銀座で見た夢
まだ僕が20代前半だった頃のお話です。
当時、”夜関係”の会社をいくつも経営している
社長のカバン持ちをしていました。
さすがに違法な仕事ではありませんでしたが
人様に胸はって言える仕事内容だったのか?
と言われたら黙ってしまう超グレーゾーンな仕事をメインにしていた
社長さんでした。
人生の「生き死にの瀬戸際」にいる人達と接する時間が
長かった僕のストレスはいつも極限に達していました。
そんな僕の雰囲気を感じとる度、
社長は風俗やキャバクラなどによく連れていってくれました。
とある日。
会社に僕と社長だけが残って、
1つの面倒臭い取引を解決しました。
まあ…ものすごいめんどくさい仕事でした。
さすがの社長も精神的にまいったのか、
今日は僕を帰さない!と甘えて?きました。
ハゲ社長
「今日は風俗なんて行かないぞ!!
今日は…
今日は…
そうだな。
久しぶりに銀座行ってみるか…」
((((;゚Д゚))))
なんと…。
当時まだ小僧だった僕は、「夜の銀座」
という響きだけで縮こまってしまいました。
社長に連れられ向かった夜の銀座には
当たり前のように着物を着ながら歩いている姉ちゃん達が、
道にうようよ居ました。
(・_・)
社長は行きつけがあるから、と路地へと入っていきます。
そして一軒のお店に。
扉には小さい文字で、そしてまるで”威嚇”するように
【会員制】
と書いてありました。
ママ
「いやだ社長さん、3日ぶり。
さあ、奥の御席をお取りしていますよ」
仕事の出来そうな
キツネ顔のママさんが嬉しそうに案内してくれました。
(てか3日前に来てるんじゃん。
何が久しぶりだハゲ!)
そんな感じで僕も案内された席に座りました。
店内はとても質素なのに、なぜか高級感が漂っています。
席に着いたママさん、
他の姉ちゃん達もキャバクラとはなんというか”質”が違いました。
と周りを見渡すと・・・
ザ・金もち!って感じのお客ばかり。
ボロボロのジーンズにTシャツとワークブーツ
みたいなのは僕だけだったので、
かなり恥ずかしかったです。
ハゲ社長
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