「また明日!」を言わなくなった… 【其の九・呼び名】

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【旦那と妻】

今まで付き合っていた時と、結婚してからの生活。

第三者への相手の紹介の仕方は必然的に変わります。

彼氏から旦那へ、彼女から妻へ

この旦那という響き…印象深い思い出があります。

ある会社で妻と共に仕事をしていた頃のこと。

そこは大半が女性の契約社員で構成されている部署でした。

二人とも同じ苗字ですから女性陣はどんな風に区別して呼ぶのだろうと思っていたのですが、妻は普通に苗字で呼ばれ、私は「旦那さん」

もう周りから見て主従関係がどれだけハッキリしているのだろうかと…。

でも、この「旦那さん」と呼ばれることに対して、あまり悪い気はしませんでした。

それだけ妻の苗字が会社の中で浸透しているわけです。

いわばそれだけ認められた、一目置かれた存在になっているという証でもありますので(ちょっと大袈裟?)。


後から聞いた話なのですが、社内でAさんが私のことを普段通り「旦那さん」と呼んだところ、Aさんの隣に座っていた新人Bさんはてっきり私のことをAさんの「旦那」だと暫くの間思い込んでいたのだとか。

そんな話も含めて楽しく「旦那さん」キャラを演じさせていただきました。

心の病の関係で私は現在その会社を離れてしまいましたが、忘れた頃に私の話が会社で出る時にはやはり「旦那さん」で通っているらしいです。


パートナーのことを呼ぶ時、皆さんはどう呼んでいらっしゃいますか?

相方は私を昔からのあだ名で呼んでいますが、私は相方を何と呼んでいるのだろうかとふと考えました。

「あなたは…」とか「君は…」とかそんな呼び方をしていますかね。

主語がないときも度々です。

ふざけてならばともかく、真面目に名前で呼んだことは一度もないはずです。

でも、相方にあだ名以外で呼ばれたことはないので、ここは引き分けということで。

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「また明日!」を言わなくなった… 【其の十(完)・ただいま!】

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