第百二章 学校の『愛』ある虐待

第百二章

「学校の、『愛』ある虐待」

  皆さんが一日中いじっている携帯はどうしてこの世に現れたのでしょう。それは、マイクロソフトのビル・ゲイツとか、アップルのスティーブ・ジョブズなどの情報産業をリードしてきた人たちのお陰。

  彼らはアメリカ人です。では

「なぜ、アメリカではユニークな企業が生まれるのか」

  私はアメリカのユタ州で、1年間中学校の教師をしていた。アメリカの学校では、どのような教育が行われているのか知っている。一言でいうと

「人と違った人になれ。人と違ったことをやれ」

 という教育方針なんです。私が日本の中学時代の写真を見せたら

「これは、刑務所か軍隊のように見えるが」

 と言われた。制服を着るのは、アメリカでは囚人か軍人くらいなものだからだ。もちろん、一部の私立学校では制服を着るが珍しい。ギネスのような、下らないものも含めて、とにかく人と違うことをすることを奨励する。

  私は最初、カルチャー・ショックだった。なぜなら、私は日本一「日教組」の組織率が高い三重県で教育を受けたからだ。北勢中学校では、「違い」は差別であり格差であり悪いことだと教え込ませる。

「とにかく、みんなと違うことをしない」

  そのようなアメリカと180度逆の指導を受けて育ったからだ。社会主義の教育の結果はどうであったか。ソ連は国が崩壊し、北朝鮮や中国は軍事独裁国家だ。私の母校の北勢中学校の四日市高校の合格者は、隣の町の10分の1以下だ。

  みごとに、左翼の先生の目標が達成されている。

 しかし、これはアメリカの価値基準で言うと「大失敗」。

「すぐれた生徒の才能をつぶすために、ありとあらゆる手を使っている」

 としか見えない。私には、そう見える。賢い子たちは、その異常さに気づいていて教師の言うことなどに耳を貸さない。私は自分が中学生のときから、自主的にクラブを引退したら教師から叱られ、夏休みの課題は拒否して、自分の好きな教材で勝手に勉強していた。

  だいたい、教師が100%左翼日教組の組合員というのがおかしい。日本社会では、選挙の結果を見れば分かるように左翼の人は2割ほど。つまり、三重県では採用の時に思想調査を行い、左翼でないと採用していないのかもしれない。あるいは、教師になったら強力な洗脳研修を繰り返し、全員を左翼に染めるのだろうか。

  いずれにしても、異常事態であることに変わりはない。

  このような現状報告をすることさえ、蛇蝎のように嫌われる。「愛」「絆」「助け合い」という空虚なスローガンに溺れている人が多いのだ。それは、生徒にとって虐待に近いのだが、気づいていない。

  「クラブは強制だ」「制服は強制だ」「教材は強制だ」「宿題は強制だ」「班は絶対だ」。一体、なんの権利があって生徒の自主性を奪うのだろう。全く、理解に苦しむ。保護者も、なぜ自分の息子や娘の才能をつぶされて黙っているのだろう。

  基本的人権は、憲法で保障されている。思想の自由も、身体の自由もあるはずなのに、学校ではみごとに否定される。こんな最低の教育を受けて、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズとどうやって戦えと言うのか。

  もちろん、教師は生徒の将来のことなど考えていない。自分の「理想の教育」を実践できたら満足なのだ。まったく、

「ふざんけんじゃねぇ!!」

 ですよね。自分が三流大学しか合格できなかった恨みを優秀な生徒にぶつけているとしか思えない。そして、本当のことを言われて腹を立てる。一人くらい反旗を翻してもよさそうなものだけど、全員一致というのも気持ち悪い。本当にどうかしている。

  東大や京大は、学校に適応できない「浮きこぼれ」た才能豊かな生徒を推薦や特色化選抜で救い上げる試みを始める。今の学校制度では潰されそうな才能を生かさないと未来の日本は無い。

  世界的規模で見ると、日本の学校と教師、特に公立中学は異常すぎる。マスコミは全く報じない。それは、朝日新聞に見られるように日本のマスコミも左翼に洗脳されている記者が多いからだ。

  三重県では、今年「三進連」という最大の業者テストが倒産した。偏差値追放、業者テスト追放の「成果」だそうだ。生徒は校内順位さえ隠蔽される。目隠しのまま受験を強要される。

 これでいいのか。

 私は一方的にアメリカの学校を礼賛するつもりはないが、日本の学校は最低だと思っている。このまま横並びを強制し続けると、ソ連のように国家が崩壊する危険さえあると思う。

  締め付けるのはアホ生徒だけでいい。賢い生徒を締め付けたら日本の人材がつぶされるか、日本から脱出が始まる。全員、沈没する。

  私の Youtube 動画は合計38万回再生。アメブロ「受験生」ランキングは1位だ。こんな考えに賛同される方の数は、以前と比べて大幅に増加しつつある。できるだけ早く国を動かして、学校を変えないと日本が沈没する。

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