知識 と 知恵

今回は、知識 と 知恵 という話です。

少し先の未来が見える感覚

言葉で説明することは難しいのですが、
私は中学2年の秋の頃、こんな感覚を持つようになりした。
本を読んだり
映画を見たり
音楽の歌詞を読んだり
ある程度 知識 が蓄積され
その分野を極め始めると
ほんの少し先の未来が見え始める。
例えば
数学の定理をある程度 知識 として蓄積すると、
既知の問題は問題を見た瞬間に答えがわかり、
後は、薄っすらと見える解答までのプロセスを、
紙に書きながら明確にしていく作業となる。

誰も見たことのない解法が見える感覚

この感覚を強く感じたのは
大学院2年の修士論文を執筆していた時でした。
(上の画像は当時の私のノートです。)
当時、私は量子理論物理学を探求する日々を送っており
頭の中が物理や数学の式で溢れかえっていました。
ある深夜、研究室で未知の数式を解いていたら
一ヶ月ニッチもサッチもいかなかった数式の解と
その解までのプロセスが目の前に見える感覚がある。
忘れない内に裏紙にそれを書き綴ると
そこには、美しく、少なくとも私の知る限りの人では
誰も見たことのない解法が描かれていました。
当時の感覚は、「サッカーでいうファンタジスタはこんな感じかな?」
「『 Let It Be 』を作曲した時の ポール・マッカトニーはこんな感じかな?」と思ったことを覚えています。
ほんの少しだけ先の未来が見える瞬間。
僕は、知識 が 知恵 に変わる瞬間。と捉えています。

努力を実感

私は、天才でもないし神童でもない。
私はただ、日々前を向いて愚直に努力だけはしています。
私の人生は長くても100年という
短い時間の中でなされる一瞬の輝き
自分を信じ未来に希望を持ち
日々の努力を積み重ねて良かったと
こういう瞬間に本当に実感します。

天才になる”魔法の数字”

そして、大学院時代から時を経て約5年後。
たまたま、マルコム・グラッドウェル著
「天才!〜成功する人々の法則」という書籍を読みました。
この本によると(P47)、
心理学者K・アンダース・エリクソンは、調査の結果、
「生まれつきの天才は存在しない。」という結論に至っています。
では、
結果的に天才と言われる人はどのような人なのか?
彼曰く、「他の人より圧倒的に努力を重ねている」
特に、”魔法の数字”が存在し、天才と言われる人々は、
「ある特定の事に対して集中して10000時間以上を費やしている。」
とのことです。
この事実は私をとても勇気づけてくれました。
”努力は裏切る事もあるけれど、努力をすれば歴史に名を残せる。”

暗闇からの脱却

アルバイト・アインシュタインは、
ノーベル物理学賞を受賞した「光量子仮説」
(「光とは粒と波の性質を持った物である」と言う説)を考えていた時に、
下記のような名言を残しています。
-------
 ”感じることはできても表現することはできない真理を
  暗闇の中で懸命に探す年月。
  強烈な願望と、交互に訪れる自信と不安。
  そして、ついにそこから脱却して光の中にでる。・・・
  それがどういうことかを理解できるのは、
  そういう経験をしたことのあるものだけである。”
           アルバート・アインシュタイン
-------
私はこのこの一説を読んだ時身震いしました。
皆さんはどうでしょうか?
こんな体験無いでしょうか?

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