双極性2型障害者ですが、両親を介護しているうちに気付いたら、30年以上悩んでいたパニック発作を克服してました・4

前話: 双極性2型障害者ですが、両親を介護しているうちに気付いたら、30年以上悩んでいたパニック発作を克服してました・3

個人差と創造性との関係もあります


うちの場合、弟も同じ病気で療養を続けています。状態は私よりも悪く、パニック障害をこじらせて、いまだにその影響から抜け出せずにいます。子供もいたんですが、10年以上前に病気が良くなる気配がないから、と離婚して、子供たちは他府県の母方の実家で成人しました。


昨年あたりの弟はセルフネグレクトに近い感じなので、結局は私が母と弟の面倒をみていた感じですね。やっと少し前から、精神科の訪問看護師さんに週に一度来ていただいています。万一、私になにかあっても、相談に乗ってくれる人が必要だと思ったので…。少しだけ気が楽になったかもしれません。


でもさすがに「障害」というだけあって、私の場合は家事にエネルギーを使うことが出来ません。とりわけ料理が駄目です。身体に悪くてもコンビニのお弁当などでしのぐしかありません。

掃除はまだいくらか出来ますが、これも週に一度、自立支援のヘルパーさんが来てくださっています。ありがたいことです。週に一度、やはり精神科の訪問看護師さんも来てくださって、バイタルのチェックはもちろんですが、いろいろと相談にのっていただいております。


うつの傾向を引きずるので、日内変動があって、朝が非常に辛く、夜になるにつれてましになるパターンは単極性うつ病の場合は同じです。それでも私はもともと自律神経系統の弱点があるから、できる限り、生活のリズムは崩さないように規則正しい生活を心がけています。

これが実はものすごいしんどいんですが…。毎朝、重い気分と重い身体を意志の力だけで動かすのは非常な労苦を必要とするので、時々「自分はどうしてこんなにまでして頑張ってるんだろう?」と悩みます。でもきっと結局は自分自身に対して負けたくない、というのが最大の理由かもしれません。看護師さんには「半端じゃない意志がないと出来ない」と言われますが、健康な人には普通に出来る事だから、「朝起きる」ことの大変さって、ぴんとこないだろうな、とは思いますが。


母の親友にTさんという方がいます。中学生の時からの友人だから、なんと70年来の友人になりますね。そのTさんが自分も大病をして、家族の看病もされてきているので、私がもっと早い段階で倒れてもおかしくないと思っていらしたようで、いまだに電話で話すと「あんたがよく持ってる」とか「あんたは強いなあ」と言われます。


不思議ですよね。精神疾患はメンタルが強い弱いに無関係なんですよね。まあ、双極性障害は遺伝的なものもかなりありますが。




そういう状況なのに、デザイン仕事とか、趣味のお絵描きは出来るんですよね。不思議ですが。


創造性と精神疾患に関連性。創造性豊かな人ほど精神に異常をきたしやすい傾向(スウェーデン研究)」という研究結果もありますが。


こういう記事を見ると、創造性と精神疾患に関わる遺伝子は限りなくセットに近いんだろうか?と思ってしまうんですが、あながち間違いとも思えないのが実感ですね。




特にうつがひどくて希死念慮を抱えている時などは、明らかに脳の中で変化が起きているのが自覚出来るんですね。はっきりわかる人は少ないかもしれませんが。私はわりと自分でわかります。その最中は自力ではコントロール不可能な変化が起きています。いわゆる脳と言うコントロールセンターの大混乱ですね。


だから創造という手段で、その混乱をある程度コントロールが出来るんじゃないかと思えてきます。クリエイティブな方向につなげることで自分自身を癒すことも可能だと思います。これは私の実感からですが (^_^;)


そもそも自分自身を癒すことが出来なくて、他人を癒すことなど不可能だ、と日本画家の千住博さんも言ってますし (^_^;)

私の場合なら「絵を描いて自分の病を癒す」ことだって不可能ではないし。


「クリエイティブイルネス(創造の病)」という指摘は的確だと思います。100%の人に当てはまらないとしても…。創造することが好きな人にはギフトかもしれないなあ、と私は結構能天気に受け止めています (^_^;)


「希死念慮=死神」をキャラクター化してみる試みもしています。





もしもこの双極性2型という病気が治るとしても、その代償に絵が描けなくなるとしたら、そんなつまらない人生はいらないなあ。生涯治らなくてもいい、というのを選択すると思います。

すんごい大変な友人なんだけど、私には必要不可欠な友人かもしれません。だから誰にもあえて病気は隠していません。大事な私のパーソナリティの一部だから。


そういうふうな病気とのおつきあいがあってもいいんじゃないかと思うな (^_^) 根本的に哲学体質ではありますが、わりと前向きな人間かもしれませんね。これも病気になって気付いたことです。その意味でもありがたいと感じる双極性2型障害という病気です。



パニックと併発する人も少なくないので、双極性障害について書いてみました。

すみません。次回はまたパニックがらみに戻ります。

(でもこれって誰かの役に立っているのかどうかは疑問ですが…。健康な人にはあんまり関心ないですよね…)

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