ピラミッドの涙


こんにちは☺︎

世界中に友達を作ることが世界平和に繋がるはずだと思い世界一周してきました!松本真奈美(MONA)です^_^!



今日はエジプトのラクダつかいさんのお話しです。




エジプトの首都カイロ。

あまりの人と車の多さに最初はびっくりしました。

しかしそこは、3歩歩けば友達ができると言っても過言でないほど、人々はとても人懐っこくて、ものすごいフレンドリーです。


そんな地元の人に私が一人でピラミッドを見に行くと言うと、皆口々に「ラクダ使いには気をつけろ。ラクダに一度乗ったら自力で降りれないのをいいことに、法外な金額を請求する手口が流行っている」と私に忠告をしました。


私は皆の言葉を聞いてかなり警戒をしてピラミッドに向かうと、早速一人のらくだ使いに出会いました。彼は「日本人が大好きだから是非僕のラクダに乗って欲しい」

と言ってきました。私は冷たい態度で彼を無視し続けましたが、ふとラクダの目を見ると、とても優しい目をしていました。  
こんな目をしたラクダを育てられる彼は、もしかしたら優しい心の持ち主なのかもと、少しだけ彼を信じてみてもいいのかなという気持ちになりました。
今まで、そういう目をしている人に悪い人はいませんでしたから。ラクダに乗った私を彼はピラミッドが9つ見えるという珍しいポイントに連れて行ってくれました。そしてその後、家にまで招待してくれたのです。
家族総出で歓迎してくれ、おいしいエジプト料理をたくさん振舞ってくれました。食後は家の屋上で夕陽を眺めながら、彼が作ってくれたチャイを飲みつつピラミッドのことや自分の国のことをたくさん話してくれました。
別れる際、ラクダに乗せてもらったお礼にお金を渡そうとすると、それすらも彼は受け取ろうとはしませんでした。

帰り道、私は涙が止まりませんでした。こんな優しい人を、私ははじめ、ラクダ使いということだけで、疑いの目で見てしまっていました。そんな自分が情けなく、不甲斐なさでいっぱいになったのです。

なぜなら、私が彼にしてしまったことは差別だったかもしれないと思ったからです。

  偏見を持たず、だれに対しても同じように、敬意と思いやりを持って接すること。

 私はこの経験から、世界中に友達をつくるという夢を叶えるには、こんな当たり前のことが大切だったと改めて気づかされました。

 

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