何をやっても中途半端の意識高い系が社長になった。第五回

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心機一転(新規一店)店舗オープン

名古屋にネイルサロンをオープンする。

私にはネイルはできない。

素人である。

オープンするには何はなくともネイリストがいなくちゃはじまらない。


求人をかける。


募集要項

ネイリスト(経験者優遇)

月8日休み

正社員:試用期間有(2か月~4か月)

給料:18万~23万

時間10:00~23:00(シフト制)

各種保険完備、交通費支給

応募資格:ネイルスクール卒、資格の有無は問いません。


こんな感じだ。


今更ながら思うが

この待遇では人は来ない。

厳密にいえば

即戦力になる人は来ないということだ。


ネイル業界は美容業界全般に言われる

労働環境の劣悪さは有名である。


男性でも聞いたことくらいあると思う

理容師・美容師さんの給与がいくらくらいか?


一昔前はカリスマ美容師といってもてはやされた時代もあったが

いまその時の人がどれくらいのこっているんだろう?

疑問である。


かくいうネイル業界も華やかイメージとは打って変わって、実状・裏側は

かなりの肉体労働であり、技術職としては大工さんみたいなイメージでキツい。


資格というものがあり、それを取得するとネイリストになる。


とおもいきや違うのである。


その資格ってやつが厄介なのである。


必要か不必要かといえば

たいして必要ではない。


誤解をおそれず素人の自分がいうのであれば、それが本音だ。


なぜか?


技術は日進月歩進んでいる。

ネイルはファッションの一部だ。

ファッションには流行り廃りがある。


それなのに資格取得に必要な技術は当時のままなのだ。


前時代的な技術を勉強し、資格取得をしても

今すぐに必要な技術はもっと別なものなのである。


ただし、フォローするとすれば

確かに必要になる技術だし、基礎となる技術なことは確かである。


その資格を取るために、皆はネイルスクールに通うのだが

その費用として女の子たちは

50万から150万を超える入学費用をねん出する。


そして資格がとれるのか?といわれれば

ちがう。

もちろん努力した人はとれるだろう。

センスのある人はとれるだろう。


確実ではないのである。

すべてのネイルスクールを否定しているわけではないが

多くのネイルスクールは、資格取得をメインとし

プロのネイリストを育成する事に着眼しているスクールが少ないのが現実である。


そして市場をみてみる。

いまや美容室はコンビニの数よりも多いのである。

ネイルサロンも同様で、競合の数は半端ない数ある。

そうなると能力のある人は引く手あまたの超買い手市場になる。


逆に能力のない人はスクールを卒業しても

資格があろうとも

働けない、働くチャンスもない。

いびつな買い手市場となる。


そこでふるいにかけられるのが資格の有無だ。

3級から1級まであり

体感ではあるが20人中市場にいるネイリストを集めて

資格の有無を問えば

クリックすると新しいウィンドウで開きます

3級ももってない 3人~4人

3級取得まで   6人~9人    

2級取得     5人~8人

1級取得     1人


そしてあくまでもこの数字は未経験者をベースにしている。

経験のある人をいう条件を加えればさらに厳しい数字になる。


そうなってくると

ほとんどが未経験者の1級をもってないネイリストなる。


たいていのサロンの応募条件は1級以上

サロン経験1年以上

などの即戦力が応募条件になっていた。


そういう意味でうちの店舗は

未経験の資格の有無を問わない。という部分だけがクローズアップされ


未経験の子たちがあつまる店舗だった。

有資格の経験者はこなかった。


未経験者の子達を集めて

なんとかスタートした。

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お客様もこない中

歓楽街でチラシや名刺をくばり

お客様を呼び込む。


この時は本当にあさから晩まで仕事した。

死にもの狂いで営業をかけた。

休みなんて月1だった。


その努力もあってか、協力してくれる人も集まってきて

会長の応援、社長の応援などもあり

他の地区の経験ネイリストが

店長・副店長のポジションについてくれる事になった。


そして店舗が軌道に乗り始め

月の売り上げが700万を超える店舗に成長していた。


問題も多かったが、なんとかやっていけてる実感のある生活が続いた。


そして、人生の大きな転機が来た。

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