０からの出発・第六十六話 ネット時代におけるキャラづくり！「三原色」の悪魔的美少年俊二を踊って★ちょっとした勇気で世界制覇したダンサー俳優「神ひろし」

歌がうまい人、踊りがうまい人、芝居がうまい人はいくらでもいる。

が、ネットに対応したキャラをブランディング出来るパフォーマーはそう多くない。

◆神ひろし・花輪洋治・神原ゆかり◆

J28シアターで上演された1月16日の「神原ゆかりパフォーマンスライブ」の第二部で、花輪洋治兄貴、神原ゆかりさんと、三島由紀夫原作の戯曲「三原色」を踊った。

僕の役は、花輪洋治兄貴が踊る美青年計一と神原ゆかりさんが踊るその妻の美少女亮子のカップルの二人を魅了する美少年の俊二役。

原作では、俊二役はモラルも年齢も肉体もない妖精的キャラクターと演出の覚え書きに書いていた。

上京デビュー当時、三島由紀夫の最後の装丁画家「村上芳正」氏やATGの葛井欣士郎氏等伝説の文化人に「ロックするセクシー男性ダンサー・俳優」と言われ、『タイプとして、ミックジャガーだなあ。好きでしょ？』と言われたが、実は、僕にとっては、音楽は踊るためのものであり、ミックジャガーが何者か検討もつかず、

また、歌手になればデイヴィッド・ボウイのグラムロック系に行くだろうとも言われたが、グラムロックの意味もデイヴィッド・ボウイも当時は全く知らない、無知な少年だった。

ただ、おぼろげながら、とりあえずは、何か妖しい雰囲気の人達じゃないかと感じていた。

◆神ひろし（三島由紀夫最後の装丁画家村上芳正コーディネイト）◆

　更に又、彼ら伝説の文化人は、白シャツとジーンズ姿の僕を英国的美少年に仕立て上げたかったようだが、乗馬服も、バラの華もキザに見え、また、デザイナーが制作する僕の衣装もたいていは、王子様系フリルが入っていて、普段は着飾らない僕には、ステージと言えども、窮屈で、また趣味でもなく、できるだけ、それらの洋服を着ないで済む方法を考えたりして抵抗した。

おりしも、1月10日に、英ミュージシャンのデヴィッド・ボウイが死去の衝撃的なニーュースが流れ、この時はじめて、僕の中に何かがつながり、デイヴィッド・ボウイのグラムロック系をやって見ようと思った。

モラルも年齢も肉体もない妖精的キャラクターの俊二役をグラムロック系悪魔的テイストにする事で、新しいキャラづくりが出来ると思った。

新しいと言うよりか、僕自身がコーディネイトされたくない反逆心から、伝説の文化人の言う通りにならなかっただけだけど・・・

◎ 動画：画家村上芳正・神ひろしの原色ファッションに愛の叱責？♪感激の再会2

https://www.youtube.com/watch?v=dMeohTyA1fo

デイヴィッド・ボウイが亡くなった悲しいニュースが流れた今、もう一度、他人から見た「HIro」を再構築してみようと思った。