海外で年下サーファーに恋したアラサー女子 4話

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時が過ぎる度に、彼はぃつも嬉しい事を言ってくれてた。


彼の子犬と一緒に過ごした時は、まるで自分達の未来の子供みたいだね。


鏡の前で子犬を抱きしめながら私と彼が鏡の前でそんな事も言ってくれた。


また他の日は、僕の給料を管理してって。これには驚いたけど、それぐらい信頼されてると思うと嬉しかった。もちろん、断った。


月日はあっという間に2年経った。


2月14日。週末にも関わらず大好きな焼肉屋にディナーしに出かけた。


到着して直ぐに、彼はイライラモード。激混みなのが苦手で嫌いなんだ。年上の女性と場慣れしてない場所。彼はとにかくいつも人目を気にしてた。私以上に。


予約もしといたけど、そんなのお構いないような感じなのがローカルレストラン。


喧嘩もしたくないから、彼を聞いてお店を出た。どこに行くも決まってないけど、川沿いのBBQのお店に入った。


なんとか、一緒に記念に写真を撮るまで気分は落ち着いた。

なんとなく、楽しんだ。


収入格差がある私達は私の好意で計画したディナーなどはもちろんいつも全部私モチだった。


この国の物価は嬉しい事に、彼と使う金額は全く気にならない程度だった。けど、金額じゃなくて私の好意を当たり前だとは思って欲しくなかった。そんな事は私は男した事ないから。


私の中で彼のフテクした態度は許せなかった。私が予約までして楽しみにしといたのにって。


家に帰っても納得しなかった。バレンタインの記念日なのに彼が何も気にしないもが悲しかったし、腹だたしかった。


イライラしてた私は、もう寝るって。


彼は、なんなの? こんなバレンタインデーがあるかって!猛烈に反撃してきた。


よくある馬鹿げてる男女の小さな問題なのはわかってるけど、私は彼の罵声が本当に耐えられない。

女に向かって、威嚇して大声出すなんて。男は感情をコントロールするのが下手だ。だからきっとおお声を出すんだろう。私はひたすら論理的に問題を解決したかったし、彼に理解して欲しくて泣きながらブツブツ言ってた。彼にはそれがまた、イラついてる感じにも思えた。


こんな喧嘩は実は2週間ごとにあった。時には毎週。私は彼の態度が本当にどうしようも無いように感じた。


だからどうしたら安定した関係を続けれるかって考える様になった。会うのも週2回で十分だし、彼の夢と私の夢は別。って思おうとするようなきっかけの言い合いがよくあった。


私はどんどん、彼の態度が許せなくなってブチキレタ。


私は部屋のドアを開けて じゃあもう十分じゃない?! サヨナラって彼を追い出そうとした。彼は本当に怒ってた。

ー君は自分の事しか本当に考えてない!

君みたいに男をそんな風に見てると誰も君の事なんか愛してくれないよ。

本当にもう終わりだから!


と罵声をあげてくれた。


彼はドアをバタンッと。たたき閉めで出てた。そんな酷い事言われて私は悔しくて悔しくて。子供みたいに泣いた。


もう、修復できないぐらいお互いは嫌いになってたかもしれない。


いつもは数日間すれば、行き場がない2人の様に寄り添うけど、その繰り返しはもう彼と付き合う上で、パターン化されていてこのままそれがズッと続くと考えると滅入ってた。


ムカついて、彼よりいい男なんて沢山いるに決まってるじゃん!って言い聞かせた。


私は、以前この街に越してきた時友達作りでやり始めた出会い系アプリがあったのを思い出した。数年振りにアプリを開けたら、プロフィール写真は昔の自分がいた。


直ぐにメッセージが来た。生意気そうなアジア人好きのオッサン。


シカトした。


いかにも、ツーリストっと言った感じでベネフィットを求めてるような若者。


どちらにも興味は無かった。


ニック?珍しくイタリア人だ。彼はこの街に住んでるとか。彼はお国柄の様なノリで沢山メールをしてきた。翌日に直ぐにデートに誘われた。


彼とLINEを交換してからそのアプリは消した。



彼は街で1番の、高いレストランを予約したいと言ったけど、残念ながらお休みだったから、他のレストランで待ち合わせした。


男性からのそんなデートの誘い方は久しぶりで、とにかく緊張した。


この街の外国人コミュニティは本当に小さい。ただ私がここ2年は黒い子と付き合ってたから殆ど、溜まり場的なバーとかは出入りしてなかった。

彼がこの街に住んでるなら、慎重になろうと思った。友達になるかそれ以上の関係になるのか知らないけど。


彼はイケメンではないけどハンサムっぽい雰囲気で身長も185センチぐらいに見えた。歳も近くて話は緊張しながらもお酒で楽しめた。ディナーが終わる頃には彼はバーに誘ってくれた。



私が久しぶりに行くそこのバーは彼は常連の様だった。そんな彼の顔見知りがいるバーに連れてってくれて嬉しかった。


黒い子とは絶対できない様な事だった。


ニックと私はお互い時に、男女を意識した態度は全く取らなかった。私はなんとなくホッとしてたかも。


帰りは彼が家まで愛車のベスパで送ってくれた。こんな時の欧米人とのサヨナラはハグ。彼はちからずよく抱きしめてきた。


じゃあ、とハグを取りやめ様とした時に彼は口元にキスをしようとしてきた。


私は反射的に避けてしまった。また避けて、恥ずかしい振りを演じといた。


またね、笑顔で恥ずかしいそうにバイバイして。


通りでバイバイした後、ひとりで家の前まで私の頭はオカシクなってた。


何してるんだろう自分って。涙が沢山でてきた。


部屋のベットでも沢山。大泣きした。黒い子の事思って。




黒い子は、毎回のごとくゴメンねを言いにきた。これは本当に最後って思うぐらいでもお互いの意地の様にも思えた。


彼は私が彼を去るはずないとどこかで思ってるのが、悔しく思えた。時には居留守も使った。


私がニックに会いに行く夜、ドアを開けたら黒い子が愛犬と一緒にいた。


私は彼の犬、ミーちゃんが本当に大好きでいつも可愛がってた。私は辛いながらも、お願いだからここにいないで欲しいって、伝えた。


メイクもばっちりしてるのに、涙が今直ぐにでも溢れ落ちそうなぐらい視界に溜まってた。


私は言った、もう関係ないでしょ。もう終わり。って


黒い子は何処に私が行くか聞いてきた。私は友達に会いに行くって!


彼は本当に悲しそうな背中を向けてミーちゃんとバイクで後にした。

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