生まれた場所で、将来が決まる?(地方と都会の教育格差について)

私は親がいなかったら、この町に戻ってこなかった。


  私の塾に通ってきてくれる生徒の方は、主に下記の8中学校だ。

この地区で「進学校」と言われるのは、四日市高校、桑名高校、川越高校なので、各中学校から、この3校に何人合格しているかを表にしてみた。

合格者数○四日市高校 桑名高校 川越高校 生徒数  合格率

1, 光陵中学校  16  49   3   180  38%

2, 陵成中学校  17  42   7   200  33%

3,員弁中学校   1  Ⅰ5   7    80  29%
4,東員第二中学校 Ⅰ  19   9   110  26%

5,藤原中学校   2  10   3    60  25%

6,北勢中学校   5  17   6   120  23%

7,東員第一中学校 2  19   5   120  22%

8,大安中学校   4   8   8   140  14%

  基礎的なデータもなしで、受験校を決めさせられる生徒の身にもなってみろってんだ!!

その結果が、上記のような悲惨な結果となる。上位2校は、四日市高校の合格率が10%ほどだが、いなべの6校は3%くらい。3倍以上の格差がある。

これは、放置しておいてよい問題だろうか。同じ税金を払っているのに。

  私は名古屋の7つの大規模塾、予備校で14年間講師をしていたけれど、どこにも問題講師はいる。しかし、今は簡単にクビを切れない。解雇するには、それなりの理由が必要。それに、少子化で、バブルの頃に増やした教室を廃校にしないといけない。

  この事態で経営者がやるべきことは、一つだけ。それは、重要な都市部の教室には有能かつベテラン講師を配置して、廃校予定の過疎地の教室には問題講師、新人講師を配置する。

すると、自然に生徒が集まらず廃校にできる。ダメダメ講師も、責任をとらせてクビにできる。それこそが、「一石二鳥」のベストの選択なのだ。

 

 学力だけではない。以下のような事件がたて続けに起こるのも、偶然と言うのだろうか。

中学教諭が生徒の首にノコギリ いなべ市 (三重県)

■ 動画をみる

 三重県いなべ市の市立中学校の教諭が生徒の首にノコギリを当てたことが分かった。いなべ市教育委員会によると、市立北勢中学校で先月11日、2年生の男子生徒が教材用のノコギリを持っていたため、男性教諭(25)が取り上げようと注意したところ、生徒が逃げ出したことから、教諭はノコギリを手に生徒を追いかけ、持っていたノコギリを生徒の首に当てたという。ノコギリは長さ30ー40センチでカバーがついており、生徒にけがなどはなかった。いなべ市の岡本利和学校教育課長は「教諭に行き過ぎた行為があった。今後は生徒の心のケアに努めるとともに、教諭の指導を図りたい」と話している。

[ 6/1 18:03 中京テレビ]

 

露天風呂で女性ビデオ盗撮の中学教諭、懲戒免職

三重県教育委員会は5日、いなべ市立員弁(いなべ)中学校教諭の男(55)を懲戒免職処分にした。発表によると、男は昨年12月23日、菰野町(こものちょう)の宿泊施設に侵入したとして、建造物侵入容疑で逮捕された。

県教委の聞き取りに対し、「露天風呂の女性をビデオカメラで撮影した。以前にも施設に侵入し、複数回盗撮した」と話しているという。男は1月11日、建造物侵入罪と県迷惑防止条例違反で津地裁四日市支部に起訴された。

三重県の公立高校トップの四日市高校でも、下記のような合格者で精一杯だ。

旧帝合格者数(四日市高校、定員360名、現役合格数)
           H28 H27 H26 H25 H24 
1、北海道大学  4   5  10   2     7 
2、東北大学    3   0   1   3    2 

3、東京大学    4   9   2   3    3 
4、名古屋大学 17  37  25  17    30  
5、大阪大学   11   8  6   17   20 
6、京都大学    3  12  8   16   10 
7、九州大学    2   3  1    1    0 
     合計   44  74  53  59   72

 私の30年近い受験指導の経験から、上記のような旧帝に合格するような子は、ほとんどが科学部、英語部、調理部などハードなクラブには所属していなかった。

中学高校の部活動に休養日設定を 文科省が提案へ

 6月4()530分配信

 文部科学省は3日、中学と高校の部活動について、休養日を設けるよう学校に求める案を大筋でまとめた。顧問の教員の負担を軽くし、生徒の健康を保つため、過剰な活動を適正化するのが狙い。文科省は来年度にもガイドラインをつくり、休養日がどれくらい必要かなどの基準を初めて示す方針だ。

  文科省でも、クラブ活動の自粛を要請している。人間は、1つに集中しないと、モノにはならない。「文武両道」もいいけれど、それは江戸時代のスローガン。「勉強とクラブの両立」もいいけれど、そう思わない子もいる。1つのことに集中したい子もいる。

 こういうことを書くと「クラブ活動は人格形成に不可欠だ!」という攻撃がくる。

 それが本当なら、クラブ活動の制度がそもそも存在しないアメリカの中学生は人格形成ができないが、現実はそうではない。アメリカで教師をしていた私が言うのだから、間違いはない。

今回、やっと腰の重い文科省が動きだした。強制クラブは間違い。

 私はいなべの生徒が傲慢な理由を知っている。都市部はそうでもないが、過疎地では日教組の先生の影響が大きい。左翼の先生方は、「友達先生」を理想としている方が多い。

  生徒は先生と対等な目線であることを奨励される。しかし、考えてみれば、これはおかしなことだ。人生経験も学力も格段に上だから、「師」と呼ばれて指導をするのだ。

ときどき、いなべの生徒が「先生はそう思うかもしれないが、ボクはそう思わない」と議論をふっかけてくる。これでは、効率の良い学習方法を伝えようとしてもムリなのだ。

「少年 サッカー」の画像検索結果 

  クラブ活動という美名に隠れているが、受験指導の立場から見ると「勉強もせずに遊んでばかりいる」わけだ。これで、難関校に合格できるわけがない。合格できるのは特殊な才能を持っている子だけ。あとは、落ちこぼれる。

学校の先生が奨励しているのだから、始末に負えない。

Storys にある、「理系女子との会話」でも参考にして下さい。

コレ→  http://storys.jp/story/?write=true&id=22250

 こういう優秀な理系女子は、あらゆる時間、すべてのエネルギーを勉強に賭けてくることが多い。そして、あらゆる問題を観察し、論理的に考える。

こんな生徒と競争するのに、朝から晩までクラブ・クラブ、授業は「班」で教えあい、校内順位のデータも得られない。これで、彼女たちに勝てるわけがない。いなべ地区に生まれたばっかりに・・・・

 私の教えてきた生徒の中には、「担任の先生の言うこと聞いていたら、絶対に四日市高校に合格できない」と、学校の宿題を無視して自分勝手に勉強していた子がいた。

 「学校のカリキュラムどおりやっていたら、京都大学に合格できるわけがない」と、高校の授業中に内職に励んでいた子もいた。

 そういうやり方が、合格には有効だから私は止めなかった。勝手にクラブを引退して顰蹙をかっている子もいたし、仮病で学校行事をボイコットしている子もいた。

 もちろん、学校の先生との軋轢もあるし、時には友達を失うこともある。それでも、合格優先の子は過去にいくらもいた。最初から八方美人は放棄しているわけだ。

 暴力教師、エロ教師は論外だが、無能な教師にも従う必要はない。一流のアスリートは、一流のコーチを求めて世界中を探しまわる。それは、なんら恥じることのない行為だ。

 






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