時速80kmの車に轢かれ13m飛ばされ、高次脳機能障害で国立大学院生が「大きい」すら書けなくなった1000日の冒険⑧

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無職誕生

いつもありがとうございます!

①はこちらからどうぞ

前回は紙芝居張りに動きがなくすいませんでした。

ただ、心の動きを追ってくれた方もいてくれて嬉しかったです。

いつものみなさん&新しいみなさんありがとうございました!

ナガノノブタカ
就職活動を始めた時はこう思っていました。
「就職できへんなんて別世界の話やろ~」

あかん、別世界の人間になってしまった。

これから人に職業何て言ったらいいんだろう?

もう学生って答えられない・・・でも、働いてるわけじゃない。

理想と現実とのギャップから心が痛みました。


働いたらアカン

・みんな就職して新しいこと始めてるんやろなー。

・今までと違った色んな経験積んでくんやろなー。

・華金みたいなこと経験するんやろなー・・・僕は!?


まるで自分だけポツンと1人だけ取り残されたように感じていました。


この時は本当なら・・・みたいな気持ちが心の奥底に残っていました。

めっちゃつらかったです。

クソックソックソッくそぉ・・・

でも、そんなことカッコ悪いから口に出して言えませんでした。


事情を知っているはずなのに、

知り合いK
まだ働いてないんかよ。


そうゆう思いやりのない言葉もありました。

心の中では反論したかったです。すごく。すごく。すごく。

でも、事実でもあるので言い返せませんでした。


はらわたが煮えくり返り、会心の一撃くらいショックのデカい一言でした。

わかってるのに、悪意ある言葉。

何て言えばよかったのかな・・・

当時はまだ言葉が出てこない語彙力でした。


一週間くらいボケッとジャンプ読んで、散歩して、公園や川でボケッと太陽浴びていました。

何してたんでしょうか?

とにかく論文を提出できたことでやりきった感がありました。

このまま何もしないわけにはいかないと思いながら・・・


ナガノノブタカ
春やな~のどか、、うん、のどかすぎる。
自分だけ世界から切り離されたみたいや。
どうするかなー。
何もしたらアカンらしいしな。
うーん。

・働ける状態じゃないけど・・・今出来ることは何だろうか?

・働いて良くなったら、何をするんだろうか?

・そもそも何ができるんだろうか?

・自分の生きた証は残せるのだろうか?

・その時が来たら何ができるんだろう?


大学院を卒業できても、働く体力、経験を持っていない僕にはわかりませんでした。


結局、アレコレ考えても何も出てきませんでした。

持っていない物に心を費やしても、ないんだから答えにたどり着けませんでした。


手持ちのカードの少なさと経験のなさから自信が持てず、ポジティブに考えられませんでした。


ただ、人間いつ死ぬかわからない。

人生一回きり。

だから、何か始めないといけないと危機感だけいっぱいでした。


諦めない心を作る!!


メジャーという漫画知っていますか?

(主人公)茂野吾郎は野球での向上心を持ち続け、何かあっても決して諦めない、新しい道を探して最後は勝つ!という漫画で心を養いました。

心の在り方を良い方にセットするため、フィクションの物語を自分に重ねました。

そして、イメージしました。

野球でなく、困難に立ち向かう姿を。

そこはジャンプちゃうんかーい!笑

茂野吾郎なら諦めないよな!なら僕も諦めちゃだめだ!

(イメージの中では茂野吾郎になりきっています!)


よし、やろう!!!

何を?とか全く決まっていませんでした。それよりこのままじゃだめ、できることがなくても諦めずに動くんだという気持ちを作れたことが原動力になりました。


カッコ悪くてもジタバタ足掻く

就職したら働く形になってしまうので、選択肢がないからこそ自分で仕事を作るしかない!


誤字脱字だらけの企画書を作って、直して、直して、直して、、一週間以上かけて作りました。

僕は神戸に住んでいましたが、東京にいる友人らを誘って仕事の準備を進めてみようとしました。

東京にいる友人をこの時は信じていました。

この時は。


僕は技術を持っていませんでした。

何もありませんでした。

だから、すでに働いて「必要な技術を持っているメンバー」を仲間にして形にしようと考えました。

そうすれば、何かしらの形になるはずだと考えました。

(働いちゃだめの問題はサービスのリリースを遅らせて、許可が出てから本格化するつもりで進めていこうと考えました。)


弁護士の先生から連絡が来るまで一生懸命準備しよう!

今日できることは今日から始める!


そうして、企画書を手に東京でメンバーを集めようと思いました。

やっぱり東京は人が多い!色んなものが溢れすぎて、目が回りました。
ただでさえ体力ないのに東京行くのすごくつらかったです。

電車だけで体力の7割もってかれます。


神戸は落ち着いていてやっぱり好きです。

自分自身の心の在り方を変えられても、体力はいきなり回復しませんでした。


僕はやると決めている!

そして、3年から5年働いているエンジニア3人を集めました。

ナガノノブタカ
あー今日は忙しいところありがとう。
んー、週末の休みに手伝って欲しい企画がある。
・・・今こんな企画を作っている。
どうだろう?
三人
わかった。手伝うわ!それなら~・・
ナガノノブタカ
うん、いいね!ありがとう!
頼むわ!すごいの作ろう!
三人
おう!カンパーイ!
ナガノノブタカ
うぉおおおおおおおおおお!

一回どん底に落ちたから、次は上がるしかない!

そうゆうことかな?

この時、何とかなる!と感動しました。


・エンジニア1人目Kは大学が同じでサークルでも仲良くしてたメンバーです。約束事には多少ルーズでも、やる時はやる人です。5年くらいの付き合いから信頼を寄せていました。だから、最初に声をかけました。


・エンジニア2人目Pも同じサークルで頭の切れる人です。めちゃくちゃ賢い。ただ、自分の考えが一番正しいと考えている部分もあり、難しい人材でした。しかし、このプロジェクトには重要な役割を担う人材でした。仲間になってもらいました。


・エンジニア3人目Oは1人目Kの同僚で、優れていると紹介してもらい会ってみました。意気投合し、一緒にやろうと誘いました。


そして、赤坂の貸し会議室で会議をしました。

さらに、スカイプで日常的に会議をしていきました。

また、自分にとって新しいことをやっていく・・・経験のないことを始めていく・・・

また毎日体力の限界まで動き回る日々が始まる

つらくても修士論文を乗り切れたんだから、何でもやれるはず!

今回こそ本物の道を作る。

報われるだろう!そう信じて準備も頑張っていきました!

だって、これ以上の下なんてない!!もう落ちるとこまで落ちた。

パソコン→寝る→パソコン→寝るを繰り返しました。

「でも、今は仲間がいるから大丈夫さ!」とほんの少しだけ心に余裕をもっていました。

明るい未来への希望でいっぱいになりました!ワクワクでした!


他のメンバーの意見も加えたため、僕の考えから少しずれました。

その結果、

①voicepaceという声優さんと連携したアプリ開発

②声優さんとファンのバス旅行企画、運営

でも、ポジティブな気持ちで2つのサービスを始めようと決まりました。


よーし準備が始まったぞ!!!

①は詳細な企画書を作りました。仲間は月から金まで仕事してる。多くの思考錯誤で企画を作っていきました。作ってはスカイプで会議して、ダメ出しをくらい。作ってはダメ出しをくらい。。頼んでる立場やから、我慢してでも彼らが「もっとやりたくなる」案にしなくては。そう考えました。

ナガノノブタカ
、こうゆうの、どう?
二人目P
いや、それだと・・・
ナガノノブタカ
(で、具体的にどうしたいの?)・・・わかった直すわ。

「積極的に参加したくなるように」そう思って、作り続けました。

だって、今回は報われるじゃないか!!


②は神戸でSNSから情報を発信していました。すると、相手から連絡が来ました。

これで事務所とコネのある人とつながりました。実際に声優さんとのイベントをしており、事務所との面識がある適任者でした。

それまでインターネット上で何かをしても「現実」が変わるわけじゃない。

と少し距離をとってSNSを見ていましたが、一気に見方が変わりました。


知り合った方に紹介してもらい旅行会社ともつながりました。

これで企画旅行は現実味を帯びてきました。

やるべきことも明確になり、こちらはゴール地点が見えてきました。


こんなに順調に進んでいいの!?

ハッハッハ!すげー楽しい!何とかなるもんやなぁ!

①と②を連携させるつもりでした。

だから、①を先に進めなきゃダメでした。

急いでやらなきゃ・・・でも、思ったように進みません。


修正し、少し進み、修正し、少し進み、会議し、、、3カ月経ちました。

でも、①には大きな問題がありました。


自分一人で進めている②は順調に進んでいる。

それに比べ、①は批判的意見ばかりで、建設的ではありませんでした。


これまで参加したくなるよう意見を積極的に受け入れて、自分の意見を押し殺してきました。

でも・・・3カ月過ぎたころ

ナガノノブタカ
ほんまにやる気あるんか?
先に進める気があるのか?
中途半端ばっか言いやがって!

そう思う様になりました。

押し殺してきた感情が顔を出してきたのを感じました。

イライラしながらも、気持ちをできるだけ平静に保ちました。

そして、一人目Kが仕事の終わったころに電話しました。

ナガノノブタカ
なぁほんまに進める気ある?(イライラニッコリ)
一人目K
あるよ~Pはあんまやる気ないみたい
ナガノノブタカ
はぁ?Pがアプリを率先して進めてきたやんか?(いや頭でっかちな意見ばかりやったか・・・)意味わからん。どうゆうこと?何か聞いてる?
一人目K
う~ん、本人に一回聞いてみたらいいんじゃね?最近あんま会ってないけど、不満を言ってたなー「上手くいくとは思えん」って。
ナガノノブタカ
せやな。ちょっと聞いてみるわ。(じゃあ批判じゃなく、建設的に上手くいくアイディア出してくれよ。イライラニッコリ。)Kはどうなん?
一人目K
手伝うよ~
ナガノノブタカ
(Kも信じられない。)・・・ありがとう。

いつから・・・信頼感を失ったんだろう。

いつから・・・やる気を出させる、やってるふりをする。

そんな駆け引きが始まったんだろう。


最初は信頼していましたし、何かすごいことが始まると僕は心の声を聞いていました。

僕は前に進めたい。

でも、彼らは重要な人物だと感じたかっただけかもしれません。

どうしても前に進めたいという気持ちがありませんでした。

口は出すけど、手は動かさない。

結局、やる気を出させる、やってるふりをする。

そんな駆け引きの関係になりました。


ライアーゲームか!!笑

そうしてPの仕事が終わって家に帰ってきた頃、スカイプで聞きました。

ナガノノブタカ
なぁ進める気ある?
二人目P
あんまないかも
ナガノノブタカ
は?なんで?
二人目P
・・・ごにょごにょ。もう抜けるわ。
ブチッツーツー
ナガノノブタカ
(説明もなしか?意味わからん。)プルルルル
(・・・説明くらいしろよ)

そうして二度と電話に出ることがなくなりました。

人生どん底に落ちたら、上がるしかないんじゃないの?

なんでや。なんでなんや。。。

積み木の城がバラバラと音を立てて崩れていきました。

シーン


目の前が真っ白になって、呆然と立ち尽くしました。

自分でできることは精一杯やってきました。

本気でした。

そして、自分の世界は着実にいい方向に進んでいました。

仲間の意見も積極的に取り入れてきましたし、尊重もしてきました。

なのになんでこうなった?

ごにょごにょ(上手くいくとは思えん。前と違って、能力に難あり。など等、上手くいかない理由ばかり言いました。)
長野亘孝
バスの方は動いているぞ?結局アプリ進めてないのはPじゃないのか?
もう抜けるわプチッツーツー


そうして、全てが終わりました。

確かに普通の状態なら諦めず別のやり方を探して、進めていけたでしょう。

でも、この時は気力を振り絞って立ち上がったのに、心の底から打ちのめされました。

かつて信じたメンバーも去っていきました。

手元には紙屑となった企画書のみ。


あああああああああああああああああああ

つらい。つらすぎる。だずけで。

こんなことになるなら始めなければよかった。

希望なんか持ちたくなかった。


井戸のどん底から有り合わせのハシゴを作りました。

そのハシゴをかけて、上に登ろうとして、上からハシゴを外されたように感じました。

今最下層の下の最最下層で上に光すら見えない・・・そんな場所にいるんです。

そんなことすら感じられないほど参っていました。

何も考えられませんでした。

どうしたらいいんですか?


当時を振り返ってみる

・僕の能力面にも問題がありました。上記では普通に会話してる風ですが、意思疎通がうまくいっていなかったのかもしれません。

ナガノノブタカ
、、どうゆうこと?・・・あーうん?

話しが流暢ではありませんでした。言葉の理解も遅かったかもしれません。そういった能力面に関して不満だったかもしれません。


・人との距離感や感情のコントロールがうまくできない事など問題点もありました。高次脳機能障害で人間関係が上手く保てませんでした。


表現しづらいのですが、他人の意見が自分と違っていても「そうゆう考えもあるのね。」と流せばいいですよね?なのに、自分の意見が発火したみたいに口から出ていました。後遺症の一つらしいんですけど、この頃は全くコントロールできませんでした。


だから、角が立たないように極度に意見を受け入れすぎたことも不満だったのかもしれません。

イエスマンのように映ったのかもしれません。今思うと自分にも問題がありました。


・一番の問題は彼らの能力に依存していたことでしょう。

自分がアプリ制作の技術面はお任せしますのスタンス。

つまり、他人の能力に依存するそんな弱い気持ちがありました。

当時は当時でその時の能力の限界を超えた努力をしていました。


ただ、もっと大きな視点で考えると自分の問題点もいっぱいありました。

ただ、当時は自分を客観視できず、自分を見失っていました。

裏切られた・・・つらい・・・報われることなんかない

そんな風にしか感じられませんでした。

思いもせぬ2度目の挫折

次回、失意と向き合って


ここまで読んで頂きありがとうございました。

英雄ナポレオン・ボナパルトは言った。真の英雄とは、人生の不幸を乗り越えていく者のことである。

もう一回立ち上がります!

でも、思い出して書いていたらめっちゃテンション下がってきました。


が、がんばる、、、がんばりたいです、、

ふぅ

読んでよかった
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このストーリーをブログ等で紹介する

毎回長野さんのストーリーを読んでいると本当に心が折れない方なのだと尊敬します。

心が砕けた経験を乗り越えた方は強みがあると思います。何度も人生の中には挫折も経験するでしょう。でも、一度でも乗り越えた経験がある人とない人とでは、問題への見方や取り組み方のアプローチが違います。でも、たまには思いっきりへたって自分に甘えてみるのも心の保養なんじゃないかとも思います。うまく心を休ませていきつつ、強い意志を貫いてくださいね。

渡辺さん いつも応援ありがとうございます!
折れてるんですけど、「次どうすればいいのか?」とうことを考えます。
折れた心と折り合いをつけながら、「何が悪かったんだろう?」「今回の失敗から学ぶ教訓はなんだろう?」「次からはどうするのか?」こうゆうことを考え、次のアクションに移ります!

Chisaka AIさん ありがとうございます。人は大きいこと、小さいことかわからないですけど、挫折を経験します。どう折り合いをつけて次の行動に挫折の経験を活かすかどうかだと思います。失敗のない人はいませんから。
自分の心の緩め方とか知ってると便利ですよね、ありがとうございます!

長野 亘孝

1987年生まれ。三重出身、神戸在住。

長野 亘孝さんが次に書こうと思っていること

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長野 亘孝

1987年生まれ。三重出身、神戸在住。

長野 亘孝

1987年生まれ。三重出身、神戸在住。

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