水泳で日本一になったが五輪に行けなかった男が水泳の情報サイトを始めた理由

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はじめに

去年の8月にスタートした個人ブログだったはずの「swim media」。実は当初、自分がやっているとも言っておらず、サイト上にも記載していませんでした。



よほど情報が足りなかったのか、Facebookで非常にたくさんシェアして頂けて、PVも順調に伸びてきています。


もともと何となく感じていましたが、何よりも凄いのがマスターズスイマーの方々の熱血っぷり。

SNSでガンガン来る訳ですよ、質問が



でもその分、自分が役に立てているなぁと感じれて。

だからこそ楽しい、嬉しい。


そんなこんなで最近は現役時代の先輩や友人や後輩、その他色んな方に声かけてもらってお会いする機会が増えてきました。


大抵聞かれるのが、


熱血先輩
ネタ考えるの大変じゃない?
とてもきれいな先輩
記事書くの面倒なんじゃないの?
とにかくあかるい同期
儲からないっしょ?なんでやってんの?

まぁね、ぶっちゃけ大変ですよ

毎日3記事(時折さぼっているw)ですから。好きじゃなきゃやってられません。笑


とはいいつつ実は僕の中では熱い想いがあって、最初は恥ずかしくて言ってませんでした。

とある時にお酒が進んでしまい、つい語っていたら


カメラな先輩
それ!絶対みんなに話したほうが良い!!

と。そんなこんなで、書くことになったのが、このStory。

スイムメディアをかきながら、空いた時間を使ってつらつらと書いていきたいと思います。


swim mediaの原点


何でswim mediaを立ち上げたのか。

それを説明するには、自分の2つの体験を語らなければなりません。


1.後輩の苦しみ


自分が大学3年生の頃、当時高校生だった自分の後輩が大学に進学し水泳を続けるかどうかで悩んでいました

その理由は、「お金」。



彼には母親しかいませんでした。言わずもがな、彼は裕福な家庭ではありませんでした。

大学の水泳選手というと、週に10回も練習すると言う狂った連中です。


月月火火水木木金金土


学校に行く前に泳ぎ、学校に行き(真面目な生徒はw)、帰ってきてからまた泳ぐ。

そんな毎日。


当然のことながらバイトなんて出来る訳もありません。

長期の休みは合宿か遠征でどこかに行っています。


彼は、センスがある素晴らしい選手でした。


そんな選手が「お金」の問題で水泳を続けるかを悩んでいるんです。

学費だけでなく、普段の生活費や水泳の強化費なども多額にかかります。


自分には、何もサポートが出来ない。

とてももどかしい気持ちになったのを今でも覚えています。


結果として彼は水泳を続ける決断をする事ができました。

が、このとき自分はスポーツ業界の現状に対して、物凄く憤りを感じました。




2.熱心すぎるマスターズスイマー

マスターズスイマーの方々の大半は非常に研究熱心です。

それはもうアスリートも見習った方が良いのではないかという位。


映像も見るし、本も読むし、レッスンにも出る。

けれどもどこでどう間違ったのか、誤った練習をしているスイマーがいます。


とあるとき、私はいつも通りプールで泳いでいました。

ターンをするときに横を見るとコースロープを持って沈んだままこちら側を見ているおばさまが一人。


何回か泳いでいても、ずーっとこちらを見ている。

途中休憩をしていると、すすっと近付いてきて声がかかってきます。


熱血おばさま
ちょっと、泳ぎを見て欲しいんだけれども・・・
(いやだなぁ・・・と思いつつ)
良いですよー

もう練習の大半が終わっていたので、快く引き受けると、おばさまがバタフライを泳ぎだします。

詳細は割愛しますが、とにかくパワフル。失礼ながら無駄にパワフル!


全身をのけぞらせて、くの字になりと、バッタンバッタン!


これを見て思ったことは、「いつか怪我するなぁ・・・」と。



とはいえ、いきなりあったおばさまにいきなりそんな事を言えるほど心臓に毛は生えていないので、さし障りの無いコメントをしました。


パワフルな泳ぎですね!!どこかで習ったんですか?
熱血おばさま
(自信満々に)
コーチに教わっているの!とにかくうねりが重要だといわれて練習しているのよ!どうかしら!?

まず思った事は、顔が近い


あ、関係ないですね。

うねりというレベルを超えています。バッタンバッタンですよ。水しぶきも凄いし。


コーチがいるのではということで、あまり強くは言わなかったものの、20分ほど簡単な指導をしていきました。


そのコーチについて聞いてみると、どうやらジムにいる方のよう。

残念ながらジムにいる方で泳ぎが綺麗な方ってなかなかいないんですよね。


何故なら水泳選手では無かったから

指導と泳ぐ能力はイコールではありませんが、多くの方が指導経験豊富という訳ではないので当然あまり指導が出来ない訳ではないです。


まぁ大多数とは言いませんが、おそらくこのバタフライを教えていると言う事は、水泳や身体の構造についてしっかりと理解していないということがわかります。


あのままの泳ぎだったら腰を痛めるんだろうなぁ思いました。とまぁ、その後お会いしていないので、怪我をしたのかどうかは分かりません。怪我されてないことを祈るばかりですが。



少し長くなりましたが、原点としてはこの二つになります。


・「水泳選手がお金を稼げない事」

・「マスターズスイマーが間違った練習をしていること」


五輪に行けなくて・・・


そんな思いを持っていたものの、自分自身もアスリートでしたから特に活動も出来ず、水泳を続けていました。

自分のアスリートとしての最後レースとなったロンドンオリンピック選考会


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