劇団四季ライオンキングはなぜ15年もロングヒットを続けられるのか?~仕事に役立つ豆知識~

劇団四季ライオンキングはなぜ15年もロングヒットを続けられるのか?~仕事に役立つ豆知識~


劇団四季のライオンキングを見たことがありますか?



日本で15年以上も上演を続け、日本での観客動員は述べ1000万人を超えるメガヒットミュージカルです。


僕は幸運にもそのライオンキングに8年以上出演し、あの「めちゃイケ!」にも出演させてもらいました。



なぜこんなにもロングヒットを飛ばし続けられると思いますか???

理由は本当にたくさんありますがそのうちの一つに、プロの出演者が持っている“ある考え方”があるんです!!


お仕事をするうえでも、とても役立つ考え方なので参考にしてみて下さいね。



記事の目次

1.チーター役の人が、ただ歩くだけで涙が出る理由
2.働く人を輝かせる舞台用語“ゼロ幕”とは?
3.プロとアマの差「居れている・居れていない」ってなに?
4.居れていないとどうなるか?
5.まとめ。考え方をちょっと変えてみる


●チーター役の人が、ただ歩くだけで涙が出る理由


劇団四季ライオンキングの幕が開けて少しすると、チーターの人形を身に付けた女性が舞台の右から左に歩きます。


そのチーターを見るだけで涙を流す観客もいます。


なぜだと思いますか?




それは


そのチーター役の女優さんが




“私はチーターとして


なんのために、なぜこの場にいるのか?“




これらの理由を実感して、そのステージ上に存在しているからです。


なぜステージ上に存在するのかということを実感できていなかったら、チーターのぬいぐるみを着た人が出ているただのお遊戯会になってしまうのですよ~^^




実感するためには、ステージに一歩踏み出す前に、その理由を身体に落とし込まなければなりません。




この考え方を舞台用語で“ゼロ幕”といいます。



   (※見事に大草原に存在しているチーター)



●働く人を輝かせる舞台用語“ゼロ幕”とは?


1幕、2幕の前には必ずゼロ幕があって、出演者はそこをしっかりと作りこんでステージ上に第一歩を踏み出していきます。



スポットライトを浴びることのない端の役の人は関係ないと思ったら大間違い!!



どんなに端で観客の注目の的にならない役でも、全員がゼロ幕を作りこんで、実感してステージ上に存在しています。その瞬間を全員が生きているんです。




全体のそのプロ意識がダイナミクスを起こし何倍ものエネルギーとなって観客に伝わり、感動を生み出します。

だから、口コミやリピートが生まれロングランが続くのですね。




実は、このゼロ幕の姿勢は働く人すべてに共通することかもしれません。

なぜかというと、私たちは皆、職場というステージに立っているからだと思うんです。




店舗型の接客業に関わっている方などはわかりやすいですよね。

私は、なんのためになぜこの場にいるのか?

仕事に入る前にこれらを自分に聞いてみて、自分なりの答えを見つけてみます。



・大好きな海外旅行に行きたい

・成功して親孝行したい

・お客さんの笑顔が見たい


この答えは人によりいろいろありますよね。


職場というステージに立つ前に、このゼロ幕を自分で思いおこすだけでワクワクます。

そしてそれが職場の周りの仲間にも伝わり、それをお客様が感じて、「いい雰囲気のお店だな、また来たいな」と思ってくれるのですよね!!




●プロとアマの差「居れている・居れていない」ってなに?


ここでもう一つ、舞台用語の「居れている・居れていない」という言葉を紹介します。


“居れている”とは先程言った、実感してその場に存在できている人

“居れていない”とは、その場に存在できていない人のことです___。




実は、ライオンキングの舞台上で、“居れていない”人がひとりでもいると大変なことになります!!


僕がライオンキングでサボテンの役をやっている時でした。

サボテン役としてその場に存在することはとても難しいことでした。




「佐藤くん、居れてないよ!!」


お稽古の期間中はよく注意を受けました。



一人でも“居れていない”人がいるとどうなると思います???

実は、一人でも“居れていない”人がいると、観客の眼が無意識にその“いれていない”人に集中してしまい、ステージ上の“居れている”人のエネルギーも吸い取って舞台を台無しにしてしまうのです


それくらい、


自分はなぜ、なんのためにその場に存在しているのか?というゼロ幕を落とし込むことは大事なんです。


   (※サボテンとして存在するシーンは本当に大変でした…)



●“居れていない”とどうなるか?


感のいい方ならもうお分かりかと思いますが、これは働くどの現場でも共通している部分がありますよね。



“居れていない”人は、ただ立っているだけ、いつも指示待ち姿勢になっている人です。

店員さんがみんなそんな態度のお店だったら、また行きたいなんてなかなか思えませんよね。

店舗系に限らず会社の会議などでも“居れていない”人が一人でもいると、みんなのいいエネルギーを吸い取ってしまうものです。



逆に“居れている”人は、自分にはなにができるか、常に考えて能動的ですよね。

「すみません、お水ください」とお客さんが言う前に、常に一歩先を読んで水をいれます。

みんなが自然な笑顔で輝いていて“居れている”空間は、いいエネルギーを生み出していて純粋にまた行きたくなります。売上にも直結するでしょうね。




●まとめ。考え方をちょっと変えてみる


ライオンキングの出演者のように、職場というステージに上がる前に、自分が何のためになぜこの場にいるのか?その理由を確認してみるだけで、楽しくいろんな仕事に向き合えると思います。



惰性で、やらされている感が満載な時とは明らかに違うはずです。

そのちょっとした考え方が、周りにいい影響を与え、それがお客さんにも繋わったら最高ですよね。

そういう真摯な姿勢って、いい未来にもつながると思うんです。


自分も含め、これからもそうやって自分を磨いていけたら素晴らしいなって思います。




この記事と出会って最後まで読んで下さったことに感謝します。

職場やアルバイト先・学校などなど、あなたのステージで活かして頂けたらとても嬉しいです。



★このSTORYを読んで面白かったら「読んでよかった」を押していただき、感想を一言伝えていただければ幸いです。


「23才フリーターから劇団四季の主役」
まで登りつめた佐藤政樹の

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