高木教育センターのありふれた日々(3)

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高木教育センターのありふれた日々(3)

第十九章」 「悪ガキ」

第二十一章 「名大教育学部、河合塾、駿台、Z会」 

第二十二章「ボクが大規模校を辞めたワケ」

第二十三章「めいなんランチ」

第二十四章「美空ひばり」

第二十五章「ガリレオの湯川先生」

第二十六章「悪魔の銀行」

第二十七章「浮きこぼれに光を!」

第二十八章「受験の真実」

第二十九章「ある塾の倒産」

第三十章 「福山雅治はハイスペック女子と結婚すべきだった」

第三十一章「知らないと損をする

第三十二章「あっち側と、こっち側

 

 

 

 

 

 

 

第十九章

「悪ガキ」 

 

   私は四日市高校や中学生の学年トップクラスの子がたくさん来てくれて気づいたことがある。それは、みんな孤独の中に生きているということ。本人たちは気づいていないことが多い。

  たぶん、数学の普遍的な真理にくらべたら人間関係など重要性が感じられないのだろう。はっきりと邪魔だという子もいる。もちろん、賢い子たちだから私が同類であることを分かっての発言だが。

  そして、そんな生活態度が自然に彼らの成績を上げていく。

    

  科学技術が作り上げたスマホやインターネットに目を見張り、自分もそういった世界に加わりたいのだ。研究室で研究しているイメージが好きらしい。

  そこに他人はいない。妬みやイジメやドロドロした人間関係など、研究に何の関係もない。うっとおしいとしか感じられない。微分積分やベクトルに集中したいのに、横槍を入れて欲しくない。

  科学技術からは便利なものが次々に生まれてくるけれど、人間関係でドタバタすることからは争いばかりが生まれてくる。そんなロクでもないことに時間とエネルギーを使いたくないのだろう。

  異論があることは分かっているが、彼らのような人間も必要だ。

 

  四日市高校や桑名高校に合格した子は、みんな

「同じクラス子たちは礼儀正しいし、アホな子がいないので助かる」

  と言う。中学時代にどんなにアホな子たちに悩まされたか愚痴ってくる。その経験が

『ということは、ランクが上の大学に行けば・・・・』

 と、勉強にも身が入るようなのだ。

 だから、勉強したいなら進学校に行った方がいいと大人たちは言うのだ。

 

  もちろん、受験の面から見た場合の話だから生徒が全員そんな子ばかりである必要はない。でも、パティシエになりたい子と、アスリートになりたい子と、研究者になりたい子が同じ勉強をすることは無理がある。

「みんな仲良くやりなさい」

 と言っている大人たちは、言うだけで実行していない。料理人は料理人と切磋琢磨するし、オリンピック選手はアスリートばかりで練習を繰り返す。もちろん、研究者は学者どうしで情報交換をする。

 

 

 

  それでいいのに、強制的に机を固めて教えあいを強要する。クラブは強制的に参加をさせる。みんな同じ宿題の提出をしないと罰まで加える。

  これでは、嫌になってしまうのは当たり前のこと。自由がないところに、進歩はない。

  日本の公立中学校にはワルが多い。だから、締め付けないと秩序が保てないと教師は考える。それは、理解できる。しかし、ワル用の締め付けを自由にやらないと伸びない子に適用するのは間違い。

  そんなことをしたら、真面目に伸び伸びやりたい子たちがダメになってしまう。

 


   大安中学校         藤原中学校  

  私は現実の学校や生徒のナマの声を書いているだけ。誰かを批判したいわけではない。困っている生徒が多いことを見過ごせないだけだ。

   先日も、騒がしいので窓の外を見たら小学生の高学年らしい子どもたちが私の家の庭やら家の周囲を走り回っている。怒鳴りつけてやった。人の家の敷地は遊び場ではない。

  アメリカなら撃ち殺されても文句は言えない。頭がイカれている。そんな生徒に微分積分が理解できるわけもない。理解したいとも思わないだろうが。

 私の指導させてもらっている生徒の感覚は、そんな感じです。

「他人の家に勝手に侵入してはいけない」

 その程度の感覚があるから、とても一緒にやっていけないのだろう。

 

  こういうことを書くと批判が殺到することは承知している。

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