第6回 規格外な子育てをした28歳の私の話

前話: 第5回 規格外な子育てをした28歳の私の話

あれから10年


 2歳だった息子は12歳。私は41歳。


 2歳から3歳までは、療育施設に約1年、単独通園したのだが、年少になってからは普通の幼稚園に通わせた。


 他の子たちは、息子を障害者と思わず「こういう人もいる」と捉えていたみたい。だから、小学校は地域の小学校を選ばずに、特別支援校を選んだ時は「なんで???」とハテナマークがたくさんついたそうで。

 特別支援学校小学部に入学してからは、親も子も伸び伸びすることができたと思う。

 

 それにしても思ったのが、入学するときに結構反対をうけたこと。それも、先輩お母さんたちに。

 息子を見ないで、頭ごなしに「そういうところに入れるものではない」と本当に言われ。

 いやいやいや、お宅のお子さんも30年前、同じ学校に入学したじゃないですか、と思ったのだが

、時代と言うのもあるのだろう。

 障害児者の親の中でも、進学先については意見が分かれるんだなー・・・と頭では理解しつつも、初対面の方に言われたり、知り合って早いもので3年のお母さんに言われると、結構反対派、多い??と思ったりもしたもので。

 同じ学年で入学した親御さんたちと、メールでぶつぶつ言い合っていたのも懐かしい思い出。


 自閉症の確定診断がついたのは、4歳のこと。お母さんになって4年目にわかった、この子の成長のタイプ。

 思っていたのとは違う育児の道を歩いてきたけれど、支援者がいるからこそやっていけた。一人では理解できないこともたくさんあった。でも、頼れる専門家が道を示してくれた。


 子どもを正しく知って、誰かに手伝ってもらいながら、次のステップへ。


 それは、どんな子だって同じかも。誰かに支えられながら、みんな生きている。


 


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