ネットビジネスに片足突っ込んで貴重な新卒カードを無駄にした話

「ああもう、こんな人生変えたい。」

そう思って、気が付くと私は10万円の講座費用をカードで払っていた。

昔からサラリーマンにだけはなりたくなかった。満員電車に乗っている人達を見てあんなくたびれた姿で働き続けて、何のための人生なんだろうと思った。

自分は特別でサラリーマンなんかやっているような人間じゃないと心の何処かで思っていた。

会社に勤めている間の自分は仮の姿だ。本当の自分は他にいる。まだ、本気出していないだけ。


そんなふうに思って、気が付くとネットビジネスに手を出していた。

胡散臭い情報商材のセールスレター、人生を買えるためなら1万円なんて安いと思った。気が付くと就業時間中にもスマホでセールスレターのページを開いている、最初の1万円で買った情報商材が気がつくと3万円、4万円と上がっていき、ついには10万円まで上がってしまった。


これで人生変える。

そう思ったのはもう何回目だろう。10万円も払ってほぼ見ることのない動画講義。

眠い目をこすりながらブログを作成してもアクセスしてくる人間は1日50人程度。

睡眠時間は毎日3時間だった。起きれなくて半休を取ることもしばしば。

会社ではトイレに篭ってよく寝ていた。

親からは会社にもろくに行けないのか、と呆れられた。


Twitterで知り合った自分より年下の女性に営業を受け、起業セミナーなるものにも参加した。

バックエンドで待っていたのは30万の講座だった。すでに過去累計50万以上を情報商材やセミナーに費やしている自分にとっては正直痛い出費だったが、人生変えるため、と納得させる。

稼いでいそうな雰囲気を醸し出している主催の人に講座参加の旨を伝える。

すぐに囲い込みが始まる。忘れもしない、池袋。30万を用意できない自分は正直にその旨を伝えた。

消費者金融で金を借りて、払えば大丈夫。

人生の内で消費者金融なんて使うことなんて無いだろうと思っていた自分がまさかこんなことになるとは夢にも思っていなかった。

ついに借金まで抱えてネットビジネスを行っていた自分だったが、成果まで全くつながらず、最終的には全てやめてしまう。残った借金は車を売り、身の回りのものをすべて売ってなんとか金を作って支払うことになる。給料日の日になると深夜、車を運転し、消費者金融に金を返しに行く日々。


なんて馬鹿だったんだ。。。と悔やんでもしょうがない。

これからはまじめに生きるぞ、と思っていた矢先、過去自分に10万円のセミナーを売りつけてきた男と再会する。今更何のようだと思ったが、投資で儲け話があるというので話だけ聞いてみた。

それが誰も知らない投資話で周りの社長はみんなやっているという、


著者のJohn Doeさんに人生相談を申込む

著者のJohn Doeさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。