ハローワークへ行ったら掲載求人の半分以上がブラックだった!

これほどまで多い労基法違反企業、ハローワークの方で取り締まれないのか?!


2015年4月ハローワークへ行った。3月まで働いた仕事が雇止め食らったからだ。


久々のハローワークである。あのリーマンショックの頃は壊滅的に仕事がなかった。あれから6年経過した。ブラック企業の浄化も始まり、違法労働企業の取締が進んだ。さぞ少しは良くなったことだろう。


ちなみに私は人事畑の専門だ。求人票を見れば合法か、違法かすぐわかる。ハローワークの職員より労働法や安全衛生法のことはわかるのだ。だってそれが専門だったから(笑)


PCで検索して10件の求人票を手に入れた。早速相談窓口へいき、相談することになった。


最初の2件はまともだった。即紹介状を作成して頂いた。

あと8件、中には異常に待遇が良かったり、反面年間休日が80日を切るとか怪しい求人もあった。女性のコンサルタントの人に1件1件みてもらった。


相談員「この案件は、みんな応募者辞退しています。社会保険の加入がないのですね。」

相談員「この案件は、1週間働かせて気に入らないとすぐ契約解除になりますね。」

相談員「これはですね・・・土日も勤務みたい。休みは2週間で1日程度。」

相談員「これも・・・ひどいなあ。月収40万とありますが。半年間は15万8千円。」


8件もありながら、全く応募できない。え?ブラック企業の浄化ってどうなったの??


だいたい週40時間以上働いて社会保険にも入れないなんて完全に違法じゃない?!休みが2週で1日なんてどうしてこんな求人載せられるのよ!!


残念ながらハローワークには取り締まりの機能がないのだ。入社して被害に遭い初めて訴えることができる。それまでは労働局が管轄でブラックの浄化に動いているのであるが、ハローワークは応募者からの意見やクレイムしか反映されないのだ。


そうすると社会的な弱い人、老人、外国人、女性、障害がある人などは確実に不利だ。なんだ!リーマンショックからなんにも変わっていないではないか!!ハローワークって。

みんなで掲載企業のリストを公開しランキングつけないか?!アマゾンドットコムみたいに。

インターネットではランキングや5ツ星評価なんて当たり前だ。求人を出している企業のランキングでもつけてみてはどうか?!良い会社には良い人材が行くが、ブラック企業にはブラック人材しか行かない、それでいいではないか?


しかし、真面目な良い人材が変な会社に入り、履歴に傷がついて再就職に不利になるというのは一番許せないことだ。現実に私もかなりブラックを歩いたことがある。


日本の会社は転職歴が多いとすぐダメ出しする文化だ。転職を悪とみなすケースが多い。しかし今これほどまでに非正規雇用が広がっているのに転職はいけないという方がどう見てもおかしい。私は人材会社の派遣社員を採用面接してきたが、転職歴が多いがちゃんとした人もたくさんいた。


しかし相変わらず履歴が多いだけでNGにする人事がほとんどだ。ということは、採用の方法や基準を変えなければならない。


雇止め以外の転職の多い理由として、本人のメンタルの問題が非常に多い。例えば怒りっぽい、わがまま、自己主張が強いとか、場合によっては喧嘩っ早いのもいる。むしろそういう人はその特性を活かせばすごい戦力になる場合がある。

特に営業という職種はエモーショナルな世界だ。多少激しい人間の方がよほど適性がある。


なんで多くの企業は「職業適性試験」をやらないのだ?私が知っている限りこれを実施している企業はうんと少ない。


過去の履歴なんて糞くらえだ。だいたい新卒で企業に入社しても合わない職場に行かされることが多い。経理希望なのに営業で動いても全然ダメだったということは往々にしてあるのだ。


経験や実績のみの評価をし続けている以上、企業にとって「救世主」となるような人材を採用することはまず不可能なのだ。


これほどまで多い労基法違反企業、ハローワークの方で取り締まれないのか?!もう一度言いたい。


くどいようだが、明らかな労基法違反している企業はハローワークで取り締まって欲しい。労働基準監督書に企業情報を流すだけでOKなのだ。


私も過去ハローワーク紹介で入った企業で人生狂いかけたことがある。幸いすぐ人事部長に辞表を出して事なきを得た。その会社は3年後倒産、社長は労働基準法違反で元社員に訴えられタジタジになったそうだ。


ハローワークで取り締まれないならランキングにして公開するべきだ。


リーマンの解雇から6年経過した。中国へ行ってあちらで人材登用や中国労働法を学んだ。

大変申し訳ない言い方なのだが、今の日本は労働雇用システムが中国以下だ。法令は日本の方が優れているが罰則や刑事罰規定が甘甘なのだ。

法がありながら運用ができていない。だから無数のブラック企業が蔓延るのだ。

こうなると自衛の手段しかない。残念ながら一般の人は自衛の手段どころかそれを判断できる知識がない。学生の間でブラックバイトが増えるのも当然だ。


法の下の不平等、法の下の不自由、とでも書いておこう。









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