「空気が読めない人」と出逢うのは自分のせいかもしれない話。

僕の仕事は講師です。

主に経営者向けにセミナーやスクールをやっています。



いまでは、講座開催数が200回。総参加者数は2000人を超えました。



今から6年くらい前の話。



まだ事務所が持てなくて、セミナーを池袋でやってた頃の話。

まだ講師として駆け出しだった頃。


その頃は、セミナーのたびにいつも懇親会をやってました。



で、その日もいつも通り、セミナー後に参加者の人たちと懇親会にいきました。


そしたら、その参加者の中の一人の男性Aさんが

異常に話す人

でした。


他にも何人も参加者がいるのに、

ずーーーっと一人で話すタイプ。

注目をずーっと浴びたいタイプ。

話を聞いてほしいタイプ。


僕の仕事はね・・・
みんな、こういうところが足りてない・・・
だからさ・・・


そんな調子で、1時間を過ぎた頃・・・

他の参加者のBさんがいきなりこう言いました。


あなた、ずーーーーっと話してますよね。

私は春明さんの話が聞きたくて、懇親会に参加してるんです。

ちょっと考えてくれませんか!?

なんとも言えない空気感に包まれました・・・。


その時のAさんの悲しげな表情は胸に刺さりました。

そして、Bさんの意を決した表情も忘れられません。


でも、この時は

Aさん、空気読めないよねー。
Bさん、すごいよねー。

と会話しながら帰ったくらいでした。


「しょうがない」くらいにしか思ってませんでした。


・・・

・・・

・・・


その後、しばらくしてから今度はうちのお客さんが主催しているセミナーに

参加したことがありました。


そしたら、その懇親会でまた同じことが起こったんです。





「僕の仕事はね・・・」

「みんな、こういうところが足りてない・・・」

「だからさ・・・」

という50代くらいの人の独演会になってしまいました。


でも、その時は

「しょうがない」とは思えませんでした。


だって、僕は話したかったから。

その講師の人と、もっと話したかったから。


その時に、あの時のことを思い出しました。

そして、深く反省しました。


「あの時、Bさんは僕の話をそんなに大事にしたかったんだ。」

「他の参加者の人も、そうだったのかもしれない。」



それ以降、懇親会でそんな状態になったことはありません。


それは、2つのことを徹底してやったから。


ひとつめが、



僕自身が講師力をもっとつけること。


徹底して内容を見つめなおしました。

参加者の心を動かす内容にするためには?

もっと聞きたくなるためには?


そして、

参加者の結果が出るためには?


ふたつめが、



僕の話で結果が出る人を集客すること。


今までのように

「誰でも参加してほしい」じゃなくて・・・

「誰が来てくれたら結果が出るのか?」

それを徹底して考えて、

結果が出る人達だけを集客するようにしました。


そしたら、

「自分の話をみんなに聞かせたい。」って欲求よりも

「自分のために、春明さんの話を聞きたい。」って思ってもらうことができるから。


講師は、「講座している時間」だけ

大事にすれば良いってわけじゃない。


講師は、「講座の後に結果を出してもらうこと」が仕事。


そのためには・・・

何のために参加してもらうか?

講座中にどれだけ目的のための行動に気付いてもらえるか?

講座後にどれだけ行動してもらえるか?

が大事。




それができたら、参加者を良い人ばかりにできるから。


参加者に幸せになってもらうことが講師の仕事。

そして、それが講師の幸せ。


そのためには、

集客の時点から、講師の仕事は始まってる。
講座が終わっても、講師の仕事は続いている。


そして、それは他の仕事でも同じ。


「空気が読めない人」をつくってるのは自分かもしれない。
「空気が読めない人」を集めているのは自分。




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