2冊のビジネス書が出版され、増刷されるまでの物語 vol.00「はじまり」

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この話は、ある20代の青年が多数の仲間の協力を得て、2冊のビジネス書を出版し、かつ増刷されるまでの物語だ。
と言っても、星新一のショートショートのように簡単に終わる話ではない。なぜなら、その2冊のビジネス書は青年の20代後半の人生そのものだからだ。当たり前だが、twitterのように140字で現わせる話ではない。
と言っても、塩野七生のローマ人の物語のように壮大な物語が描かれるわけでもない。なぜなら、所詮は市井の青年の、ほんの4~5年の物語だからだ。PHP新書が出版する新書よりは少し分厚い程度の物語だろう。
なぜ、青年はビジネス書を出版したのか。それは、青年が学生の頃から通っていた「みどり勉強会」で、学生であり、後輩である古井君が青年に対して言った一言から全てが始まる。
「松本さん、これ、出版しましょうよ!」
青年は、古井君に言われるがまま、黙々と原稿を修正し、足りない分は書き足した。夏休みはほぼそれで潰れたし、何度も徹夜をした。
本は出版されないかもしれない。そんな不安を抱いたこともあったが、絶対におくびにも出さず、淡々と作業をこなした。
それがカッコいいと思ったから?違う。何か弱みを握られていたから?違う。実は青年はゲイで恋人関係にあった?違う。
青年はバカなのである。明日枯れると解っている花にも水をやる、作為的不作為をする男だと勝手に自己分析している正真正銘のバカなのである。
しかし、元々がそんなバカだったわけでもない。まずは、そうした「青年」が出来上がるまで、つまり古井君が「松本さん、これ、出版しましょうよ!」と言うまでの過程を少し振り返ってみたいと思う。
それは2006年の冬、京都で開催されている「みどり勉強会」での出来事まで遡る。
―続く。

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