旦那がまさかのタネナシだった!?不妊原因の約半数は男が原因という事実。第3話

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先生の診察まで長い長い待ち時間…

待つだけなのに疲れるのはなぜだろう。

こんなにも多くの人が不妊に悩んでいるのに、

どうして国は不妊治療を保険適用にしないんだろう。

もはや国民病のひとつじゃない?不妊だって。


そんなことを考えていると呼び出し用の電話が鳴り、

診察室に入ると、最初に診察してくれた先生が待っていた。

先生
えー…まず奥さんの結果ね!
わたし
は、はい…(ドキドキ)
先生
奥さんは、多少男性ホルモン値が高いけど、まあほんの少しだから大丈夫!他も問題ないね。

ホッ!やっぱり何ともなかった!よかった~!

先生
ただね…

ドキッと胸が鳴った。

何かあるんだ。わたし?旦那?

先生
旦那さんの精液を調べたんだけど、精子がいなかったんだよね。

目の前の診断結果用紙に書かれた、ゼロの文字が目に飛び込んできた。


ゼロ…って…一匹もいないってこと?


後頭部をガーンと殴られる感じって、たぶんこういう感じ。

人は本当にびっくりすると、思考が止まるんだ。

わたし
いないってことは、自然に妊娠はできないっていうことですか…?
先生
うん、顕微授精になるね。精子がいるかどうかは、MD-TESEという手術をして中を見てみないとわからない。

中って…タマタマの中?

MD-TESEって何?

顕微授精ってお金かかるんだよね?


いろんな思いがぐるぐるめぐっていたけど、

とりあえず先に帰った旦那にどう話そう…

そのことで頭がいっぱいだった。


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