教育について考える。

考える力、問いを作る力


2015年6月27日土曜日。

はじめてのIVSのイベントでの議題は「教育」


正直、自分の生きてきた中でワーストスリーに入るぐらい興味のなかったジャンル。


いや、興味がなかったというよりも、今までこのジャンルについてあまり考えようとも思ったことがなかった。


なぜか?



恥ずかしい話、自分はずっと『受け身』のまま、敷かれたレールの上をひたすら一目散に突き進むことが「成功」に近づくと信じきっていたからだ。


私の中学・高校は、定期試験の結果でクラス分けされるという制度だった。


つまり、テストの結果が良いと、まわりから一目で分かるようになっている反面、成績が悪くなると、それもまた一目で分かってしまうのだ。


大抵、成績の良いメンバーは決まっているので、「常連組」というものが存在する。

その常連組にはどこかしらに帰属意識なるものがあり、どことなくその中にいることで安心感が得られた。そして私も、その安心感を味わえている自分に、どこか優越感すら感じていた。


しかし、これは私だけかもしれないが、そういう常連組のメンバーがクラスを移動することになると、「あ、あいつ今回は成績悪かったんだ・・・」と、彼らから痛烈な視線を感じる。

そしてさらに苦しいのが、受け入れ先の1つ下のクラスのメンバーも、「なんでこの子がここにいるの?」という目で見られることもしばしばだった。


そう、これはまさに生徒にとって地獄の瞬間なのだ。


だからみんな、特に成績が上の人は、クラスが落ちないように神経を尖らせ、でも周りに悟られないように、「私なんて全然わかってないよ〜」などといった曖昧な嘘をつく。

(そーいう人は、ほんとはめちゃめちゃ頑張ってる)


そして、定期テストのクラス平均を自分が超えていることを毎回確認できたら、やっと、安心できるのだ。


そんな風にして6年間の学生生活を送った私は、結果的に成績が落ちないようにすることだけを意識して勉強していたのだった。


当然、「自分でとことん考えた」経験などない。



常に問題は「与えられるもの」で、「自分で問いを作りだす力」はないのだ。


そんな私の考え方は、自然なのかもしれないが、教育に関して多様性が重要だとか、考える力が大切だと言われても、ピンとこない。なぜなら、そんな風に考えたことがないからだ。

そんな自分を、私はいつも目をつむって気づかないようにしていた。



しかし、今日の議論で気付かされた。



それではダメなのだ。




「働く」ということを考え、世界で活躍する人材になるにはどうすればいいのかに思いを馳せるようになった時、必ず直面する「考える力」の必要性。


なあなあにしてきた代償が、ここに来て自分に大きな壁となり、苦しいぐらい自分には考える力がないと思い知らされる。


そして、同時に痛感する。

自分で問題を見つけ出す「問いを作る力」の重要性。


あまりに悲しいお知らせだが、この力を、私はどちらも全く持ち合わせていないのだ。

そんな事実に最近、常に挫折感と途方も無い不安を感じるのだが、今日の議論を聞いて1つ、忘れてはいけない、考え方を改める必要があることが分かった。


それは、できないと感じることは、「できるようになる」と意識していることだということ。

さらに、できないことに落ち込むだけではなく、できるようにする方法論まで導き出す必要があるということだ。


確かに今の自分では全くできないが、できないことに悲観するのではなく、できるようにする為に自分には何ができるのか。そこまで考えられて、はじめて自分の中に価値が積み重なる。



できないからできるようになりたい。 そのためには、さて、どうすればいいのか?



この意識を持ち続けて、目の前の出来事に、頭と心を向き合わせ続けられるのか。

今はまだ答えが見えないが、まだまだこれからだ。と信じて行動し続けたい。



だいぶ話がそれてしまったが、そんな一方通行の思想や教育方針を変革していこうとする、教育関係のスタートアップ。日本の未来が、もっともっとこんな風に変わっていけたらいいと心から思った。


同時に、受け身になりやすい自分の思考パターンも、大きく変革していかなければ。


考えるべきことは、まだまだ山ほどありそうだ。







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