アメスピガールに出会った

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アメスピガールというのがいるらしい。


仕事だ仕事だと、バーっぽいカフェにてドヤ顔でmacを開いてネットサーフィンしていたら、なんとも美人な女性が突如やってきた。


女の子
すみません、ちょっといいですか



こんな僕もとうとう逆ナンされるような男になってしまったのか。ふふ。ふふふ。はーはっは。と思ったつかのま、彼女の正体はアメスピガールだと判明した。

アメスピガールは、提携?の飲食店を回って、タバコを吸っている人がいたら声をかけてアメスピを紹介し、アメスピを一箱プレゼントしてくれる。



アメリカンスピリット(通称:アメスピ)は、タバコの銘柄の一つで、天然のタバコ葉ほぼ100%で作られているのが特徴。大抵タバコには燃焼材などの人工物が混じっているのだけれど、アメスピにはそれがない。ちょっとだけ値段が高く、パッケージにも記載されているように、なかなか盤石な思想を持ってつくられているタバコだ。

アメスピガールの彼女は、燦々と降り注ぐ太陽のもと、沖縄の石垣に囲まれて育ったような容姿で黒髪ロング、ワンピースを着ていた。そんな人が、アメスピ愛好者の増加とビジョン浸透のために飲食店を駆け回っているらしい。二重の目がサンゴに見えた。


この子の営業がどこか、ガールズバーライクというか、私が学生のころ欲望全開で踏み入れたメイド喫茶ライクで面白かったので、思わず文をしたためている。


というのも、紙芝居的なものを使って、どれだけ製品作りにこだわりがあるのか伝えてくれるのだが、紙芝居の途中「はい、じゃあ、ここをめくってくださいね」みたいなくだりがある。なんとまあ、めくりますともめくりますとも。


アメスピガールにじゃんけんをして、買ったら商品もらえるみたいなオプションもある。


はは。女の子とじゃんけんなんて、いつ振りだろう。


もうバーっぽいカフェが、出張メイド喫茶状態であるのだ。


時には、タバコを吸う前に、一緒に「いただきます」する時もあるらしい。誰にいただきますを言うのかといえば、大地に向かってだそうだ。大地に。もう大地にも向かいますよ。どこにでも向かって、いただきますをしたい気持ちになる。(実際ここら辺の思想には少し好感がわく)

僕のトークが上手いのか、彼女の営業トークに乗せられて錯覚しているだけなのか、まぁ圧倒的に後者だと思うけれど、わりと話が弾んで流れで軽く聞いてみたら、やはり彼女は同年代、というかタメで平成元年うまれだった。


もう数年もこの仕事をやっているそうだ。もちろん業務内容は多岐に渡るらしいけど、アメスピガールという位置づけで数年間も仕事をしているらしい。


世の中にはいろんな仕事があり、いろんな人がいるもんだなあと改めて思った。


最後に、こんな地道な活動、やって効果あるのか感もあるとおもうけど、多分あるんだと思う。


タバコのように、商品選択が固定化されてしまう分野でユーザーを奪いあうのに1on1の陸上戦はおそらく有効だし、一人が一度アメスピにはまってくれたら同じ理屈で長期的に収益が見込める。また、タバコの乗り換えって友人が吸ってる銘柄がきっかけになったりするから波及性もある。

もちろん、それでも地道すぎるけど、タバコは確かCMやネットなどのメディア活用のプロモーションが禁止であるからこれぐらいしかできないんだろう。


あと、アメスピのように本気でこだわりがあるタバコ以外はなかなか真似できるものじゃない気がする。

アメスピひと箱を無料配布しながら、メイド喫茶なみのサービス精神で、沖縄(いったことないけど)を彷彿とさせるような美女を全国各地へ派遣させるアメスピは、恐るべしだと思った。彼女たちもアメスピを吸っているのだとしたら、僕の人生はもうアメスピに変身して終わってしまってもいい。

はぁ、大地に感謝します。


ということで、アメスピガールという未知なる職業に出会いました。

同い年ということもあってか、最後は思わず「頑張ってください」といった。鼻の下伸ばしながらお別れした。


さすがに馴れ馴れしいmac野郎に対してそのアメスピガールは、この投稿を見てくださっている女性の皆さんと同じようなことを思ったかもしれない。その気持ちの言語化はぜひ胸のうちだけで行ってほしい。でないと僕は真っ白な灰になって大地に帰ってしまうと思う。

最後その子が店を後にするとき、彼女の斜め後ろ5メートルぐらいにマネージャーっぽい男の人が佇んでいるのに気がついた。ジャニーズ級のイケメンだった。ちくしょう。


以上、報告いたします。


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