AKBの〇〇ちゃんのものすごい記憶力に驚いた話

次話: キング牧師の名言によって見つけた自分の生きる道

AKB48


テレビで見るのは当たり前のアイドルグループで存在は知っていると思いますが、

皆さんはどんなイメージをもっていますか?

 

なんだかものすごい人数の女の子がいて、毎年総選挙をやっている。

握手会などもやっているらしい。

「ヘビーローテーション」「恋するフォーチュンクッキー」などの曲は知っている。

卒業してしまいましたが、前田敦子さんや大島優子さんは知っている。

今いるメンバーだと指原さんや小嶋陽菜さんぐらいはテレビでよく見るしわかる。

いっぱい女の子がいてアイドルとか言っているが、たいして可愛くない子もいっぱいいるし、

よくわからないなー。

そもそもAKBに関心も興味もないしどうでもいい。

ファンでない方はそのようなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。


私はAKBグループファンで握手会に時々行くのですが、

AKBの握手会ってどんな感じかなのか皆さんはわかりますか?

CDについている握手券があれば参加できるのですが、

メンバーは一日で物凄い人数のファンと握手をします。

会話できる時間は握手券1枚だとたった10秒くらい。

会話と言っても10秒じゃほとんど話せません。

警備の係員がいて、ストップウォッチで時間を測っていて、

会話の途中でも肩をつかまれて流されていきます。

そんな感じなので、長く話をしたいファンはCDを大量に買って、

まとめて握手券を出して、長い時間会話をしようとする人もいます。

そんなお金に余裕があればいいのですが、自分は買ってもCD3枚。3000円位です。

自分は「宮澤佐江」ちゃん

というメンバーのファンなので、

握手会にいくと、握手券を3枚まとめて出さずに、1枚使って握手をして、

もう一度列に並んで握手をして、3回会話をして帰る。そんな感じです。

AKBに詳しくない方は宮澤佐江ちゃんといってもわからないと思いますが。

まだ全然AKBが売れる前で知名度のない2006年にAKBに加入し、AKBの下積み時代から活動している現在25歳のメンバーです。

毎年総選挙で上位16位以内の選抜メンバーには入る、AKBグループでは人気のある子です。

握手会に行くと行っても関東で行われる握手会に数か月に1回行く程度です。

初めて握手をしたのは、2011年でした。

その時は、

「応援してます。頑張って下さい」

「ありがとうございます。また来てね」

それだけの会話でした。

数か月後、また握手会に行きました。

握手をすると、彼女が突然

「色白い。うらやましー」と言ってきました。

自分は純粋な日本人なのですが、白人並みに色白なので、そう言ってきたんだと思います。

突然言われたので、

「生まれつき色白で日に焼けないんだよ」

「いいじゃん、肌きれいでうらやましいよー」

と会話をして2回目の握手終了。

3回目の握手で「今日は帰るよバイバイ」

「次は日焼けしてきてねー(笑)」と言われ帰りました。

数か月後、また握手会に行きました。

「前も来てくれたよね、久しぶりー」

「え?覚えてるの?」

「覚えてるよー」

1回目の握手終了。

一日に1000人以上と握手するのに覚えてるわけないだろうな

誰かと勘違いしてるんじゃないか?もしくはリップサービスかと思って2回目の握手に行きました。

「覚えてるって言ってたけど。本当?」

「だって前来てくれた時に色白いねーて話したじゃん」

驚きました。顔を覚えてるだけでなく、彼女は数か月前の会話まで記憶していたのです。

3回目の握手に行きました。

「相変わらず色白でうらやましー」

「だって生まれつきだもん。バイバイ」

一日で1000人以上と握手をするし、握手会は頻繁にあるし、日々の活動で忙しい毎日です。

数か月前のたった10秒程度のことをよく覚えてるなと正直驚きました。

そして2012年、宮澤佐江ちゃんは中国の上海の姉妹グループに移籍することになってしまいました。

握手会にはしばらく行っていなかったのですが、

日本での最後の握手会なので、久しぶりに行くことにしました。

「上海でも頑張ってね。応援してるから」

「ありがとう。推し変しないでね」

※推し変とはAKBファンの用語で、応援しているメンバーを変えることです。

2回目の握手。

「推し変しないよ。応援してるから」

「ありがとう。戻ってくるときには日焼けしておいてね(笑)

「上海でも頑張ってね。バイバイ」

彼女は海外に移籍してしまったので国内での握手会にも参加しません。

もうしばらく握手会に行くことはないだろうなと思い。

上海で頑張ってくれることを祈っていました。

しかし、その頃日本と中国の政治関係が悪化し、ビザがおりず彼女は上海で活動できなくなってしまったのです。テレビやステージにも出ることもできず、ただ上海の後輩メンバーにダンスを教えたりするだけの日々。

2013年、そんな状況だったので、彼女はAKBと上海のグループを兼任するという形になるとコンサートで発表されました。

自分は、これでまた日本でも活動できるし良かったと思いました。

彼女はその年の総選挙で10位になりました。

そして、その場の日産スタジアムの7万人の前で、全国にテレビで生放送されているスピーチで

「AKBと兼任となったが、いつになったら活動できるかわからないけれど、

後輩にかっこ悪い姿は見せたくないから、上海一本で活動していきます」と宣言したのです。


凄い覚悟だなと思いました。ビザがおりなければ中国ではメディアに出ることもできないし、

兼任なら日本での活動ができるのに、あえてその道すらもたってしまう。

そしてしばらくしてから、ビザの申請がやっと通り上海で活動できることとなったのです。

その後AKBグループでは色々なことがありましたが、

2014年に彼女が日本の姉妹グループのSKEのチームSのリーダーになると決定したのです。

やっと国内で活動してくれることになった。

また握手会に行くことにしました。

2年ぶりの握手会です。

「やっと日本に戻ってきてくれて良かったよ」

「来てくれてありがとう。久しぶりだね」

驚きました。2年もたっています。まさか自分みたいな、

いちファンのことなど忘れているだろうと思いました。

2回目の握手。

「久しぶりって言ったけど、覚えてるの?」

「いつも色白いねって話してたじゃん」

彼女はなんと2年以上も前の、たった10秒程度の会話の内容まで覚えているのです。

正直感動しました。彼女は握手会で今まで何万人ものファンと握手してきたのに、

毎回大量の握手券で長時間会話もしていたわけでもなく、

数か月に1回ぐらいしか握手会にも行っていないような、自分のようなファンのことも覚えてくれていたことに。

それから握手会にはしばらく行っていなかったのですが、

2015年の今年、彼女がフォトブックの発売握手会をやるというので行ってみました。

「久しぶりにきたよー」

「あいかわらず色白いねー」

()・・応援してるから、頑張ってね」

AKBグループはCDをたくさん売るために握手券をつけてAKB商法だと批判されることもありますが、

握手会で応援してくれているファンとの交流を大切にしているメンバーもいる。

ということを皆さんにも知ってもらいたいです。

宮澤佐江ちゃんはテレビなどの目立つ仕事だけでなく、ファンと交流できる握手会をとても大切にしています。

どんなファンの話も真剣に聞いてくれて、いつも笑顔で対応してくれます。

アイドルなんだから当然だろと思うかもしれません。

想像してみて下さい。握手会では1日中立ちっぱなしで、何千人ものファンと握手をするものすごいハードな仕事です。テレビに出たり、コンサートとは違って地味な活動です。

人気メンバーや他のメンバーとも握手をしたこともありますが、テレビで見ている時とは違って、

流れ作業でただ握手をこなしていく、そんなメンバーもいます。

テレビの仕事やCM、コンサートなどは多くの人も見ていますし、華やかでギャラもいい仕事ですので、一生懸命やると思います。

AKBは人気があり、人気メンバーはそれなりの収入があるので、そういう目立つ仕事に力を入れて、握手会などの地味な活動は、言い方は悪いですが、ある程度の対応をしていればいい。

芸能人だし、若い女の子だし、そんな風に考えてしまっても仕方ないかもしれません。

けれど、もうAKBグループで安定した人気を持っているのに、宮澤佐江ちゃんは全く違います。

彼女は応援してくれるファンとの交流を本当に大切にしています。

AKBの握手会には色々なファンが来ます。耳の不自由な方が来ていることがありました。

彼女は昔、全くの無名時代にドラマで手話を使う役をやったことがあるので、自分で手話を勉強し直して、そんな方と手話で対応をしていました。

普通そんなことできますか?人気になっても自分のことを応援してくれているファン1人1人を大切にしているんです。


また、宮澤佐江ちゃんはNHKでALSという難病の特集番組にゲストとして呼ばれ、ALSと闘病中の方の話を聞いて、自分のできることは少ないかもしれないが、何か協力できることがあるなら自分のできることをしたいと言って、ネットやツイッタ―などで情報を発信したりしていました。

ネット上では心ない発言をする人が偽善だ。売名行為だと言う人もいました。

20代前半のアイドルの女の子です。AKBは人気もあり多忙です。偽善でそんな行動がとれますか?

私は実際に握手会で彼女と話をしたり、他のファンや障がいを持ったファンと握手会で話をしている様子をこの目で見てきました。

この話だけを聞くと、ただのファンの宣伝でウソだろと思われるかもしれません。

だけどほんとの話なんです。

先日、彼女にツイッターでメッセージを送ったら返信が来ました。フォロワー数約40万人です。

返信を求めるような内容のことではなく、自分はちょっと社会不安障害という病気で悩んでいたので、ただ読んでくれたらいいなと送っただけです。

正直驚きました。忙しいだろうから読まないだろうと思ってました。まさか返信がくるとは。

ちなみにこの日に行った握手会ではきちんと、内容を読んでくれていて、病気だからといって同情して特別扱いをすることもなく、いつも通りの笑顔の対応をしてくれました。

これからも宮澤佐江ちゃんを応援していきたいと思います。


この話は宮澤佐江ちゃんと私のストーリーですが、AKBグループには何百人という子がいます。

それぞれのメンバーがテレビでは取り上げられない活動などを頑張っています。

そして応援しているメンバーに励まされたり、元気をもらっているファンがたくさんいます。

関心のない方はただのアイドルの話だろと思うかもしれません。

それぞれのメンバー、そしてファンにはテレビだけでは語られない色々なストーリーがあるんです。

※フェイスブックでメーセージを頂いてもシステムの問題なのかメッセージが届きません。


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