第五十四章  「lim(x→π)[√(a+cosx)-b]/(x-π)^2=1/4」(2)

第五十四章

lim(x→π)[√(a+cosx)-b]/(x-π)^2=1/4」(2)

  ここに宿題をちゃんとやる「よい子」が伸び悩む理由がある。
「確定値がある場合、分母が0なら分子も0」
 と言われたら、素直に
「ハイ」
 と言う。この宿題をやれと言われたら「ハイ」と言う。素直なのはいいけれど、「なぜ?」と考えない。先生に指示されたのに「なぜ?」と言い返すのに抵抗がある。そうして、理由も分からずに勉強していると、そのうち自分が何をやっているのか分からなくなる。
「なんで分母の有利化、分子の有利化をするのか」
「なんでsinθ/θはθをゼロに近づけると1になるのか」
 その根本を追求しないで、言われたままに「ハイ」と言うような子では数学は伸びない。
「なぜ?」
 を追求していくと、その背後にある理路整然とした壮大な理論体系の存在を感じ始めるのが普通だ。すると、数学の世界の美しさに感動して勉強を続けたくなるものだ。
 宿題だけの子は、ここでドロップアウトです。自発的にやり始めた子と、やらされているだけの子では勝負にならない。
 これは英語にも言える。暗記科目と思われているのだが、そうではない。英語というのは手段であって、受験問題は文学作品から科学論文まで多岐に渡る。たとえば、犬に興味がないのに犬の話が書いてあったら読む気がうせる。
  逆に、世の中のあらゆることに興味があれば英語で書かれた文章はもはや「やらされている」のではなくて「やりたい」ことに変わる。
 ところが、教育学部で学び、14年間名古屋の7つの塾・予備校・専門学校で指導させてもらい自分の塾で教え多数の先生、講師に出会った。そして、気づいた。
「うわぁ、嫌々勉強してきた人が多いんだ」
 徹底的な管理教育を受けた先生は、それが勉強と信じている。だから、生徒に宿題を山ほど出す。そして、生徒をダメにする。でもね、この事実を書いたり口にすると同僚から袋叩きになる。口をつぐむしかない。


 英検準1級、教員には高いハードル 文科省調査
フォームの終わり
全国の公立中学・高校の英語教員のうち、英検準1級以上かそれに相当する資格を取得しているのは中学で28.8%、高校で55.4%だったことが25日、文部科学省の2014年度英語教育調査で分かった。政府の教育振興基本計画は17年度までに中学で50%、高校で75%との目標を掲げている。英語教員のいっそうのレベルアップが必要な状況が浮かんだ。
 各学区にある中学校では英語の先生の3割しか準1級を持っていない。つまり、7割の先生は2級レベル。採用試験を通過しなければならない教師でさえ、これです。各学区内に塾はいくつあるのでしょう。1つのわけがない。ここでも5塾や6塾はあります。そんなに英語が使える人がいるわけない。
 冷静に考えれば、ほとんどの塾講師が2級レベル以下。ヘタをすると優秀な生徒の英語力以下なのだ。高校の英語教師でさえ半数くらいしか準1級を持っていない。私の指導している優秀な生徒は準1級に合格している。1級を持った中学生を指導したこともある。
 つまり、
「2級の先生が1級の生徒を指導している」
「四日市高校を落ちた先生が四日市高校受験生を指導している」
 というのは誇張ではなく、リアルな話だ。
 あーぁ、また蛇蝎のように嫌われる。娘が小さい頃は本当のことが言えなかった。私が蛇蝎のごとく嫌われると子供たちが可愛そうだから。でも、みんな成人して自立したからブログを始めた。
 今なら本当のことが書けるからだ。ハッキリ書いておくが、そんな英語教師の添削では京大などの難関大は合格できません。「エラっそうに!」ですか?
私は北海道から九州まで三重県の無名個人塾に京大受験生に10名以上集まってもらえている状況から客観的な判断をしているだけですよ。倍々ゲームになっているのは京大受験生の嗅覚が鋭いということでしょう。

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