第七十九章 お前の母ちゃん、出べそ!

第七十九章

「お前の母ちゃん、出べそ!」

  昭和40年代のバカな悪ガキの決まり文句は

「お前の母ちゃん、出べぞ!」

 だった。しかし、正常に成長する子たちはいつしか決まり文句を忘れていく。中学生になると、そんな幼稚な悪口が相手になんの打撃にもならないどころか

「アイツはいい歳して馬鹿だ」

 と軽蔑されて相手にされなくなるからだ。ところが、塾で指導していると10年に1人くらいの極少数の割合でこういう正常な成長が出来なかった子に出会うことがある。中学生どころか、40代や50代にもこのタイプの人がいることを知る。

「てめぇみたいなチンケな塾はつぶすの簡単だぞぉ!」

 と叫んだ保護者の方もみえた。威力業務妨害で警察を呼んでもよかったが、そんなことをする時間もエネルギーも無駄なのでスルーしておいた。私の塾がどうなるかを決めるのは授業。授業が良ければ支持者がいて、つぶれない。

 たぶん、自分はそういう脅しに弱いから他人も同じだと信じているのだろう。幼稚園の頃から成長ができなかった例だ。大人はそのような脅しが効かない。少なくとも私には効かない。

 私に向けて誹謗中傷をする人は

「これでビビるだろう」

 と考えているのだろう。それは、自分がそういう誹謗中傷をされたら嫌で怒るからだろう。他人も自分だと固く信じているらしい。全然ちがうのに。だいたい、電話もネット関係も業務を分担しているので嫌がらせは私の目に入らず耳に入らないことが多い。

 必要な情報だけ担当の者から連絡が入るシステムにしてある。

 でも、愚かな人は50になっても60になっても「バカは死ななきゃ直らない」と昔から言うように愚かなまま。だから、関わらないのが一番だ。近寄らせない工夫をすることが一番大切。

 50代になっても

「お前の母ちゃん、出べそ!」

 と言えば、相手が困ると考える時点で思考回路が壊れているとしか言いようがない。そのような相手に論理的に語っても理解できない。

 墓場まで

「お前の母ちゃん、出べそ!」

 と言い続けるのだろう。

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