、ドラマ「金八先生」や、杉山文野さんという当事者の方のドキュメンタリーを見て知りました。

 高校生になると、とあるSNSのプロフィールにおいて「中性」という言葉を見かけることが、ときどきありました。「中性」と言っていいなら、私は最高に嬉しいな、と思ったので、検索してみたところ、「Xジェンダー」という説明を発見しました。


それでも、「Xジェンダーを名乗る人に会ったことないし・・・」など、いろいろな理由をつけて、否定していきました。

大学入学時、完全に気持ちが追い込まれていたので、「もし今日明日死んで、天国に行ったじぶんが、その魂の姿が男性だろうな」という空想で、毎日を乗り切っていました。女子大ですからお化粧をしてスカートを履いて、彼氏もできた。

同級生は挨拶にハグをしてくれるのですが、毎日それを繰り返しているうちに、「騙している気分だ」という思いが強くなっていきました。

「性別違和です。心は完全に男性です」と周囲に宣言しましたが、そう公言することで、実際に戸籍変更などしている方々と知り合って話していくと、皆さんは、じぶんの性別違和のように、Xジェンダーを当たり前のこととして受け入れているのでした。

そして「やはり私は『完全な性別違和』とは言えないし、Xジェンダーという立場を取ったほうが、いろいろと広がりのあるアート作品制作だとか、毎日を送れるかもなあ」と実感しました。

このとき、Xジェンダーで良いのだ、と初めて思うことができました。

そしてXジェンダーのイベントに参加し、当事者の方々と交流したこともあり、「Xジェンダー」を否定する気持ちは、ほとんど消えてしまいました。


②Xジェンダーだということは、社会生活において、公にしているの?


私は美大4年次でして、参加するアートイベントのプロフィールにほのめかしたり(Xジェンダーという言葉が知られていないので、「セクシュアルマイノリティ」と書いています)Xジェンダーを扱った作品をつくったりだとか、アルバイト先のトップの方だったり、友人だったり、家族だったり、基本的に「必要な場面、もっと親しくなりたい相手」には話すようにしています。


Xジェンダーという立場を皆さんが覚えてくださったら、すごくすごく嬉しいです。


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