アメリカの大学を辞め、20歳の青年がたった4万円で東京にやって来て、どん底から這い上がっていく話④

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手術を終え、数日が経った。


母は持ち前の回復力で、日に日に元気になっていった。


みんな少し安心している。


手術室から出てきた時は、お腹を切ってるわけだから、麻酔が切れると信じられないくらいの激痛。


まともに話せる状態ではなかった。


俺もちょっとずつ元気になっていく母を見て、少しホッとした。


それとは裏腹にあの言葉だけが、頭の中でこだまする。



主治医
100万人に1人の癌と言われていて。。日本でも症例がかなり少ないです。当病院では、この病気の治療の仕方を知っているものはいません。
主治医
検査が分かるまで、2週間はかかるので、まだ分かりませんが、その可能性は非常に高いです。そして、ステージ的にもかなり進行が進んでいる可能性も高いです。




。。。


実感がわかない。


こんなに日に日に元気になっていっているのに?



本当に現実なの?

それとも、あれは夢だったの?



未だ現実を受け入れられないでいた。



ただ、1つ感覚として分かったのは

心の窮屈感だ。



まるで、心が握られているようだった。



100万人に1人って。。そんなこと有り得んのかよ!!




まるで、自分がドラマや映画の世界にでも入りこんだようだ。


そんな珍しい病気が、なぜ?

よりによって自分の母に?


色んな思考がグルグルぐるぐる頭の中を巡る。



まあでも、まだわからない。


けど、


日本に帰国することも考えなければならないな




アメリカへの出発の時間はドンドン近づいていた。





東京での出逢い。



その頃、ネット上で話題になっていて、どうしても一度会ってみたかった人物がいる。


それは、長倉顕太という人物だ。



会いたいなあ〜
あ、そうだ!どっちにしろ東京向かうんだし、一回メッセージしてみよう!



始まりはこれ。


けど、これは1つの前兆だったのかもしれない。



長倉さん!実は今日本に戻って来ているんですが、長倉さんにお会いする為に東京出発にしました!すごくいそがしいと思いますが、もし時間があれば、是非会って話したいです!




そしたら、すぐに連絡が返ってきた。



3月2日の午後なら少し時間とれます。いかがですか?




マジか!!!


フライトは3月3日。

タイミング最高!!



ということで、夜行バスで東京へ。



ワクワクする。

いつも動画の中でしか、この人を見たことがない。




湧き出てくる高揚感を胸に、

ウトウトと、俺は眠りについた。



翌日、

東京に無事到着!


待ち合わせは表参道!!



東京ワケわかんねぇ〜。ちゃんと着けるかな?


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